上位の批判的レビュー
5つ星のうち3.0統一感のないパッチワークのような作品。
2019年12月24日に日本でレビュー済み
「君を救う」と言ったドミニクに対し「ヤメテ、わたしにすがらないで。」と冷たく言い放つのがアネモネでした。
ツンデレという言葉には収まらない、心に闇と葛藤を抱えたキャラクター、それがアネモネの魅力でした。
しかし、今作のアネモネは外見こそ同じですが、中身は別人。
普通の女の子になってしまいました。
これでは、アネモネを主人公に据えた意味がありません。
オリジナルのエウレカセブンは、現在見ても色褪せないハイクオリティな演出、哲学的な世界観、厚みのあるストーリーが魅力でした。
今作では新規の映像がかなり加えられ、オリジナルストーリーとして構成されていますが、中途半端に旧作をひきずったため、なにをしたいのか、何を表現したいのかわからない、統一感のないパッチワークのような作品になってしまいました。
オリジナル作品からキャラクターや設定の一部を引っ張ってきただけで、最も重要なストーリーの厚みはどこへやら?です。
例えば、エウレカがあっさり闇落ちしてましたが、エウレカってあまりそういうキャラじゃないと思うんですよね…。
あのような展開にするならもう少し説得力が必要だったのでは?
映像のクオリティはそれなりに高いので(CGパートも”それなりに”見られました)、もういっそ完全新作にした方がよかったように思います。
アネモネの名前をタイトルに冠してはいるものの、その必然性が果たしてあったのかどうか…。
アネモネもきっとこう言うのでは。「ヤメテ、わたしにすがらないで。」