上位の批判的レビュー
5つ星のうち3.0原作物の弱点が出てしまいました
2015年9月21日に日本でレビュー済み
原作物の弱点が出てしまいました。
長い原作を圧縮したためと思われますが、ダイジェスト版のような繋がりの悪さを感じました。
私は原作を読んでいないので、原作のエピソード概略を確認しての判断です。
確かに24話の中に収めるため各エピソードに重点の強弱をつけて工夫をしています。
しかし、原作のエピソードのボリュームが大きくアニメは原作の順番通りに話進めているため、24話では時間の絶対量が足りなかったのだと思います。
よって、設定や登場人物の動機や関係の自然な説明に時間が避けないので、感情移入し難くワザとらしい展開に感じてしまいます。ご都合主義の展開と感じた方も多いと思いますが、これは自然な説明や導入に時間が避けなかったためです。物語はご都合主義なのが普通ですがそれを感じさせない工夫に(放映)時間を費やせなかったのでしょう。
新しい登場人物も多数いますが同様の理由でキャラクター造形が薄いものになってしまっています。
セカンドシリーズから物語のスケールが大きくなりました。これも自然な説明に時間をかけることが出来れば大風呂敷と感じなくて済んだのですが残念です。説明不十分なため今回の8のストーリーでのスリーリー間の断絶が大きい部分があり、唐突な展開を感じることが有ります。
主人公が相対する敵が強力で組織的になっています。特に主人公がタイマンで戦う相手が毎回強力になっていくのですが、主人公が強くなっていることに納得性が有りません。このセカンドシーズンで進む時間は1ヶ月半弱です。その間にイマジンブレーカー以外は普通の人間である主人公の戦闘能力が飛躍的に高くなっていることに強い違和感があります。
よって、主人公が見えを切る長セリフもさらに臭く感じてしまいます。
人物作画の質やタッチの変動はファーストシーズンより若干小さくなっていますが、背景の質が大きく下がっています。例えば、「速記原典」で日中の街を移動するとき背景に全く人物がいなかったり、「罰ゲーム」では同じ地下街背景が比較的長時間映されるのですが背景の人物が紙芝居のように動きません。「罰ゲームは」コントのようなエピソードですが、コントの背景を狙ったというには無理が有ります。
コストが厳しいのかもしれませんね。
それでも、この物語の世界観が好きです。裸が多くてやり過ぎと思うことも有りますが日常生活部分は楽しいです。また、レギュラーキャラクターの造形は深くなってきています。
コメンタリーはファーストシーズンよりは物語の進行に沿っており、聴き通しやすくはなっています。
サードシーズンを観てみたいですが、残念な結果になるのでしたらこれで終わって欲しいです。