上位の肯定的レビュー
5つ星のうち5.02000㎜の超望遠に取り憑かれ
2018年5月16日
35㎜換算ではあるものの2000㎜超望遠の世界は別格です。
特に小鳥の撮影に35㎜一眼の400㎜程度では距離を極限まで詰めないと寂しい大きさにしか写ら
ず、詰め過ぎると写す前に逃げられるのが常でしたが、当カメラでは楽に写すことが出来ます。
もっともイメージセンサーサイズは豆粒ですので、設定/光量環境を誤ると平べったい空気感の
無い描写となるのは事実です。
また高倍率コンデジのジャンルでボケ味を語るのは酷な話ではありますが、
「二線ボケ気味」→ゴチャゴチャした背景は避けるしか無いですね。
「絞値によっては高輝度光点がリングボケっぽくなる」→レフレックスレンズのような趣があると
思えばアバタもエクボです。
とは云え、購入から一年間使用した現時点の評価ですが、撮影環境さえ揃えばA4サイズ出力程度で
あれば十分表現能力がある使える機材だと思います。
紆余曲折結果、撮影時は挫折しないよう我流ではありますが、以下心掛けております。
1.ISO320以上には設定しない(通常ISO200まで)。
2.薄暗くなったらサッサと店じまいする。
3.ハレーションを避けるため、先端に汎用フードを装着する(私はHAKUBA KA-SLH67 を装着
してますが、50~24㎜焦点域ではケラレるので折りたたむか外してます)。
4.超望遠域での絞り開放時は逆光でむやみに露出補正量を大きくしない(露出補正+1.5以上が
必要な大きな輝度差が有る状況下ではパープルフリンジが気になって来るので、絞り開放で写
す場合、露出補正が+1.0でも適正とならないシーンでは諦める事にしてます。絞り値を大きく
すれば軽減されるのですが、今度はシャッタースピードが遅くなりブレが心配になります)。
ちなみにこのカメラはAEB機能が有るので逆光での撮影時重宝してます。
5.手振れ補正は強力ですが、頼り切らずに傍の手すり・樹木等にカメラ及び身体を支える。
このカメラの超望遠域は兎に角ブレを回避する工夫さえすれば、結構シャープに写ります。
次にトラブル/サービスの話です。
購入1年間近となって、F8まで絞ると空のようなフラット背景で特定領域にセンサーゴミのような
ものが出るようになりました。
慌てて保障期間ギリギリなのでメーカー修理に出したのですが、センサーゴミでは無くレンズ側に
問題がありレンズユニット交換して貰いました(どうもレンズ内にゴミ混入したようです)。
一眼のような交換可能レンズ単品のゴミ取りは、有償になるので覚悟していたのですが、無償でし
た。Nikonさん感謝です。
結局、Zoomストロークが長いレンズの宿命ですね(Zoom量が大きいので空気流入も多くなる)。
なので、修理以降はなるべくレンズにゴミ混入させないよう、レンズ先端を下に向けて電源オフす
るよう心掛けています。
また、なんと製造から3年経過しているのに先月、バグフィックス解消のファームウェアVer.1.4が
リリースされております。
デスコン機種なのに面倒見が良い姿勢に好感を持った次第です。