カスタマーレビュー

2016年1月29日
 まず、最初に断っておきますが、
① アーティクル、レター2報のSTAPネイチャー論文に不正があるか否かということ。
② 2報の論文で立論されたSTAP細胞【刺激惹起性多能性獲得幹細胞(スティミュラス-トリガード《引き金が引かれた》・アクィジション・プリュポーテンシィ・セルズ=Stimulus-Triggered Acquisition of Pluripotency cells=当初、アニマル・カルスと呼ばれていたものを笹井博士が改名:注ES細胞もiPS細胞も、STAP細胞も“多能性細胞”で“万能細胞”ではありません!)】や、STAP幹細胞や、胎盤の形成にも寄与するFI幹細胞などが樹立できるという“STAP現象”の有無。
↑の2つは全く次元の違う問題であることを確認します。

① は小保方さんをはじめとした論文執筆者の名誉・社会的地位・基本的人権に関する法的な問題。
② は、科学のコミュニティーの中で論争、研究、論文発表の中で徐々に明らかになっていくべきものである科学的問題で、素人は見守るだけしか術がありません。

 小保方さんを誹謗中傷している人たちは、故意に①と②を混同して、意見批判、イジメの域をはるかに超えた集団リンチ、報道テロ、ネットテロを行っているのです。

① についての争点は理研の○科学研究上の不正行為の防止等に関する規程(平成24年9月13日規程第61号)により、『悪意のない間違い及び意見の相違は研究不正に含まない』ということですから、『悪意』の有無です。
 他人を不正研究者呼ばわりするからには、不正研究である立証責任は不正呼ばわりした方にあるのは常識なのです。
 それで、理研の調査委員会(石井委員長が途中で、自らの論文疑義によって渡辺委員長に交代)における小保方さんのみの2点の図表のみ不正判定。ところが、このレーン3が切り貼されたというTCR再構成PCR法でゲノム分析画像も、三胚葉のテラトーマ画像も、若山博士の手によってキメラマウスができちゃっているわけですから、『悪意』の立証も不可能です。
 それで、その後、後出しジャンケンでES細胞の混入という隠し玉(と言っても当初からメディアが騒いでいる)の本丸をせめて、誰が混入したのか分からないにもかかわらず、小保方さんを犯人と決めつけ、兵庫県警が『被疑者不詳』で理研OBの石川某氏の刑事告発を受理したにもかかわらず、みなし公務員の理研は、真犯人がばれるとまずいのか、刑事告訴義務をサボタージュしたのです。
 理研は小保方さんの再審査請求を退けながら、一事不再理の原則もわきまえず、検証実験で精も根も尽きた小保方さんの病状を狙いすまして後出しジャンケンするような組織です。

 端的に言うと、STAP騒動は、松本サリン事件の『本来被害者なのに犯人扱いされた河野さん』が小保方さんに置き換わったものです。

② については、世界的知性であられた故笹井博士が、2014年04月16日の記者会見において、提示された『STAP現象を前提にしないと容易に説明できない部分』すなわち【A) ライブ・セル・イメージング(顕微鏡ムービー)B) 特徴ある細胞の性質C) 胚盤胞の細胞注入実験(キメラマウス実験)の結果は、反証仮説としての「ES細胞などの混入」「自家蛍光によるアーティファクト」などでは説明できない。】の遺言ともいえる存在根拠は寸毫なりとも毀損されていなのです。

 例えば、骨格筋が負傷したときに強い刺激によってリプログラミングが発生し、開始され得ることを明らかにするという、
Characterization of an Injury Induced Population of Muscle-Derived Stem Cell-Like Cells Kinga Vojnits, HaiYing Pan, Xiaodong Mu & Yong Li Scientific Reports 5, Article number: 17355 (2015) Published online:27 November 2015
↑ というような論文も発表されているのです。

 ES細胞ではできない胎盤にも寄与するFI幹細胞については、論文発表直後、kahoという匿名で陰湿な内部情報リークをし、あとで正体を明かし、一時、STAP潰しのヒーローになった理研の遠藤高帆上級研究員は、『遺伝子の配列および発現パターンからES細胞に近い細胞とTS細胞に近い細胞の比率は9:1程度であったと推定される』と脳内妄想。『そんなものできるわけない。カドヘリンが違だろうし【カドヘリンの研究で竹市センター長(当時)はノーベル賞候補】。そんなもの、できるものなら作って見せてくれ』といわれたら、2014年10月1日の記者会見で『ただしこの混合が意図的なものであったかどうかは解析からは断定できない。またキメラ作製に使われ、論文で胎盤をつくるとされたFI幹細胞は遺伝子発現解析に使われたものと同じとは言えない。』とちゃぶ台返しの敗北宣言。

 また、桂調査委員会『調査結果報告(スライド) 平成26年12月26日 研究論文に関する調査委員会』資料P7においても、STAP存在可能性の重大な根拠である画像のもととなった『光る胎児、胎盤キメラマウスを誘引した』FI幹細胞は、例の李という支那に帰国したまま、山梨大学に戻ってこない留学生が、作って紛失し、それが小保方博士のフリーザー(冷蔵庫)にあったのを「驚いた」と証言していたES細胞同様、その由来が分かっていないのです。

 実は、この遠藤上級研究員。怪我の功名で、若山博士が『あたかも小保方博士が若山研以外のマウスをポケットに入れて外から持ち込んだ』かのような誤解を世間に与える暴言を吐いた2015年6月16日の山梨大学記者会見を行った際に、『それはアクロシンが光っただけで若山研のマウスですよ』と藪蛇をつついて、小保方博士の濡れ衣を晴らした人物でもあったでした。それをNHKの藤原記者が小保方さんの冷蔵庫とか言い出して再び犯人扱いしたのです。

 本書を一読して本当にひどい話だと思いました。
 そして、私は“改めて”小保方さんは、根っからの偉大な科学者のあるとともに、論理的に物事を説明する能力が高い人だと感じました。というのは、私は、自らのブログ『アトモス部屋』において、2014年4月9日の小保方晴子さんのSTAP細胞問題不服申し立ての記者会見質疑応答の動画タイム付ノーカット全文書き起こしを行って、動画を繰り返し見ながら、小保方さんの緻密な論理を組み立てる能力に舌を巻いた経験があるのです。

 本書は、STAP騒動の証言としてだけでなく、小保方さんのキャリアの変遷が、そのまま最先端のライフサイエンス研究の変遷とつながっていて、それらの的を射た端的な説明も秀逸なので、それだけでも科学的な読み物として読む値打ちがあるのです。

 例えば、小保方さんが本書で書いた『バカンティ・マウス』の意義についての説明は、
 P11 『バカンティ先生らは、生分解性高分子と呼ばれる、生体内で溶ける材料でヒトの耳(耳介)の形をした細胞の足場を作製し、その上に軟骨細胞を播いて培養することにより、細胞でできたヒトの耳の形を作り、そして、これを拒絶反応が起こらないマウス(免疫不全マウス)の背中に移植して、ヒトの耳を背負ったマウスを作りだした。移植可能な立体組織を人工的に細胞から作りだすことができる可能性をわかりやすく示した研究成果であり、世界的に大きな注目を集めた。根治療法のない難病に対する新しい治療方法を、医学と工学の連携によって開発していく、再生医療研究の先駆けとなるものだった』ととても的確で分かりやすいのです。

 ところが、毎日新聞環境科学部所属、というよりも、今はそれによって、大宅壮一賞記者を名乗っておられる須田桃子氏の例の題名自体が名誉棄損本の『バカンティ・マウス』についての叙述を引用してみると、
 P99 『組織工学とは、細胞と細胞が育つ足場、成長を促すたんぱく質の三つを組み合わせて、組織の再生を試みる学問だ。バカンティ氏は軟骨を思い通りの形に培養することに成功し、一九九五年、英BBC放送の番組でマウスの背中にヒトの耳の形の軟骨をはやした通称「バカンティ・マウス」が紹介されると、一躍世界の注目を集めた』と、まるでイロモノ研究のように紹介した挙句、P100『「スーパーで買ってきた肉から幹細胞を採ろうとしたり、バラバラにした肉をフラスコに入れて二カ月くらい放置して幹細胞が生えてくるのを待ったり・・・・・。突拍子もないことをいろいろやっていた。麻酔科は予算が潤沢で、彼には研究用として自由に使えるお金があったようだ」。当時のバカンティ氏をよく知る日本人研究者はそう振り返った』と品性のない無責任な悪意の風評による印象操作の誹謗中傷。

 ↑ 一体どっちがプロの大宅壮一賞記者の文章なのでしょう?

 須田桃子氏は、ネイチャー誌の、日本の雑誌でいうなら、『編集後記』のような記事に、『STAP再訪(STAP revisited)』というのがあって、その中で、
“Reanalysis of the controversy provides a strong example of the self-correcting nature of science”( 23 September 2015)
という、その後のネイチャー誌自身が報じた二報のSTAP論文に対する自己検証として、STAPに対する論争についての端的な例として二つの有力なレビュー【review(論評・報告)】を掲載・再検討しているだけの文章を鬼の首をとったかのように、『ネイチャーは論説欄で「論文撤回時の説明はSTAP現象が本物である可能性を残していたが、2本の報告は現象が本当ではないことを立証した」とコメントした。』という大嘘記事を書くようなレベルの人ですからね。それに追従した他のメディアは、この単なる『レビュー』を「STAPが存在しないことを証明した『論文』が発表された」かのような捏造報道。
 
 それで、理研にお聞きしたいのですが、
 相澤チームリーダーは、2014年12月9日のSTAP検証実験結果の記者会見において、『小保方さんが、STAP現象が200回成功してますといった、あの成功しているSTAP現象というのは、どういうものであったかということが問題だと思いますけれども、』『少なくともGFPを緑色蛍光を発するような細胞塊が出てくるということであれば、本実験でも回数を数えただけで、45回程度やったうち、そのうち、ほどんどの40回以上は緑色蛍光を持った細胞塊は出ています。』『で、数えたものだけで、それで、全体の実験は勿論、あの100回以上この検証実験だけでも彼女やっていますから、それをもって、緑色蛍光が出た細胞塊というのが出ましたよというということをもっていうのならば、200回以上のSTAP現象の再現はしてますという言い方は成り立つんだろうと思います。』と、小保方博士の責任範囲であるSTAP“様”細胞作成までは、小保方さんのみならず、丹羽博士も成功し、不成功だったのは、実験参加を拒否した若山博士の担当範囲だったという報告をしたうえで【代わりに一度もこの種の胚操作の経験がない清成研究員が担当。この認識については本書でも小保方さんが詳細な経緯とともに触れている】、

 『2015年3月に、日本だけでなく世界全体の科学者世界に向かって、今回のSTAP現象の検証実験についてレポートの形で、基礎資料として提供するので、今後、STAP現象の究明を行いたいと思う研究者は、当然おられると思うので、それを利用していただきたい。』とおっしゃったお約束がまだ果たされていない様なのですが、これは一体どうなったのですか?

 STAP騒動の詳細については、私のブログ『アトモス部屋』で連載中です(現在99回、以降もまだまだ続く予定)。ここに書ききれないのでご一読ください。

 小保方さんが、一日も早く好きな研究を思う存分できる環境が整う日が来ることを願ってやみません。小保方さん、あなたは独りではありません。初めて顕微鏡でご覧になった、キラキラ光りながら増殖する美しい生きた細胞の感動をこれからも忘れないでください。あなたは本当によくがんばりました。あまりがんばりすぎないで、養生なさってくださいね。そして、あなたを、そして世界にとって大切な笹井博士を守り切れず申し訳ありません。

 最後に、ネイチャー誌をして“THE BRAINMAKER(ブレインメーカー)”と呼ばしめ、ノーベル賞候補者にして世界のライフサイエンスのトップリーダーであられた偉大な天才科学者故笹井博士のご冥福を謹んでお祈りいたします。
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