カスタマーレビュー

2013年9月17日
東大法学部卒の現役官僚の作品とのことだが、作者は複数かもしれない。そう思わせられるくらい、多方面にわたる裏話が真実味を持って語られている。原発再稼動に反対の方へ〜もしデモに参加する意向があるなら、その前にこの本を読んでください。何が起こるのか?原発再稼動賛成の方へ〜やはりこの本を読んでください。誰のための再稼動か?じっくり考えてください。当初の再稼動のロジック=電力が足らない=はいつの間にか消えましたね・・そして・・?

同じ東大卒でも官庁による格差、果ては四谷大塚(言わずと知れた中学受験の予備校)時代までネタにしながら、政界、官界、電力業界の力関係と利害関係を、登場人物の的確なプロファイリングにより炙り出しながら日本の権力構造をわかりやすく喝破している。個別のストーリーも、よくある二流ジャーナリストによる醜聞集のような物語とは一線を画する、科学的知識と数値データに基づく迫真の内容であり、特に最後の「ホワイトアウト」の場面は秀逸。日本の原発ムラが、フクシマ以降も何も反省もなく変わっていないこと、そこに群がる政治家の媚態、検察、警察権力の実態、お寒い原発施設防衛の描写が生々しい。あまりに生々しいので逆に絶望的な感覚にも襲われるが、であるが故に、大きな問題提起の書として、できるだけ多くの読者に読まれるべき作品と思う。原発が抱える多様な問題がよくわかる教科書代わりの作品だ。
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