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カスタマーレビュー

489 人中、428人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 理論はわかった。けど、「実際どうなのよ?」というモヤモヤに、あの青年が勇敢に切り込んでくれる爽快感と、哲人に斬り落とされていく快い痛み。, 2016/2/27
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レビュー対象商品: 幸せになる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教えII (単行本(ソフトカバー))
ミリオンセラー『嫌われる勇気』の続編。であると同時に、岸見氏がこれまで出してきた数々の著書の、ベスト盤のような印象も受けた。

      ◆

教員になった青年が直面しているリアルな問題は、誰もがかつて経験したことあるであろう教室での出来事であり、それが読み手の過去の経験と結びつきやすく、情景が目に浮かぶ。そして語られる問題に対するアドラー的対処法とその観点は、相変わらず我々の常識をあっさり飛び越えて混乱させてくるわけだが、そこにあるのは快感の伴う混乱である。

例えば問題行動を起こした子どもに対する親や教師が取るべき行動。現代社会においては一般に、子どものとった反社会的行動に対して、叱責するのがその務めとされるだろう。が、アドラーは「裁判官の立場を放棄せよ」「叱責は暴力である」という。そして叱責という暴力を用いることで親や教師は子どもからの尊敬を失う。叱責には「子どもの為」という見せ掛けの目的の奥深くに、「子どもを自分の支配下に置くために自立を妨げたい」という目的があるという。この一見飛躍した論理の真相は、ぜひ本書にて。

      ◆

前作を読んで、一応基本的な岸見流アドラーの理論はわかったつもりでいる―、前作を読んで、その時はとにかく衝撃を受けた―、いやしかしそうは言っても―、

「こんな場合はどうなの?」
「こういうケースだと矛盾しないか?」
「やっぱり実社会で直面する問題に対して、万能の真理とは言えないでしょ?」

というような、実生活に戻された我らの心に沈殿してゆくモヤモヤ成分。すごいことをあの本で教えられた気がするけれど、いろいろわかったつもりではいるけれど、実践となるとやっぱりもう少しヘルプが欲しい。そんな我らの前にあの青年が帰ってきて、

「その辺のところ、どうなのよ?」
と我らに代わって哲人に、ズバズバ切り込みを見せてくれる。

「そうそう、そこ、詳しく訊きたかったんだよ」
という絶妙なところに青年が、激しく思いの矢を打ち込む。

対して哲人相変わらず、サラリサラリと矢を交わし、その矢をバッサリ斬り落とす。切れ味鋭い哲人の言葉とその重さが響いてくる。一瞬青年の痛みを感じつつ、やがてじんわり、哲人(=岸見流アドラー)の優しさ温かさが、少し遅れて染み込んでくる。

これは前作『嫌われる勇気』に対する、壮大なQ&Aの物語であり、我々が日常で直面する具体的な場面を想定したガイドブックである。

      ◆

「勉強は子どもの課題である。子どもの課題に介入してはならない。ならば教育とはなんなのか?」

「すべての対人関係を横の関係にせよ。とは言っても、親子、上司部下、教師生徒の関係の中で、どうすればそれが実践できるというのか?」

「褒める行為は縦の関係を築くことになってしまうという。しかし実際には、褒めることでうまくいっているように見えるケースが溢れているじゃないか。そこは一体どうなのか?」

それらの答えがサラリ・グサリと語られた後で、具体的な場面を描いてテンポよく解説されていく。流れるような対話の波に呑み込まれ、同時に頭や心が揺さぶられ続けるこの様には、快痛な混乱という言葉が何だかシックリくる。

前作『嫌われる勇気』でのキーワードが出てくるたびに、復習的に解説をさらっと入れてくれているので、今作からでも一応読み進めていける形にはなっている。しかしやはり前作を一読した上で本書に入ることで、理論の核心への理解も、物語全体を通じた面白みも、全く変わってくるだろうと感じた。

      ◆

岸見氏があとがきの中で、「『嫌われる勇気』が地図だとすれば、『幸せになる勇気』はコンパスとなる一冊です」と語られていたが、読後感は正にそんな印象で、いま、旅への再スタート地点に立った気にさせられた。手にした2冊に勇気づけられながら、再スタートの一歩目を踏み出して、その先の何気ない歩みを、淡々と続けていきたいと思った。本書を通じて繋がっている著者と読者たち、その共同体感覚からまず、思い描いて。
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最初の投稿: 2016/03/22 10:57:12 JST
おけいさんのコメント:
現実には合わないという指摘がありますが、これが現実というものはないです。上下関係など今の現実自体、私たちが持つ世界の”見方”が作り出しているだけで、その見方を変える、つまりアドラー流に変えると、また違った現実が見えてくるということです。
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