上位の肯定的レビュー
5つ星のうち5.02024年に再評価。今ちょうど良い死にゲー。
2024年8月19日に日本でレビュー済み
バンナム発のソウルライク作品。
吸血鬼を題材にした、高難易度アクションゲームになっている。
今更ながらだが、PS5でハイクオリティ死にゲーが出揃ってる今、改めて再評価してみる。
・ストーリー
突如訪れた世界の崩壊。
主人公らは、吸血鬼として生き残るために戦うという内容。
吸血鬼は人間離れした能力と引き換えに、記憶の大半を失っているのだが、それがゲーム進行に合わせて徐々に解き明かされていく。
アニメチックで内容が濃いので、ストーリー目当てでも面白い。
キャラゲーとしての側面も強く、それぞれ個性も立っている。
選択や行動によりエンディングが変わるマルチシナリオ。
・アクション
スタミナリソース管理が大事なソウル系。
特徴的なのはバディの存在。
常に任意のバディを連れ歩くことができ、連携が重要なゲーム性。
NPCとしては賢く、しっかり鍛えたバディはガチの戦力になるくらい頼もしい。
もうひとつ大きな特徴は、吸血アクション。
敵をを吸血することで大ダメージを与えたり、錬血(スキル)リソースを獲得することができる。
これはゴッドイーターの捕食のようなアクションで、敵を喰いながら戦う、というシステムが面白い。
上記の点で、ソウル系とは明確な違いを生んでいる。
属性の概念もあるがそう深いものではないので、仁王やウォーロンが小難しく感じるプレイヤーでも分かりやすいと思う。
・難易度
ソウル系としては比較的優しいと言われるが、個人的には正直そんなことないと思う。
というのも、バディありきの敵の火力、敵配置のため、純粋にプレイヤースキルのみで何とかしようとすれば、下手をすればソウル系以上に苦戦必至。
だが逆を言えば育成や装備次第で対策可能なバランスではあるので、しっかり育成して進めたいプレイヤーには向いている。
・マップ
オープンワールドではないが、エリアごとに広く複雑なマップが用意されている。
この手のゲームには珍しく、ジャンプアクションがないのだが、反面強引に行けてしまうような場所や、地形ハマりバグといったことは皆無。
賛否あるだろうが、操作簡略化の意味でもジャンプがないのは個人的にアリ。
また、マップ未開放のエリアでも足跡が付くので探索に便利。
・ビルド、装備、キャラクリ
キャラの強化は、LVが上がると勝手に基礎ステータスが上がる方式で、細かいステ振りは不要。
装備やブラッドコードというものを付け替えることで、能力値が傾倒していく。
ブラッドコードとはクラスのようなもので、ブラッドコード毎に使用できる錬血が異なる。
しかし錬血には熟練度があり、マスターすることで、他のブラッドコードに継承することができる。
いろいろなクラスを使って錬血を習得し、最終的には自由度の高いビルドが可能。
ビルドの方針転換が簡単なので、気軽に戦闘スタイルを変えられるのが良い。
武器は片手剣、両手剣、銃剣、斧槍、大槌の5種。
防具はなく、その代わり「吸血牙装」という装飾を選択する。
これひとつでステータスに複数の影響を及ぼすとともに、吸血アクションも変化する。
上記のように、本作は育成と装備システムにおいて、複雑さはほとんどなく、綿密な育成計画も不要。
それでいて、やり込み性はしっかりあるので物足りなさは全くない。
キャラクリはかなり豊富。
基本ベースは数パターンだが、色や配置の自由度が高く、アイデア次第で様々な見た目に作れる。
また、ゲーム中はフォトモードで遊ぶこともできる。
・周回プレイ
クリア後に周回できるが、敵の強さをそのままor強化する、を選択可能。
気楽にコンプを狙うもヨシ、更なる難易度に挑むもヨシ。
・気になる点
●一部のボスのバカ火力
攻撃力が高い=高難易度と履き違えてると思うくらい、一部のボスの一発が痛い。
育成は不可欠。
●当たり判定など雑な部分がある
ソウル系ほどアクションは洗練されておらず、回避の無敵時間で避けづらかったり、何で今の当たるの?ということだったり、密着状態でバックスタブが決まらなかったり、敵との位置関係で大技が決まらなかったりなど、理不尽に感じることがある。
ゲーム根本の楽しさが崩れるような致命的なものではないが、少々作りが粗い。
●攻撃の慣性が強い。
ロックオンを外した状態から武器を振り始めると、モーション中にサイドロックオンしても、うまくそちらの方に補正されない。
大型ボスや複数戦において、ロックオン、オフを切り替る際は、この仕様を理解して立ち回る必要がある。
●パリィが使いづらい。
本作はパリィがあるが、ハイリスクローリターンな性能であまり当てにならない。
よって、パリィよりも堅実な回避とガードで立ち回るのが基本。
ただこれは悪いことばかりではない。
裏を返せばパリィを狙うのは必須でないため、パリィが苦手でも問題ない。
的確に攻撃を差し込んでいく戦闘が好きな人にとっては、むしろプラスポイント。
●一部の武器カテゴリは序盤で使いづらい。
同じ武器種で戦う上でほぼ必須になる各武器のマスタリースキルだが、一部の武器のマスタリー入手タイミングが遅すぎ、中盤までは不遇。
・まとめ
完璧ではないにしても、完全新作かつメーカー初の死にゲーとしては及第点以上の出来栄え。
特に、他の複雑な死にゲーや、ハクスラ要素を面倒に感じているプレイヤーならば、純粋にストーリーとアクションで楽しむことができる。
実際自分もここ最近のゲームはハイクオリティだがめんどくささが上回る物が多いと感じていたので、本作は今やってちょうど良く感じる。
PS4タイトルなのでPS5のグラフィックなどと比べられはしないが、本作はアニメテイストなので正直このクオリティで必要十分。
未プレイで歯応えあるアクションが好きなら今からでもオススメできる。