上位の肯定的レビュー
5つ星のうち5.0新作のいい所を取り込んだ過去作
2024年2月6日に日本でレビュー済み
君はこのゲームをプレイしてもいいし、難しさに怯えてプレイしなくてもいい。
但し気をつけろ!このゲームは今までDS系列でしか出ていない。今になってSwitchに移植したということは続編が出る可能性があるかもしれないのだ!そのことを頭に入れた上で購入を検討したまえ!
…世界樹シリーズを全てプレイ済みです。
3作品で裏ボスまで撃破したので新規の方、プレイ済みの方に向けて何点か伝えられればと思います。
めちゃくちゃ簡単に言うと「若干の理不尽さがある高難易度RPG」だと思います。
ゲームとしては古き良きターン制RPGを軸に、舞台となる迷宮を踏破していくと共に自分の手で地図を書き上げ、迷宮の深部に辿り着くことを目標としたゲームです。
難易度が高く、適当に攻撃したり深く考えずにスキルを取ってしまうと雑魚敵にすら負けます。というか真剣にプレイしてても雑魚的に倒されることがよくあるゲームです。迷宮を攻略するパーティは自由に考えることができ、冒険の舞台に合わせて10クラス前後用意されています。攻撃役をたくさん入れて短期決戦を狙うもよし、防御と回復役を入れて安定感を上げるもよし、雑魚と戦う用、ボスと戦う用でパーティを分けてもよしと、プレイする人次第で千差万別、様々な遊び方ができると思います。
自分の選んだキャラクターで、自分のパーティーを考えて、自分で迷宮の地図を書いて…とにかく自分の中での妄想や遊び方次第で何倍も面白くなるゲームだと思います。
大まかなストーリーはありますが、1と2はどちらかというとRPGの部分の比重が重いです。3からストーリーの方も目立ち始めます。テイルズだったり、ゼノブレイドのようなストーリーを楽しみたいという人にはあまり向かないと思います。
ここからは世界樹を経験済みの方向けです。
1.2.3のDSでの3作品が収録され、リマスターと銘打って発売された本作ですが、基本的なストーリーや難易度、システムは元となったナンバリング作から全く変更されていません。アレンジやリメイク等はなく、完全に原作通りです。ここでオリジナルに追加された点や変更点を挙げていきます。
1、グラフィックの向上
発売するにあたって最もこだわった部分のように思います。世界樹が据え置きで出たことはないので大画面で迷宮を歩く感覚がより味わえるほか、モンスターもガッツリ綺麗になっています。
2、地図の書き方
実際にプレイするのがわかりやすいですが、地図の書き方がDSから大幅に変わっています。DSのようにタッチして直感的に書くことはできなくなり、ボタンを押して書きます。残念ではありますが、自分はSwitchに移植する以上仕方のないことだと割り切れました。操作感覚は悪くはありませんが、もっと改善できそうと感じます。
3、冒険者の追加
公式でも発表されてますが、各クラスに1人ずつ新しい冒険者が追加されています。日向さん描き下ろしという事で馴染みやすくかつ個性のある冒険者揃いです。個人的にブシドーが好みです。
4、Bボタンでの早歩き、LRでのカニ歩き追加
DSの1.2ではカニ歩きができませんでしたが、今作では可能になりました。また、新2から追加されたBボタンを押してる時は歩くモーションが早くなる機能も健在です。ただ単に移植するのではなく冒険する上でストレスとなる要素をしっかり排除してくれていたのがとてもよかったです。
5、3の6層BGM追加
DS版の3ではクリア後の6層のBGMが容量的な問題でありませんでしたが、今作ではあります。正直これのためだけに買ったまであります。期待を裏切らない素晴らしい楽曲です。
6、一部バグの改善
何かとバグが多かったDS版世界樹シリーズですが、今作では多くのバグが改善、修正されています。特にこちらが不利益を被るバグが軒並み修正されているので安心してプレイできます。
7、セーブスロットが増えた
9つまで増えています。特定のポイントでセーブしたりと使い分けることが可能です。
8、難易度の追加
従来の難易度はexpertですが、picnicとbasicの2つが追加されています。picnicは鼻をほじりながらでもクリアできるくらい簡単です。昔の世界樹を体験するならexpertを選択しましょう。
以上の8点が変更点、追加された点です。逆に言うとここ以外は原作と全く変わらず、当時の世界樹を味わうことができます。DS時代特有のモヤモヤF.O.Eも、2のレベル99まで上げる苦行もそのままなので特に3DSの世界樹から始めた、という人にはうってつけだと思います。
総評ですが、世界樹シリーズ経験者にも初挑戦だという人にも優しい、手堅いリマスター作品だと思います。地図の書き方に一癖ありますが、それさえ慣れてしまえば大丈夫です(最悪オートで書いてもらいましょう)。昨今には珍しい、強大な敵の絶望感をしっかり味わえるRPGだと思います。理不尽なのも大歓迎だという人や単にRPGが好きな人には是非プレイしていただきたい作品です。