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カスタマーレビュー

2015年5月5日
本書は、私にとっては、読み進めやすく、かつ内容的に面白く、思考を刺激されるものでした。

私の知識的背景としては、本書で素材とされる言語JavaScriptに相当長期間の馴染みがあり、
西洋哲学史や宗教哲学にある程度の素養を持ちます。また言語やシステムを創案する立場に
共感しやすく、そうした設計の背景となる哲学や思想を聞くのが好きな傾向にあります。
逆に、関数型プログラミング自体には何も予備知識がなく、本書で初めて触れた状態です。

そうした背景のもとで読みますと、まるで私に合わせて書かれたかのように読みやすく、
著者の一貫した著作意図や工夫のあとがよく理解できるように感じられたので、この評価に
しました。
もし科学哲学や認識論の文章を読むのに日頃から抵抗がなく、コードの実例を目いっぱい
得られなくてもイライラしないタイプの方であれば、この著作の読者として最適ではないかと
思います。

プログラミングを哲学の投影のように扱い、背景思想を語ることに、多くの方が批判的な
ようですが、逆に、私はその点を、この著作最大の美点として推します。類書はたしかに
これまで存在せず、異色の試みですが、私はこういうスタイル・切り口の著作があれば、
他の著者や言語の本であっても喜んで読むでしょう。
哲学は歴史的に見て、あらゆる学問の源泉・母体となった学問ですが、現在においても、
その中核にあって、しかも内部の各分野が緊密に連携しています。プログラミングに
関係する論理学や数理哲学だけでなく、言語哲学・科学哲学周辺まで背景知識として
持つことが、言語設計の理解の助けになるだけでなく、面白いことだと私は思います。

ただ残念ながら、本書での意欲的な試みは、完全には成功していません。
理解のために工夫した表現・言葉の選び方が裏目に出ていたり、副作用が大きかったり
しています。
ライトノベルの形態による物語進行は、時々興ざめのアラがあったり、これは個人的好み
でしょうがキャラ設定が魅力的でなかったり、ストーリーの盛り上がりに欠けたりして、
十分な吸引力を発揮していません。

ですから★5つにはできないのですが、私には近年稀にみるツボに入った著作であり、
私に近い背景や価値観をお持ちの方であれば、大いに気に入るはずであると思います。

[追記]

この著作は、「技術書はこうあるべき」と一般に考えられるスタイルを大きく逸脱
しています。読者の期待するスタイルと違うので、期待に反して「失望した」と感じる
読者も多いでしょうし、真価が理解されにくいのだと思います。

普通、プログラミングの本といえば、なんらかの仕様・要件に沿ったコードを、
なるべく速く効率よく書くための方法を、なるべく多く、具体的に示すことを目指します。
あるいは、書き方が分からなくなったときのリファレンスを提供します。
それが、通常求められるプログラミングの本の価値です。
実際に、業務上求められることと直結しているので、学習する誰もが喜びます。

しかし、この本は、私の解釈では、その普通とは、主な目的が異なります。
オブジェクト指向と関数型プログラミングとのパラダイムの違いがどこにあるかを、
より抽象的な思想として、しっかりと分かってもらうことが主な目的です。
動くコードを書くことを最低限の前提の上で、あらゆる工夫が、パラダイムの違いが
どこにあるかの説明に向いています。
普通の本ならば言語の特徴の説明として冒頭数ページで済まされるかもしれないような
ことの伝達に、本全体が向けられているのです。

対象とする読者は、命令型・オブジェクト指向である程度以上のプログラミングができるが、
関数型プログラミングに移行する時に考え方をどう捉えていいか分からない人です。

プログラミング、特に説明材料にされているJavaScriptのよく分からない人は、
いくら短いコードが中心といっても、この本を読んでも結局何も分からないでしょう。
コマンドライン(ターミナル/プロンプト)を打ったことのない人、なんかが読むと、
この本の実践をするのに困り果てるかもしれません。
その逆に、既に関数型プログラミングを感覚的に掴んでいる人にとっては、何の利益にも
ならないばかりか、他の方のレビューを見る限り混乱を招くだけになる可能性が高いです。

同時に、プログラミング以外の教養がある程度必要とされています。
西洋哲学史の知識を中心に、日本語の語彙、そしてある程度の英語力もあった方がいい
でしょう。
平均的にイメージして、小中学生が読んで歯が立つとは思えず、登場人物と同じ高校生が
最低ラインかなと想像します。
多くの人が批判している通り、そうした教養があった上に、日常的な用法とは違う用法で
使われた単語の定義を自分で修正しながら読んでいく柔軟性と忍耐力もある程度必要です。

その上で、
過去に書いたことの参照が必要な時には、ほぼ必ず再掲されています。
ページを戻って該当箇所を探す必要がないので、一直線に読み進めることができます。
逆に言うと、物語的に、一直線に読み進めることを想定した著作です。必要なポイントを
拾い読みする本ではありません。
併せて、しばしば重要事項のまとめが現れます。多くの特徴的・個性的な表現が繰り返されます。
これは、一冊を通じて、一つの主張を組織的に説明し、確実に記憶に残そうとしている
ためです。「重要なことを読み落としたかも」「忘れてしまったかも」と不安になることなく、
終盤まで読み通すことができます。

必要なポイントを読書の流れの中で確実に覚えてもらうスタイルのため、「何ページに戻る」と
いうことが生じることが想定されていません。従って、細かい目次が付いていません。
個性的な表現で冗長なまでに同じ内容・同じパターンの説明を繰り返すのは、記憶への
定着を確実にするためです。その手法は、お経と似ています。
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