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2016年1月14日
3776(みななろ)は「富士山のご当地アイドル」。山師的な活動を続けてきて音楽プロデューサーに落ち着いた奇才・石田彰が成り行きで生み出したこのユニット初のフルアルバムで、「標高3776mの富士山を3776秒(=62分56秒)で登る」というコンセプトが土台になっています。これが驚異的な作品で、ポストパンク〜現代音楽を連想させる複雑なコード感覚を親しみやすいアイドルポップスの型に落とし込んだ名曲の数々、そして何よりアルバム一枚を通しての強靭な構成力により、多くの(アイドルに興味のない)音楽ファンに衝撃を与えています。変で聴きやすいものを好む方はぜひチェックしてみるべき大傑作と言えます。

このアルバム、何も知らずに聴いた人からは「XTCやPUBLIC IMAGE LIMITED、THIS HEATなどを彷彿とさせる」と言われることが多いのですが、このアルバムが作られた頃、プロデューサー石田彰はそうしたものは殆ど聴いたことがなかったようです。
石田氏の音楽的影響源について最も詳しく語られているのは、本作の制作よりも前に雑誌『MARQUEE』 Vol.103(2014.6.30発行)に掲載されたインタビューでしょう。非常に重要な情報なので、少し長いですが、冒頭の該当部分をまとめて引用させていただくことにします。

〈とにかく石田さんの音楽遍歴を、まず知りたいです。〉
「音楽遍歴はそんなに面白い話じゃないです。高校までは、ヒット曲・アニメ主題歌(小学校)、西洋クラシック(中学校)、おニャン子クラブ(高校)みたいな感じで音楽を聴いてました。高校の後半で和洋ロック(当時バンドブーム)聴き始めて、自分も音楽をやりたくなった、っていう、ありがちなパターンです。大学に入って、ギター買って、軽音入ってバンド始めるんですが、美大だったこともあってか、周囲の友人が、いろんな音楽に対しコアなんですよね。ブルース好きで黒人ばりのすごいギター弾く人、プログレからジャズから何からかじって様々な楽器をこなす人、現代音楽に詳しくいろいろ教えてくれる人、スタジオミュージシャンの目線でニューミュージックを語る人、本当にドラッグやってるサイケデリックな人、テクノ好きで絶えず新しいCDを買って聴かせてくれる人…。この頃に音楽的に受けた影響ってのは計り知れないですね。でもバンドはそんなにたいしたことやってなかった。ギターも始めたばっかりで、ギタリストとしてのバンド参加は難しかったので、サイケバンドのボーカル&ギターやってました。詞も書いてましたね。三上寛とかジャックスとかあぶらだことか、そういう世界ですよ。そのうち、MTRというのを知って、宅録っていうか、アレンジに興味持ち始めて、そんな中、アイドル音楽が好きだということに気づいたりして、勝手に研究してました。20代なかばで一旦あきらめたというか、音楽どっぷりの生活からは抜け出ます。その後も、ちょこちょこ遊びでは音楽はやってましたが、TEAM MⅡ(註:富士宮市制70周年を記念し1年間限定で結成されたアイドルグループで、3776の原型となった)からです。改めて本格的に音楽をやり始めたのは」
〈石田さんの好きなアルバムもしくは曲を10作おしえてください。〉
「この答えが一番難しかったです。自分の音楽の聴き方が、広く浅く、って感じなんですよね。今回は「石田彰、過去を振り返る10曲」と、勝手に基準作って10曲選ぶことにします。リアルタイムで発表された音楽に限る、という縛りも勝手に付け加えて…。
01:高井麻巳子 / テンダー・レイン(from『私のままで…』)1988年
02:U2 / Where The Streets Have No Name(from『The Joshua Tree』)1987年
03:Pizzicato Five / サンキュー(from『女性上位時代』)1991年
04:ネタンダーズ / やらせてもらっています(from『子供は判ってくれない』)1998年
05:The Orb(from『U.F.Orb』)1992年
06:スチャダラパー / スチャダランゲージ - 質問 : あれは何だ?(from『タワーリングナンセンス』)1991年
07:くるり / あやか市の動物園(はっぴいえんどのカバー)(from『HAPPY END PARADE〜tribute to はっぴいえんど』)2002年
08:J.S. Bach(田部井辰雄) / シャコンヌ(from『シャコンヌ / 田部井辰雄ギターコンサート)2007年
09:BUMP OF CHICKEN / ロストマン(from『ユグドラシル』)2004年
10:Perfume / ポリリズム(from『GAME』)2008年
〈以下略・引用おわり〉

こうした発言を見ると、基本的には意外なまでにオーソドックスなポップミュージックを好んでおり、そこに“浅く広く”豊かな要素を無節操に投入していく、というのが音楽的な方向性になっているのではないかと思えてきます。
「意外なまでに」と書いたのは、少なくとも個人的には、一聴した時点では上のような要素を殆ど読み取ることができなかったからです。私がこのアルバムを始めて聴いた時の感想は「チャクラ(板倉文と小川美潮による超絶テクニカルニューウェーブポップス)とFKA Twigsの間にあるような音楽」または「フランク・ザッパ「グレゴリー・ペッカリーの冒険」に通じるような現代音楽的コード感を聴きやすいポップスのフォーマットに巧みに落とし込んでいる」というようなものでした。知的に屈折した音楽家があえてポップミュージックのフィールドで勝負している」という感じに思えてしまったのでした。
(XTCやPIL、コーネリアス『FANTASMA』などとよく比較されるのを見ると、同じように感じる音楽ファンも多いのではないかと思います。)
しかし実際は「まずアイドルポップスが先にあって、その上でいろんな要素を取り入れてやりたいことをやっている」ということのようです。ザッパ「グレゴリー・ペッカリー」を連想させるような要素があるのは実際に「現代音楽にハマっていた時期がありそういう要素を活用している」(つまり、ポストパンク的なコード感覚をXTCなどからでなくそのルーツである現代音楽から直接吸収していた)からであり、トータル3776秒の長さを曲間なしで滑らかに繋げきってしまうのも、その現代音楽やThe Orbのようなアンビエントテクノから得た“長いスパンで解決する”気の長い時間感覚の賜物なのでしょう。そうした(一般的なポップスからみれば特殊な)要素を、聴きやすく親しみやすいアイドルポップスのフォーマットのもとすっきりまとめてしまう、というような構成力とアレンジセンスは驚異的に見事なもので、ジャンルを問わず超一流といえる完成度があります。多くの音楽ファンを驚かせ高い評価を得ているのも当然と言える出来なのです。

こうした各曲の出来の良さに加え、本作では「3776」という数字を様々に活用した細かい仕掛けが実にうまく施されています。
まず、本作には単独で成り立つ12の楽曲に加え「Introduction」「Interval」(A〜Fの6つ)「Ending」の計8つの幕間的トラックがあるのですが、この幕間的トラックは全てBPM60に設定されていて、1秒にちょうど1ビート(4分音符)が刻まれるようになっています。そして、その幕間的トラックでは1ビートにつき「26、27、28、29、30…」「1445、1446、1447、1448…」「3773、3774、3775、3776!」というふうに、富士山の標高(メートル単位)がひとつひとつ読み上げられていきます。例えば、アルバムが始まってから1448秒あたりの時間が含まれる「Interval C」ではその時間に合わせて「1448」あたりの数字が読み上げられるようになっているわけです。数字が増していくに従って1秒で読みきるのがどんどん難しくなっていくため(「いち」と「せんよんひゃくよんじゅうはち」とでは後者の方が相当の早口を要求される)、読み上げる側も次第に余裕がなくなり口調が変わっていく。そういう感じが「山頂に近づくにつれて疲れや高揚からテンションが変わっていく」様子を見事に表していて、思いつきのコンセプトに留まらない優れた表現力を発揮しているのです。
また、12曲目「生徒の本業」では、〈3+3→3+7→3+7→3+6〉という“3776拍子”が一曲を通して展開され続けます。これはともすれば小難しいだけのつまらないものになってしまいかねない仕掛けなのですが、そこに乗せられる語り・歌メロの譜割(パターンは2組)が非常に巧みなこともあって、変則的な引っ掛かりと爽快な疾走感を両立した、とても聴き味の良いトラックに仕上がっています。こうした「最初にコンセプトありき」の音楽的アイデアを“頭でっかち”にならずに使いこなしてしまえるアレンジセンスが素晴らしく、複雑な構造を理屈抜きに楽しめる優れた音楽が生まれているのです。
他にも、2曲目「登らない理由があるとすれば」の3分52秒や4分22秒あたりからさりげなく連発される7拍子のオブリガード(基本となる4拍子に対するポリリズム)とか、8曲目「日本全国どこでも富士山」のシンプルながら非常に効果的なバッキングなど、聴き込むほどに面白さが増す緻密な作り込みが満載です。そうした仕掛けを「聴き込んでも聴き流しても楽しめる」語り口はポップスとして理想的と言えるもので、続けて3回聴き通してもモタレない不思議な聴き味の良さに大きく貢献していると思います。あらゆる面において驚異的な構造を持った作品です。

そして忘れてはならないのが、3776に残った唯一のメンバーであるアイドル「井出ちよの」の驚異的なパフォーマンスでしょう。「普通のアイドルならこうする」という定石的パフォーマンスを微妙に意識しながらも概ね無視したような歌い回しは、人を食ったようなふてぶてしさがありながらも決して小賢しくならない奇妙な存在感を持っています。親しみ深い感じを発しながらも客に決して媚びることのない独特の雰囲気もあわせ、音楽全体に非常に個性的な深みを加えているのです。先に書いた「チャクラ(小川美潮)とFKA Twigsの間にあるような音楽」という印象も、この井出ちよののキャラクタから来た部分がかなりある気がします。あどけなさよりも老成した感じがあり、それでいて“頭が固い”様子がなく、飄々とした“天然”の嫌味ない図々しさにも満ちている。巧みに声色を使い分けて豊かな表情を描き出しながらも、あざとくわざとらしい印象が生まれない。というような、単に「芸達者」と言って片付けられない得難いキャラクタは、「将来確実に大人物になる」と思わせる“何か”があります。
先述のような高度で個性的な音楽に放り込まれてもそれと同等以上に渡り合う存在感が素晴らしく、この人材があってこそ(そしてこの人材をプロデューサー石田彰がここまで活かせたからこそ)こうしたアルバムができたのだ、ということなのかもしれません。音楽もボーカルも「一般的なアイドルを意識しながらそこから自然に逸脱してしまう」個性を持っているからこそこんな作品が生まれてしまった、と言うこともできそうです。

以上のように、『3776を聴かない理由があるとすれば』は、「プロデューサーがやりたい放題やる場としてのアイドルポップス」そして「それに負けない主役としてのアイドル」という(ここ数年でかなり多くなってきた)組み分せが、そうしたスタイルを自分で求めながらも知らず知らずのうちにはみ出てしまう個性的な逸材たちによって達成されてしまった、突然変異的な大傑作なのだと言えます。各所で注目されているのも当然の内容なので、機会があればぜひ聴いてみることをお勧めします。
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2015年11月3日
静岡県富士宮市富士山のローカルアイドル3776(みななろ)=井出ちよののニューアルバムが凄いって噂で、俺もちょっと気になってたし、部分的に試聴しての手応えもあったので買ってみた。
いやー、これはかなり衝撃的。
3776と一緒に富士登山という趣向なのだが、和製コンセプトアルバムとしては、あがた森魚『噫無情』遠藤賢司『東京ワッショイ』等と並ぶ傑作ではないか。
音楽的事件の印象度としては、昨年のディアンジェロやクァンティックの新作などと並べて語っていいかも知れない。それぐらいの価値はありそう。
音は個人が精魂傾けた手作りレコーディングの世界で、ミキサー卓から今出てきましたって感じが現代的だね…なんて言いそうになったが、至高のプログレ・バラード「湧玉池便り」で吹っ飛んでしまった。
3776の前身、TEAM MII の曲のリメイクで、そっちのヴァージョンもなかなか良いのだが( https://www.youtube.com/watch?v=2U7UKSYVzAA )、今回の出来映えは圧巻のひと言に尽きるのではないか。
この曲だけでなく、あれこれ手を尽くし、やりたいことをやっている音作りは「次はどう来るか?こう来たか!」の繰り返しで、ワクワクものだが。
それらが全部、主役の井出ちよのの声の魅力を立ち上がらせる方向に向いていて、迷いがない。間違いなく、彼女いてこそのアルバムだと確信できる。
これはちょっと、色んなひとにススメたいな。
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2015年11月5日
ずっと気になっていたアイドルグループ3776

富士宮のご当地アイドルグループとして出発しながら
奇人プロデューサー石田彰氏の手による「序曲」などの奇曲を連発
地元に在住するごく普通の女子中学生が現代音楽にほとんど隣接するの如き
オルタナティブロックを頑張って歌う姿がyoutubeにアップされているのを見ていました

時々思い出したように3776を調べるとメンバーの加入と脱退が繰り返されておりいつのまにかソロユニットに
「どうなっちゃうの?」と心配しつつもソロユニットになった3776のメインヴォーカル井出ちよのちゃんが芸達者でなぜかyoutubeを見入ってしまう

で、この待ちに待ったこのアルバム
当然あの3776がアルバムを出すと聞きまして中身の確認もせずすぐに予約を入れました

届いた、聞いた、驚いた
これは事件ですよおかあさん!

2015年のジャパニーズポップスの代表アルバムの一つが
富士宮に在住する?1人の中学生と1人の奇人作曲家のたった2人によってもたらされた
これを聞かずに2015年の日本商業音楽を語るなかれ
日本のアイドル文化はここまで来ましたという金字塔です
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AKBを頂点とするアイドルグループ百花繚乱の時代だからといって、音楽的には全体の率としてあまりにも
面白いものが少ないという印象で、傍から見てきたわけですが、3776のこの作品には本気で衝撃を受けました。
井手ちよのの1人ユニットなので、いわゆる昨今のアイドルグループとは形態からして、違うじゃんという指摘は確かなのですが、
元々は富士山ご当地アイドルグループとしてメンバーも複数いた時代もあって、最終的に行き着いた形態が、
この作品なので、やはり間違いなく、この時代のアイドルブームの中から出てきた存在だと言えるだろうと思います。

3776のこのアルバムの斬新な所は、例えば他の人から、ピチカートや戸川純などの名前が出ているのも、さもありなん
な音なのですが、それでいて全くそれらの音楽にはなかった要素もたくさん持っているということなのです。
例えばアイドルポップとして秀逸だったTomato n' Pineの「PS4U」やNegiccoの「Rice&Snow」などにはなかった
驚くほどの斬新さやオリジナリティがここにはあります。
ただ一人残った井出ちよのさんも個性的ではあるのですが、確信犯的な部分は感じさせつつも、アングラお姫様という
感じはあまりせず、むしろ女の子らしい初々しさも兼ね備えており、そういう意味では確かにアイドルと言えます。
新しいタイプのミクスチャーなのかもしれませんが、やはり奇蹟的な確率で、3776のコンセプトと井出ちよのさんの個性が、
フィットした結果なのかもしれないです。

とにかく今この作品を「聴かない理由」はありません。
久しぶりにそういう今の時代としっかりマッチした音楽に出会えた気がします。
次のアルバムがどうなるかは分からないし、これを越えられるかどうかは分かりませんが、
この作品がこの時代を写し取っているのは確信できます。
なんというか、九州でまさかの熊本地震が起きることを予言していたような作品でもあります。
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2015年11月3日
ジャケットに惹かれ、よく調べないで購入しました。

届いてみてビックリ、富士山のご当地アイドルのアルバムでした…。

やっちまった…。

私は、以前某アイドルのイベントに偶然通りかかった際、現場の雰囲気に対しものすごい嫌悪感を感じたため、それ以来アイドルが嫌いだったのです。

アイドルのcd、しかもよりによってご当地アイドルなんて…なんで買っちまったんだ… と、思いつつcdを再生しました。

再生してみると、プレーヤーから流れてくるのは、アイドルらしからぬサウンドに、独特の世界観を感じる歌詞。それを歌いこなす歌声。

衝撃を受けました。こんなアルバム聴いたことありませんでした…。凄すぎるとしか言いようがありません。一つのコンセプトアルバムのようなアルバム。シャッフルなんかするべきではない。通しで聴くべきだと思います。

アイドル嘗めてました完全に。買ってよかったと思います。
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2016年3月10日
新しい音楽とライブパフォーマンスを切り開いていく才能と作品が、
こんな風に現れちゃうなんて。

最近公開された「僕だけのハッピーエンド」のライブPV、見ました?
アヴァンギャルドと愛らしさと、カッコいい演奏と少しの狂気が混在したパフォーマンス。
3776はすげーな!
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2016年8月25日
私はセックス・ピストルズ(特にジョン・ライドン)が大好きで、彼の自伝も辞書片手に原書で読みました。彼が体現する1976年から1980年くらいのロンドン・パンク〜ニュー・ウェイヴのクリエイティヴな雰囲気や文化にとにかく惹かれるんです。でも私がピストルズにハマった時にはロンドン・パンクは既に歴史の1ページで、当時の熱気を体験することなど永遠に叶わぬ願いでした。せいぜい私に出来るのはひたすら映像作品や書物を漁ったり、ロンドンに旅行して彼らがたむろしたパブでビールを飲んだりする位だったのです。

2016年8月15日の新宿LOFT。2メートル前のステージで身をくねらせ、歌う井出ちよのを観ていて、突然、私は自分が長年恋い焦がれてきた体験をしている事に気が付きました。3776はピストルズで、井出ちよのはライドンだったのです。ここ数年のアイドル・シーンはまさに1976〜80年頃のロンドンの様な混沌と自由を湛えています。「パンク」とい免罪符がロックをミュージシャンシップから解放したように、「アイドル」という括りが今まで陽の目を見なかったクリエイター達に自由な表現の場を与えています。3776(石田彰と井出ちよの)はそのような状況が生み出した奇跡です。

あなたは今、その奇跡を自分の目で目撃することが出来ます。それとも10年後に動画やテキストで追体験するのがお好みですか?
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2015年11月24日
スゴいアルバムです。クラウトロックやニューウェーブ、オルタナティブロックの影響を受けたようなトラックにやたら耳を引くポップな歌メロを普通の女子中学生が無垢な声で歌うへんちくちんなポップ/ロックアルバム。リズムやコード進行が複雑なのに、歌のメロディーはポップで歌声もいい意味で女子中学生らしい平凡さ。このバランスが何とも素晴らしい。登山をテーマにし、様々な曲調の曲と共にアルバムは進んでいく、最後に比較的ストレート(充分変)な3.11という曲を聴いた際には本当に登山したような達成感、清涼感があるのがすごい。私は「旅ふぉとセレクション」が突出して好きだが、ランダムやつまみ食いはせずに最初から最後まで通しで聴くのが良いアルバムだと思う。早速、次のアルバムも楽しみだ。ちよのちゃん、応援してるよ!!
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2016年5月27日
なんかすごい才能だと思います。

今までアイドルは嫌いじゃないにしろ、楽曲には非常に抵抗があったのです。
カワイイだとか、ドキドキだとか、そんなもの受け入れられる歳でもないし、客観的に見てかなり気持ち悪いと思うし。

しかし、これはなんというか、歌い方もアレンジも、あきらかにアイドル歌謡なのに、そのバランス感覚というかセンスというか、曲作りとつなぎ方と、ボーカルのキャラクターと音色の選び方とが、聴き手を上手く裏切ったり、スカしたり、そして、ストンとハマってきたりして、実際ずっとループて聴いていられるのです。
すごいです。
確かにアイドル的な、くすぐったい歌い方だし、可愛い声でもあるのですが、それが全然、聴いていて恥ずかしかったり、不愉快になったりしないのです。
すぐ古くなるかもしれませんが、すくなくとも今のところ、かなり新しい、まだパターン分析不可能な、すごい才能だと思います。
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富士山のご当地アイドル3776のアルバム。もう最近のインディアイドルはアイドルと名乗っておけば何をやってもいいとばかりに音楽的にもやりたい放題の感がありますがコレはスゴイ。
インタールードを挟みながら珠玉の楽曲群がシームレスに繋がれた本作はまるで上質のミニマルテクノを聴いているような感覚であり、コンセプチュアルに練り上げられた構成は楽曲単位で聴くことを拒否するようでもある。コンセプトアルバムとしては七尾旅人「911FANTASIA」以来の傑作。楽曲単位で配信されてる昨今ではアルバムというパッケージはどんどん意味をなくしていくけど、これはひとつの作品として聴く価値のある一枚。
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