上位の肯定的レビュー
5つ星のうち4.0音楽家として
2016年3月8日に日本でレビュー済み
前作から、自分たちの足で立ちはじめた。
そもそも、ロックバンドじゃない。フォーマットがロックなだけ。それでも、ロックから吸収できるだけのものは吸収して、血肉にする。
彼女たちをここまで連れてきたおとなたちも見事だ。プロが揃って環境だけはすばらしく整えながら、それでもつねに自分たち自身の力をつけるための努力を続けさせる。芯に自分たちの音を置かなければいけない、バンドと云うフォーマット。10年続ければ(そしてその間、真摯さと志を惜しまなければ)身につくものはちゃんと身につく。
"Stamp!"の重心の低さと、余裕。ここにある余裕は、ロックンロールからしか学べないもの。歪んだギターと性急なドラムこそがロックだと思っている手合は(そう云う黴の生えたような古臭い話をしたいんだったら)ストーンズから学び直すのをお奨めしたい。勘違いも治るだろう。
本人が云っていたようにスランプだったのか、TOMOMIのカラーが薄いアルバムとなった。その分MAMIの、計算されたポップセンスが濃く出たアルバムになっている。HARUNAのヴォーカルは色彩を増した。RINAは相変わらず、深みのある音を響かせる。
これがすべてじゃない、でもいま提供するバンドの音としては、きっとこれがベスト。