上位の肯定的レビュー
5つ星のうち5.0UX (安心)の大切さを教えられた
2019年10月12日
4,000円弱で、スペック的には余り変わらない、しかもAmazon's Choiceになっている中華製品を買った。近頃のMade in Chinaは若干の見劣りはあるにしても、大きな不満のない所謂コスパのいいものが増えてきた。
いざ開梱し、Plug and playでドライバとソフトウェアがインストールされて使える...はずが、ドライバはインストールされたものの、設定・調整用のソフトは自動インストールができず、セキュリティソフトの設定を変えたりしたが対応できないまま、あとで格闘するかと覚悟を決めた。けれども、もう一つの問題があった。それが三脚のネジ穴。一部プラスチックになっていて、ミニ三脚のプレートのネジが合わず、三脚との組み合わせで使うことを想定していた僕には致命的な欠陥だった。結局返品することにして、Logicoolの本製品に乗り換えた。
C922nは件の中華製品とよく似ているが、細部の作りはやはり違う。同じプラスチック製だが、クランプ部分の剛性感に差があるのは大きい。Plug and playで設定用のソフトも問題なくインストールされ、ホワイトバランスなども楽に調整できる。専用の三脚が付属していて取り回しが楽なのはありがたい。すでに持っている三脚を使って、アルカスイス互換の小さなプレートをつけて、普段つけているLEDライトと毎回取り替えることを考えたら、最初からこれを買っておけば良かったと思う。はやりの言葉で言えば、フリクションレスと言っていい。正直いって殆どパクりのような中華製品に対して、Logicoolは専用三脚をつけることで、明確な違いを打ち出しているかも知れないと思った。
一方で、値段は倍以上。この差は大きい。けれども、すんなり設定できないストレスや、痒いところに手が届くソフトウェアのありようなどを考えると、5年くらいは使う商品だと想定するなら、その差は十分に吸収できるだろうと今は思っている。製品そのものの作りの差もあるが、それ以上にちょっとした使い勝手の違いによる快適さの違いが蓄積されていくことで生まれる差は、その間ビデオ会議が何百回かあるだろうことを考えたら決して小さくないだろうと思う。違いのわかった今なら、ハッキリとC922nを選ぶ。ユーザー体験の差はバカにならない。