上位の肯定的レビュー
5つ星のうち4.0初心者でもアドリブの理屈がわかる
2017年12月1日
ジャズのアドリブが、ざっくりと分けてスケール素材とアルペジオ素材、半音階素材、そしてリズム素材を組み合わせたものであるという理屈が初心者でもよくわかる本でした。
音符の下にカタカナで音階名が記されているのも、五線譜に頼らずに音の高低を感覚で選ぶ力を養うための工夫であり、なるほど!と思いました。
ただ、理屈でアドリブを理解してスタート地点には立てたものの、この本を読むことによって何か出来るようになったか?と言われると、私の力不足もありますが、実際の演奏で活かすにはまだまだ時間がかかりそうです。本の2/3を過ぎたあたりから、スケールについての話が複雑化して、その点の説明にはあまり紙面を割かずに話が進んでしまった印象です。それ以降は手とり足とり…という説明ではなく、私には理解も実践も難しかったです。
本の後半を本当に理解するためには、他にもスケール入門的な本を読んでかかる必要があるように感じました。
おおよそのアドリブの理屈は掴めたので高評価ですが、後半で説明が少ないまま一気に難易度が膨らみ過ぎた感も否めないので、★4にしました。