上位の肯定的レビュー
5つ星のうち4.0「PACIFIC」というタイトルよりは...
2022年9月20日に日本でレビュー済み
評価は3でもなく4でもなく、3.5といったところ。
ジャケットとタイトルから、かつてのCKBの
夏のナンバーがギッシリ詰まったアルバムを想像するが、さにあらず。
アルバム全体の雰囲気からは「PACIFIC」というよりは、
まんま「YOKOHAMA」、いや「YOKOSUKA」でもいいのでは、と。
なのでジャケットやタイトルから期待するモノではなかった、というのが正直なところです。
昔の懐かしい「ィヨコハマ」の港を思い起こさせると言えばよいのでしょうか。
冒頭の2曲はまさしくその通りで、スパークルなナンバーを期待して聴くと肩透かしを喰らうかも。
「クレイジーの中華街大作戦!」はかつて「CRAZY KEN'S WORLD」に収録された
「中華街大作戦」をちゃんとした(?)曲に昇華させたもの。
その後に続くナンバーも「PACIFIC」というよりは横浜や港といったワードが思い浮かぶもの。
「PACIFIC」というワードがちゃんと提示されるのは「GET」でしょうか。
「YOKOHAMA」「YOKOSUKA」を感じさせるのは「場末の天使」と「車と女」。
とは言っても「もうすっかりあれなんだよね」に収録されている「タツノオトシゴ」のような
ガレーヂなパワーにはもう一歩。
「PACIFIC」というワードをを一番感じさせるナンバーは「さざえ」と「南国列車」。
とは言ってもお決まりの海外モノナンバーと言えばそれまでですが。
「さざえ」が感じさせる雰囲気は「本牧ビーチフィールド」でしょうか。
「PACIFIC」というよりは「YOKOHAMA」「YOKOSUKA」なこのアルバムですが
これまでにあった直球の「ィヨコハマ」なナンバーというワケではなく、
ちょっとハッキリしない印象のアルバムです。
剣さんの中ではつじつまが合っているのかもしれませんが、
聴く方の「PACIFIC」とはちょっと乖離があるんじゃないかなと思いました。
近年のCKBのアルバムにありがちな「とっかかりの曲がない」「どこか全体に散漫な印象」。
それでいてしばらく寝かせて聴きなおすと、うっすらと魅力が沸き上がってきたりこなかったり...。
万が一を考えて手元に残しておくべきか、もう聴かないだろうからと手放してしまうか、
そのあたりの判断に非常に苦しむアルバムです。
このアルバムからアイシャさんが参加していますが、その歌唱力は特筆もの。
CKBのナンバーによりフィットしたコーラスとボーカルが加わった感じです。
追記:例によってCKBの楽曲は後になって何気なく聴いた曲が中毒性を帯びることがあります。
「Tampopo」なんかがまさにソレ。
真夏の産業道路に立ち尽くした自分を想像してゾッとする。