上位の批判的レビュー
5つ星のうち3.0印籠をなくした水戸黄門
2020年1月27日に日本でレビュー済み
本シリーズのこれまでの巻は、おおむねワンパターンできています。
テレビドラマの水戸黄門のように一定のパターンではありますが、それゆえに最後はスカッとする、という構図でした。
しかし、この巻では、主人公の暁古城は、第四真祖の力をアブローラに譲り渡しており、言ってみれば、印籠を持たない水戸黄門状態なわけです。
その彼が、別のやっかいごとを背負いこんでしまいます。
そして、彼を救うために多くの美少女が、けなげに奮闘する、というのが、この巻の構図となっています。
……うーん、著者が相当にがんばって知恵をふり絞った、という印象はあるのですが、残念ながら、ワンパターンのときの爽快感にはほど遠かった、というのが私個人の感想です。
また、少女の数があまりにも多すぎて、それぞれの得意技がわかりにくくて、わずらわしかった、というのもあります。
(いや、むしろ、この著者だからこそ、この程度のわかりにくさですんでいる、と言うべきかもしれませんが。)
正直なところ、やはりこのシリーズは、古城自身が活躍しないと締まらないのではないでしょうか。
最後に、誤字を指摘しておきます。
(263ページ、8行目後半)
(誤)<昔と彼と同じ穏やかな微笑みだ。>
(正)<昔の彼と(以下同)>