上位の肯定的レビュー
5つ星のうち5.0帰ってきたアメリカン・ヒーロー!「トップガン」よ永遠に!
2022年9月8日に日本でレビュー済み
トム・クルーズをアメリカのヒーローへと押しあげた前作から36年。
“伝説”は健在だった。スキルは超トップクラスなのにもろさもあるのが魅力のレジェンド、マーヴェリックはやっぱりトップガンの英雄だ。
前作で伝説的主題歌になった“Take My Breath Away”は流れないけど、もう1曲のヒット“ Danger Zone”が使われてて、トップガンの世界に素直に入り込めた。
前作は東西冷戦中。今回はウクライナ危機前撮影とはいえ東西緊張が再び高まるタイムリーさ。帰ってきたマーヴェリックは相変わらずのやんちゃぶりで暴走するが、かれを救ったのが前作で若き日好敵手だった“アイスマン”なのが泣ける。前作ラスト彼らがお互いを認め合う美しいシーンを思い出しました。そして相棒だったグースの息子ルースターを、なんとあの「セッション」で迫真のドラマー演技をみせたマイルズ・テラーが演じる。テラーは「セッション」同様、鬼コーチにしごかれる役では現代屈指でしょう。
ストーリイ展開は鉄板。安心してみていられますが、36年で2作こっきりなので、“またこれか”みたいな感じはないです。ある意味誰もが予測できる範囲で進んでいくのですが、それでOKなのです。トップガンなのです。そしてビリヤードのある広いビアハウス、海辺の道を疾走するバイク、アメフトで遊ぶ若者たち。。。アメリカ賛歌なのです。アメリカ映画が好きな方ならだれでも満喫できるでしょう。空中シーンの演出はたぶん映画史上の最高水準で、迫力満点、スリリングさ抜群です。製作費が前作の10倍以上というのもわかりますし、クルーズ自身があえて制作に加わったのも納得でした。前作知らなくても充分楽しめるでしょう。大画面、大音量でご鑑賞いただきたいです。
本作は時代や老いとも戦うマーヴェリックの奮戦の物語で、いわば中年熟年のヒーローストーリイ。そしてルースターたち“次世代トップガンの主役”への継承、だれにもある“終わりの始まり”の物語でもある。何よりトップガンは永遠に、という米国民の誇りの物語でもあるのでしょう。そして本作は前作の監督でその後に自らいのちを断った故トム・スコット監督に捧げられたという。。。
ハリウッドの、クルーズの底力。凄い、絶対的といってよい作品になりました。スコット氏も天国で微笑まれているでしょう。トップガンよ永遠に、マーヴェリックよ永遠に!星5つです。