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36件の合計評価、レビュー付き:28
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日本から
2020年4月15日に日本でレビュー済み
この本を読んで、かつての痛かった恋の記憶がほろ苦く思い出された。
この本には、著者がご自身の若い頃、経験された恋愛についてのエッセイが１５本収録されている。どれも淹れ方を間違えたコーヒーのようにニガくて、シャボン玉みたいにはかなくて、でも、読み終わったあとは味の濃いキャラメルみたいに甘さが舌の上から消えない、そんな切実な１５編だ。
「私は、泣きながら、私以外の全員が悪いことにした。」
「そう思っているのが私の方だけだったらいい。私だって少しくらい傷つくべきだから。」
著者の言葉を選ぶセンスや勘は本当に卓越していて、同じ物書きとしてもとても羨ましい。だって、こんな鋭利で冷静で、ぐっと人の心をえぐってくる本音の言葉たち、私にはとても書けない。書きようがない。
痛い恋にのたうちまわっても、一人寝の夜がさびしくても、この本の言葉はあなたのそばにある。
届け、この本を必要としているひとの心まで。
この本には、著者がご自身の若い頃、経験された恋愛についてのエッセイが１５本収録されている。どれも淹れ方を間違えたコーヒーのようにニガくて、シャボン玉みたいにはかなくて、でも、読み終わったあとは味の濃いキャラメルみたいに甘さが舌の上から消えない、そんな切実な１５編だ。
「私は、泣きながら、私以外の全員が悪いことにした。」
「そう思っているのが私の方だけだったらいい。私だって少しくらい傷つくべきだから。」
著者の言葉を選ぶセンスや勘は本当に卓越していて、同じ物書きとしてもとても羨ましい。だって、こんな鋭利で冷静で、ぐっと人の心をえぐってくる本音の言葉たち、私にはとても書けない。書きようがない。
痛い恋にのたうちまわっても、一人寝の夜がさびしくても、この本の言葉はあなたのそばにある。
届け、この本を必要としているひとの心まで。
2020年4月15日に日本でレビュー済み
都合のいい男友達がいたり好きでもない人とセックスしてしまったり…と、恋愛というものは綺麗なものばかりではない。いやむしろそうじゃないものの方が多いのかもしれない。
本書は大人になって結婚して、安定した日々を手に入れ、静かになっていた私の心に“あの頃“を思い出させてくれた。
15本の短編で成っているので活字が苦手な人でも手に取りやすい様に思う。
更に著者の情景描写のセンスが抜群なので大学時代の恋愛も、もっと幼い高校時代の恋愛さえも鮮明に描かれおり“あの頃”の幼い著者の恋愛を大人になった著者と自分とでみているような感覚に陥る。
さぁいつもはブラックで飲むコーヒーを今日だけはお砂糖とミルクをたっぷり入れて飲もう。
またあの頃に戻りたくなってきた。
本書は大人になって結婚して、安定した日々を手に入れ、静かになっていた私の心に“あの頃“を思い出させてくれた。
15本の短編で成っているので活字が苦手な人でも手に取りやすい様に思う。
更に著者の情景描写のセンスが抜群なので大学時代の恋愛も、もっと幼い高校時代の恋愛さえも鮮明に描かれおり“あの頃”の幼い著者の恋愛を大人になった著者と自分とでみているような感覚に陥る。
さぁいつもはブラックで飲むコーヒーを今日だけはお砂糖とミルクをたっぷり入れて飲もう。
またあの頃に戻りたくなってきた。
2022年3月7日に日本でレビュー済み
著者は私より10歳くらい年下だけど、確かに18〜22歳くらいの間は、人に対しても自分に対しても不誠実な生き方してる人ばっかりだったなぁ。自分も周りも。
でも大学生でありながらも、不倫や浮気も経験して、卒業直前に結婚したなんてすごいな。
結局は自分にも相手にも思いやりや尊重する気持ちがない恋は、愛にはならない。
著者の学生時代のままみたいな人が30過ぎても倫理観も貞操観念もない人間になってしまうんでしょうね。著者はグダグダのビ○チだったことを曝け出したけど、旦那さんはよく受け止めたよなぁって。そっちが感心しました。
私は大学卒業してからもう20年近くになるけど、また２０歳から人生やり直しさせてあげると言われても、もう戻りたくないですね。あの頃の倍も歳をとったし、体力も落ちてきたし、肌も髪も年齢が現れてきたけど、経験値が今の方が圧倒的にあるから、今の方が生きる上で生きやすく、都合がいい。未熟って、本当不安で恐怖で、自分を頼りに生きる覚悟がなかった。
だけど、そんな中でも20年生きてきたと思うと、知らぬ間に生きる覚悟も持てるようになってた。
この本今の20歳前後の人が読んでも無駄に「間違った自己肯定感」しか身につかないと思う。ずるい生き方をしていた時期があって、それが心の何処かでずっと人生の恥部だと思っていた人が読んで、初めてそこも含めて自己肯定感ってなるんじゃないかな。
私は著者程恋愛体質ではなかったから、むしろヤリ○クで近づいてくる人は嗅覚的に直ぐに避けてきた。見ぬけなかったこともあったけど、見ぬけなかった人は私に本気になって、付き合って欲しいと頭を下げてきた。
どんなグダグダのクズも自分の頭を金槌で殴られるような相手と出会うと自ずと変わるもんなんだなと思う。著者にとってはそれが旦那さんだったのでしょうね。
でも大学生でありながらも、不倫や浮気も経験して、卒業直前に結婚したなんてすごいな。
結局は自分にも相手にも思いやりや尊重する気持ちがない恋は、愛にはならない。
著者の学生時代のままみたいな人が30過ぎても倫理観も貞操観念もない人間になってしまうんでしょうね。著者はグダグダのビ○チだったことを曝け出したけど、旦那さんはよく受け止めたよなぁって。そっちが感心しました。
私は大学卒業してからもう20年近くになるけど、また２０歳から人生やり直しさせてあげると言われても、もう戻りたくないですね。あの頃の倍も歳をとったし、体力も落ちてきたし、肌も髪も年齢が現れてきたけど、経験値が今の方が圧倒的にあるから、今の方が生きる上で生きやすく、都合がいい。未熟って、本当不安で恐怖で、自分を頼りに生きる覚悟がなかった。
だけど、そんな中でも20年生きてきたと思うと、知らぬ間に生きる覚悟も持てるようになってた。
この本今の20歳前後の人が読んでも無駄に「間違った自己肯定感」しか身につかないと思う。ずるい生き方をしていた時期があって、それが心の何処かでずっと人生の恥部だと思っていた人が読んで、初めてそこも含めて自己肯定感ってなるんじゃないかな。
私は著者程恋愛体質ではなかったから、むしろヤリ○クで近づいてくる人は嗅覚的に直ぐに避けてきた。見ぬけなかったこともあったけど、見ぬけなかった人は私に本気になって、付き合って欲しいと頭を下げてきた。
どんなグダグダのクズも自分の頭を金槌で殴られるような相手と出会うと自ずと変わるもんなんだなと思う。著者にとってはそれが旦那さんだったのでしょうね。
2020年4月16日に日本でレビュー済み
著者は女性なので恋愛を女性視点で描いていますが、男性目線で読んでも面白かったです。
特に気に入ったエピソードは「男友達という罪について」。
自分の青春時代を振り返ってみても、「ああ、周りでこんなやりとりあったな」と既視感を覚えずにはいられませんでした。
全エピソードに挿絵イラストが入っていたのも良かったです。また心が荒んできたら、読み直したいと思います（笑）
特に気に入ったエピソードは「男友達という罪について」。
自分の青春時代を振り返ってみても、「ああ、周りでこんなやりとりあったな」と既視感を覚えずにはいられませんでした。
全エピソードに挿絵イラストが入っていたのも良かったです。また心が荒んできたら、読み直したいと思います（笑）
2020年4月15日に日本でレビュー済み
人を想う。恋をする。それによって得られる感情は、綺麗なものばかりではない。だからこそ、恋には力があるのだろう。人の痛みに寄り添える優しさを、傷つきながら学ぶのだろう。
様々な事情により、今現在の私は、恋なんてまっぴらだと思っている。それでも、そんな私がもしもまた新しい恋をする日がきたとしたら。そのときは、この本を読みながら鼻を真っ赤にした今日のことを、きっと思い出すだろう。
様々な事情により、今現在の私は、恋なんてまっぴらだと思っている。それでも、そんな私がもしもまた新しい恋をする日がきたとしたら。そのときは、この本を読みながら鼻を真っ赤にした今日のことを、きっと思い出すだろう。
2020年4月17日に日本でレビュー済み
高すぎる感受性、鋭すぎる表現力、彼女はきっと自由に見えて、生きづらい。
恋と愛にかかわる小さくて多彩な物語の花束。
生きていればほとんどの人が体験する「恋愛」という不思議を、かわいらしく残酷に切り取ったエッセイ集。
恋になんか興味ない人にこそ、ちょっと読んでみてほしい。
彼女の中の燃えるような生命力が感じられて、きっと心が動かされるはずだから。
恋と愛にかかわる小さくて多彩な物語の花束。
生きていればほとんどの人が体験する「恋愛」という不思議を、かわいらしく残酷に切り取ったエッセイ集。
恋になんか興味ない人にこそ、ちょっと読んでみてほしい。
彼女の中の燃えるような生命力が感じられて、きっと心が動かされるはずだから。
2020年4月17日に日本でレビュー済み
あぁ、この人は私とは全然違う。学生のとき、学年の中に数人だけいた、なんかちょっと私とは住む世界が違ってて、交わることがないけれど、なんだかちょっと羨ましいあの子たち、なんだ。
あの子たちもきっとこんなことを考えたり、経験して、今はきっといい歳になってるはず。今ならもしかしたら友達になれるのかもしれない、そんな気持ちにさせてもらいました。
これからも私とは違う、あなたの物語を読ませてもらえるのを楽しみにしています。
あの子たちもきっとこんなことを考えたり、経験して、今はきっといい歳になってるはず。今ならもしかしたら友達になれるのかもしれない、そんな気持ちにさせてもらいました。
これからも私とは違う、あなたの物語を読ませてもらえるのを楽しみにしています。
2020年4月27日に日本でレビュー済み
全部知っているようでなにも知らなかったのかもしれないと思った。でもお互いにそうなのかもしれないと思った。
毎日一緒に過ごした親友の話をわたしは全ては聞けていなかったんだなとこの歳になってわかって、なんだか告白されたようで不思議な感覚。
全てのシーンが、人が、場所が想像できるのに、わたしもそのときその近くにいたはずなのに知らないことがたくさんあった。自分がそのときは誰と何をしていたか考えたら、同じ世界にいたようで全然違う世界だったんだなあと。
この本の話はそんな親友の聞いてた話だけじゃ知り得なかったリアルに詳細な恋の話。
とにかく一生懸命恋愛に向き合った親友の恋の話。
でもなぜか自分の恋愛も思い出させてくれる恋の話。
あーあ、わたしは当分恋をやめられないよ。
そして最後に、わたしの話も書いてほしかったよ。やっぱり違う世界だったのかな。
毎日一緒に過ごした親友の話をわたしは全ては聞けていなかったんだなとこの歳になってわかって、なんだか告白されたようで不思議な感覚。
全てのシーンが、人が、場所が想像できるのに、わたしもそのときその近くにいたはずなのに知らないことがたくさんあった。自分がそのときは誰と何をしていたか考えたら、同じ世界にいたようで全然違う世界だったんだなあと。
この本の話はそんな親友の聞いてた話だけじゃ知り得なかったリアルに詳細な恋の話。
とにかく一生懸命恋愛に向き合った親友の恋の話。
でもなぜか自分の恋愛も思い出させてくれる恋の話。
あーあ、わたしは当分恋をやめられないよ。
そして最後に、わたしの話も書いてほしかったよ。やっぱり違う世界だったのかな。
2020年10月24日に日本でレビュー済み
読み応えのある素敵な作品でした。
著者はある種自虐的にご自身の体験を表現されていますが、一読み手からすると全ての物語が当時なりに等身大の純粋な恋愛であり、どれも貴重な経験のように感じます。
自分も過去の失恋を思い返す際、当時の恋人への打算的な応対を失敗と捉えて自己否定してしまうことがあります。ただそんな情けない過去も、この作品と照らし合わせることで、かけがえのない経験だったかもしれないと思い直すことができました。
自己肯定できる幸せな世界が訪れるように、僕も恋愛に負けない日々を過ごしていきたいです。
著者はある種自虐的にご自身の体験を表現されていますが、一読み手からすると全ての物語が当時なりに等身大の純粋な恋愛であり、どれも貴重な経験のように感じます。
自分も過去の失恋を思い返す際、当時の恋人への打算的な応対を失敗と捉えて自己否定してしまうことがあります。ただそんな情けない過去も、この作品と照らし合わせることで、かけがえのない経験だったかもしれないと思い直すことができました。
自己肯定できる幸せな世界が訪れるように、僕も恋愛に負けない日々を過ごしていきたいです。
2020年5月20日に日本でレビュー済み
人生は美味しい部分だけじゃない。特に恋愛においては。無かったことにしたい過去も多い。でも、甘い恋、苦い恋、辛い恋、酸っぱい恋、全部ひっくるめて自分の人生。
読み終えた後、強く生きたいと思うエッセイでした。
読み終えた後、強く生きたいと思うエッセイでした。
