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2018年1月2日
いまとなってはなんとなく事件の名前は知っていてもその背景、登場人物について詳しく知る人は少ないのではないだろうか。まさに私自身がそうであった。初めは映画そのものの内容に興味はなく、事件のあらましを知るため、ちょうどwikipediaで軽く調べる感覚でこの映画を手に取った。結論から言うとこの映画はその目的には妥当な代物ではなかった。たしかに前半は事件に至るまでの人物、組織、それが引き起こす事件の解説のようなものは流れるが、彼らの思想的背景・歴史・基本的な用語の解説は皆無である。登場人物のセリフのほとんどに彼ら特有の用語がちりばめてありながらその説明が全くないのでまず意味不明である(安っぽいドラマなら字幕で一々解説を挟んだり、亀仙人的な解説要員をねじ込んだりしたろうが、本作にはそのような余計な気遣いは一切ない)。
この作品には観客を感情移入させるための主役的キャラクターが存在しない(坂井真紀演じる遠藤が主役とされているようだが、彼女目線で作られている映画ではなく、主要人物の一人としたほうが適切だろう。あるいはタモト演じる加藤元久は観客の代弁者という意味で主役に近い存在かもしれない)。では群像劇かというと登場人物の生い立ちはほとんど説明がないし、登場人物同士の絡みの描写もほとんどない。兄弟で参加していたり、メンバー同士の恋愛もあり、そこらへんを掘り下げようと思えばいくらでも面白いストーリーが描けそうなものだが、そのようなエピソードに触れることもほとんどない。リンチの時のセリフや登場人物の死で流れるナレーションでようやく彼らの人間関係がうかがい知れるのみである。死の描写はきわめて淡々としており兄弟の死や恋人の死のような普通ならお涙頂戴シーンにしそうなシーンは意図してかぞんざいに描かれている。
wikipediaによると、実在の登場人物の一人である加藤倫教氏がこの映画を見たとき、ラストシーンに不満を述べたとのことだが、もしそれが本当であれば宜なるかなである。おそらく若松監督はこの映画を連合赤軍のメンバーの思想の代弁をしたり、彼らの正義感、正当性を訴え名誉を回復する目的では全く作っていない。監督はこの事件が何か歴史的に必然的な、日本人が乗り越える必要のあるような意義のあるもの、あるいは登場人物には彼らなりの正義があり、彼らの意見や思想と社会の問題としてこの事件を描くことを拒絶しているのである。
私は若松監督の作品は他に見たことがないし、この作品に関するコメントにも目を通したことはないが、私個人の勝手な推測を言わせてもらうと、監督の描きたかったものは事件を起こした人間の素質、思想、動機ではなく、ただ人間そのものだったのではないだろうか。
それはいわゆるヒューマニズムというものや集団心理の恐ろしさというものでもなく、人間というものが、理由と名前さえ与えれば人を殺すことに躊躇しない存在であること、それは決して殺人鬼的素養があったり、人間として欠けていたからではなく、普通の日本人がそのような事をし得る存在である事を描きたかったのではなかろうか。考えれば我々のほとんどは人を殺してはいけないと言いつつ、死刑には賛成するし、テロリストを射殺したり、空爆する事に反対する事はない。制度として意味を持ち、専用の用語に言い換えれば、人間の倫理感はたやすく人を殺すという行為を容認するのである。連合赤軍においては森、永田がその理由を与え、総括、処刑、敗北死と殺人の呼び名を変えただけなのである。そして彼らの思想的背景の説明を極力避け人間の群れとして描いたからこそ、連合赤軍事件は極左の、共産主義者特有の問題であり、「普通の」人間とは無関係な事件であるという結論には至らないのである。
最後に、私の不勉強のためこの作品に出てくる役者様はほとんど知らないが、永田役の並木愛枝の演技は(この作品にはあまり演技という言葉が似合わないが)とても印象的だった。この異常極まりない状況が説得力を持って描けたのは彼女の演技があったればこそと考える。
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2016年12月8日
当時の白黒の映像がふんだんに使われています。
冒頭からの当時の映像シーンなど、当時の雰囲気をつかむまとまった資料としても価値があると思います。

映画としては、低予算だったようで、全体的にTVの再現ドラマという雰囲気が否めませんが、ヘンにドラマティックに演出されるよりは、全然アリだと思います。
私はamazon videoでみました。他の方が言うように、暴力シーンがあり、結構、リアルです。映像の加工やBGMでの雰囲気作りがないので、台詞とその場の音のみなんです。演者の力量一本での勝負です。演出の押し売りがないのは個人的には好きです。リアルな暴力シーン(これは本当にひどい)が嫌いな人はamazon videoでレンタルにしてもいいと思います。

以下、視聴後の感想です。

遠山を演じる坂井真紀と重信を演じる伴杏里が並んで歩いたりするのですが、どう考えても親戚の叔母と姪っ子くらいの年齢差を感じる、、、。この二人が同年代って無理もいいところ、しかも坂井真紀がめちゃくちゃがんばって若作りした演技してる、、、。ひいき目に見ても不自然。気になって仕方なかった、、、。

これは明らかにミスキャストだよなぁ、と思いながら見ていたのですが、山岳ベースでのシーンで坂井真紀がものすごい演技なんですよねぇ。これは他の演者にはできなかったんじゃないかなぁと。
そうすると、むしろ重信の演者をもう少し年増にした方が違和感なかったかなぁ。どうせ重信は早々に中東に飛んじゃうし。

総括として(!?)、全体的に興味深かったです。
いわれない被害を受けた被害者と関係者の方が存在するわけで、決しておもしろい・おかしい(愉快)とは言えませんが、時代を顧みる観点で非常に興味深かった。
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2017年6月8日
私は今大学生で、この時代のことは詳しく知りませんでした。
先日、過激な革命運動によって罪を犯し、指名手配されていた大坂容疑者が捕まったことをきっかけに、この時代の学生運動と革命活動に興味を持ちました。
戦争を嫌い、よりよい社会を求めているはずの青少年達が、なぜ暴力にまかせこのような愚行を犯してしまうことになるのか。

この映画は、登場人物が多く内容が多いのでなかなか序盤は分かりづらいと思います。下調べしてある程度連合赤軍の設立経緯や主要人物を押さえておくことをオススメします。

リーダー格の二人である森恒夫と永田洋子の人物描写には特に注目して頂きたい。
加藤三兄弟の次男が出たドキュメンタリーを見たことがありますが、「森さんはやけに難解な言葉を使いたがるなあ、意味が分からないことを言うなぁ、という印象だった。」と語っており、その通りに再現されています。
やけに「我々○○は○○的な○○において○○の○○的で○○的な○○は○○であることは○○で~」とだらだら喋ります。早口なのも相まって何を言っているか聞き取り辛い。とても演説が下手です。周りの人を説得できる力があるとは思えません。政治的なカリスマ性がないのです。話し合いができなさそうな人であることがよく分かります。
周りの人が自分に一生懸命ついてきている様子がない。どれだけ会議で自分が演説しても、一体感がでない。森は次第に暴力に頼るようになっていきます。

権力に抗い、戦争や殺戮のない素晴らしい社会を実現するための団体が、権力に固執し、武力戦争と殺戮を求める様はとても不気味です。
しかし、彼らは決して特別な環境で育ったわけではありません。元はごく一般の小市民です。自分の理想を人に押し付け暴力で弾圧するばかりでは、逆に理想は得られないということを教訓にしていきたいです。
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2016年11月19日
浅間山荘事件は、TVニュースでリアルタイムに報じられた初めての事件だと記憶する。それは単独で起きた事件ではなく、連合赤軍の活動の流れの中で起きた事件であると本映画でわかった。だから学生達が躊躇することなく銃撃したこともわかった。なぜ学生は発砲したのか、共産主義革命のために武力闘争も辞さない、というより積極的に武力闘争を行う、そのために軍事訓練を幾つかのベースを転々として行ってきた。発砲は既定路線であった。

何が彼らをそうさせたのか。幾つかのことが考えられるが、最たるものは「他人が自分と同じでなければ許せない」という観念。こんなに重大な問題があるのに、なぜ他人は見過ごすのか、見過ごす他人はおかしいのではないか、そんな他人は吊し上げてしまえ。そこに総括、自己批判という言葉が使われる。さらに問題なのは「共産主義」という言葉である。「共産主義」その実態は誰も知らないし、共通理解が成り立たない。比べれば明らかである。日本の革命である明治維新を牽引した「尊王」「攘夷」「開国」「倒幕」、どの言葉も具体的に理解できるものである。「共産主義」を巡るビッグワード、ジャーゴンを操れる人間が組織のリーダーになる。そして、「他人が自分と同じでなければ許せない」から、吊し上げ殺す。そこには最低限の法すら無い。「共産主義」を蔓延させたマルクス・エンゲルスは罪深いが、「共産主義」の看板を掲げた国の精神構造には「他人が自分と同じでなければ許せない」が垣間見れる。ゆえに内部粛清、少数民族圧迫や殺戮は平気に行われる。
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2017年8月11日
だけれども、そこに価値があるように思う。

古くは2.26事件、最近(?)の日本ではオーム真理教、イスラム国に走る人々に象徴される青年の暴走。そして、この事件。
なんで?どうして?

最初の、安保に反対するところまでは理解できるけれど…

1970年代に大学に行けるのに、自分をプロレタリアートに規定すること自体がすでに矛盾…。
”山”に入ってからの森と永田の行動は、自分の権力に固執する姿にしか見えなかったな。

何をどう正当化しようと、結局は自分の欲望に振り回され、暴力が幅を利かせていく…パワハラの過程にも似て、興味深かった。

「本当の勇気」っていう言葉が出るけれど、その後の行動をみると、その言葉すら、観念化していて、頭で考えているだけなのね、とがっかりする。

でも、現代に、日常に生きる私たちとして、「本当の勇気」って何なのかを考える一つのきっかけにはなると思う。
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2017年12月9日
本当に見るに耐えない脚本ですが、悲しいことに実際の話なんですよね。
一部フィクションとあるけど、最後の少年の叫びはフィクションぽかったかな。
ネットでは当時のニュース映像いっぱいありますが、あさま山荘の中からの視点で事件を見れるのは面白いと思う。
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2016年8月31日
タイトルにある通り、あさま山荘事件に至るまでの「道程」を60年代の学生運動の勃興期から描かれていることはこの作品の特筆すべき点だと思います。これによってラスト40分のあさま山荘での籠城に必然性がもたらされています。

事件を背景から掘り起こすために必要だったともいえる3時間という長尺だと思うのですが、それでも省略されているやりとりがたくさんあるのも事実です。特に山岳ベース事件。犠牲者の12人全員の死を描いた姿勢は特筆すべきですが、1時間弱でこれらを描いてしまっているので一人一人の「総括」に至る過程が唐突な印象は否めず、そうでなくても理解に苦しむ「総括」の理由が余計わかりにくくなっています。見方を変えれば「総括」の理不尽さはより際立っていると思います。

坂口が森と永田に「自分には総括すべき点がある」というシーンがありますが、この映画だけみると坂口が何のことを言っているのかわかりづらいと思います。実際には遠山の死の直後に永田に「総括」への疑問を口にしたため問題にされたこと(森が永田とともに坂口も特別視していたため不問に終わる)、「総括」対象だった山田の縄を独断で解いたことなどがあるのですが本作では描かれていません。(いずれも「正しい」行動だったと思いますが)この辺りを細かく表現しようと思えばさらに上映時間が膨れ上がっていくことになるので泣く泣くカットしたということなのかもしれません。

あと気になったのが永田洋子の描き方。元メンバーの証言では森が扇動し永田はそれに追随し発展させる役割を果たしたとするものが多いのですが、本作での永田の描かれ方は森とほぼ対等と言っていい立ち位置(あるいは森より上)で描かれています。森や他のメンバーによるとされる言動まで永田のものとして描かれているので製作者の意図を感じずにはいられません。エンドロールの参考文献で、坂口、植垣、加藤倫教らの手記を挙げながら、事件の経緯が細かく書かれた永田の手記「十六の墓標」が挙げられていないのも個人的には気になる点です。冒頭で「一部フィクション」であると断りながら「事実」であると銘打っておいて、資料の扱いに対するこうした不公平な姿勢は個人的に疑問を感じずにはいられません。
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2017年6月13日
タイトルの通り、連合赤軍を扱った映画だ。前半は実際の映像が主で、さながらドキュメンタリーのようになっている。後半は山岳ベースとあさま山荘でのドラマだ。全体的に作りは安っぽい。自主製作映画のようなテイストがある。役者の演技も最初は見るに堪えなかった。しかし、後半になるつれ熱量が上がっていく。内容が深刻になればなるほど役者が鬼気迫るように感じられた。3時間という長尺だが、短く感じられるほど多くの内容を凝縮しており、飽きさせない。風化した感のある連合赤軍事件の空気を感じられる映画であり、その意味でも価値があると思う。

良かった点は、「総括」等の彼らの異常な行動について、現実味を持って知ることができた点だ。彼らも人間であり、その異常な行動にも必ず「そうしなければ」という理由があった。山岳ベース事件では「集団心理」という言葉がよく説明で出てくるが、その言葉だけでは肌感覚で理解することはできない。やはり映像の力は凄く、説得力があった。
また、役者の演技も、最初はどうかと思ったが、後半になるにつれハマっていった。特に、森恒夫役の地曵豪、永田洋子役の並木愛枝の演技が素晴らしかった。弱さを内に秘めながらそれを強情によって覆い隠そうとしていた。その狂気は、恐ろしくもあり憎らしくもあった。

気になった点は、特に前半のドキュメンタリー部分に漂う安っぽさだ。低予算だったかも知れないが、商業作品とは思えないほどだ。また、演技にも臭さがあり、もう少し練って欲しかった。
あと、一昔前の映画によくあることだが、BGMとセリフの音量に差があり、BGMに合わせるとセリフが聞こえなかったり、不親切だと感じた。

作りに難はあるものの、異常な時代を理解する一助になることは間違いなく、見る価値はあると思う。

ちなみに、あさま山荘の管理人について、劇中では少し含みがあるキャラクターになっているが、その真意はネット等で調べられたい。さすがに映画だけで全てを察することは難しい。
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2017年9月30日
連合赤軍は、自分の子供の頃の話で、興味はあったが、深く知らなかった。
このDVDで、浅間山荘事件までの概要は、理解できた。
革命(社会正義)のため、資本家(悪)と戦うという考え方の危険性を
強く感じた。正義の名のものとに平然と仲間を殺す。
悪を悪と感じなくなる異常な感覚。
ひとつのことに打ち込んだとき、冷静な判断力を失ってしまうこと。
「正義、正しさ」を耳にしたときには、少しだけ気をつけたい。
自分が正しい、と思ったときも、ちょっと注意が必要だ。

彼らの思考を、もっと知りたくなった。
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2016年2月6日
総括の描写があまりにもあっさりし過ぎている
当時の新聞に載っていた犠牲者の顔は
性別どころか人間であるかもわからないほど
めちゃくちゃになっていた

そんなもの誰が見たいんだと言われれば
そのとうりなのだが
実録をうたっているので
総括の異常性や残酷さが薄れて伝わってしまう
リスクがあると思います

永田洋子役の女優さんの演技が素晴らしかったの一言
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