上位の肯定的レビュー
5つ星のうち5.080s~90sをも含み込ませた藤原ヒロシ流 ネオシティポップ ・・・ 傑作
2022年2月7日に日本でレビュー済み
80sニューウェーヴや90sオルタナティヴを通った世代なら
「これ以上歌が上手いとダサい音楽になる」 という線引きがあって、
藤原ヒロシの歌はそこら辺計算されてるかのように絶妙な位置をキープしている。
ここら辺が分からない世代やら、音楽的偏差値の低い方々にとっては、
「歌が下手」の一言で済まされる音楽になってしまうのかも。
(これ以上普通に上手く歌ったらただのバブリー商業ポップと変わらんでしょうが・・・)
90sに青春を過ごして、
現代のシティポップ再評価も受け入れられている人達にとっては、
このアルバムは傑作以外の何物でもない。
CZ-101、TR-808での懐古趣味な作りは氏の得意な所でしょうが、
そこに自身が長年研究してきたDUBの深淵なエフェクトやら
ソフトサイケやシューゲイズの浮遊感もそこはかとなく含み込ませている。
「宇宙 日本 世田谷」の要素もあれば、「ヘッド博士の世界塔」の感じも絶妙に感じられる、
この90s感覚は当時サブカルにどっぷりハマっていた世代にはたまらないはず。
ベタ~ ダラ~っとした90s UKサイケのような氏のヘタウマVoは
本当に この世界に100点といえるハマリ方をしている。
何よりも一曲一曲が粒ぞろいで、曲順も含めて本当に隙が無い。
コード感やベースグルーヴの厚みも本当に気持ち良く計算され尽くされているので、
造型的な素晴らしさやデザインフォームの凄さにも関心させられる。
ファッションアイコンとして、様々なデザインやアートに触れて来た
氏、ならではの感覚なんだろうなぁ、と思います。
控えめに言って傑作です。
・・・という事で、寒い日が続きますが、このアルバムを聴きながら
プロケッズのロイヤル(ラストコロンビア)を履いて、今日も私は散歩に出掛けます。