上位の批判的レビュー
5つ星のうち2.0映画は……
2018年12月6日に日本でレビュー済み
完全に駄作だった。
笑いに振り切れているとか、感動させる努力をしているとか、なんらかの偏りやこだわりがあれば良かったのに全体的に中途半端で何がしたいかわからない映画。
番宣とかで阿部サダヲさんや吉岡里帆さんが散々TVに出ていたが、その頑張りと映画の内容が完全に空中分解しちゃった感じでした。
ただ、音楽はさほど悪くない。
シン(阿部サダヲ)が歌うロックな曲は割とカッコいい……勿論、本職でロックをやってるミュージシャンには遠く及ばないが、ちょっと聞く分には悪くない。
ふうか(吉岡里帆)が歌う主題歌になる歌も歌は下手ではないので悪くない。
この歌や映画でロックという言葉を頻繁に聞くが、こんなモンはロックではなく、J POPの域から出られないレベルの低い音楽のように感じる……もっともこのような音楽がロックと呼ばれる事自体、日本の音楽を聞く一般のレベルと深く掘り下げて考えないマスコミのレベルが低いのだと思うが。
この映画の封切りから約1カ月後にQueenを題材にした『ボヘミアン・ラプソディ』という思わず涙が溢れるほどの作品が公開されて比べられる事も無く淘汰されてしまったのだから同じ音楽を扱った映画としては箸にも棒にもかからない大失敗作には違いない。
そう、でも聞き流す程度のレベルの音楽としては邪魔にはならないぐらいには聞けるかな。