上位の肯定的レビュー
5つ星のうち5.0非常に面白い作品
2015年4月22日に日本でレビュー済み
前々から楽しみにしていた作品でした。
自分の好きな真綾さんの曲をアーティストの方々がどう調理してくれるのか。
なにより真綾さんがお任せしてるということ。
どうなるのかなあなんてワクワクしながら、ついに手に取りました。
原曲のCD付きの作品でした。
真綾さんの意図は何だったのでしょう?
ここの人たちみたいにやっぱり真綾さんがいい!とは思ってほしくはなかったのではないでしょうか。
そんな理由があったらそもそもこういう作品を作って売ったりはしません。
自分との違いを楽しんで欲しかったのではないでしょうか。
ものが変わる?当然です。演者が変わるので。
原型を留めない?これはトリビュートです。自分の色を出すことも重要です。
はっきり言って原曲じゃないと魅力が出ないということ自体に疑問符です。
その魅力というのは、あくまで「真綾さん」のものであって
「他の人」がやれば新たな魅力だって出るでしょう。
それをアレコレ言って気に入らないっていうのはトリビュートの聞き方として不的確な気がしますし、
時間の無駄でしかないんじゃないですかね?
あくまでも違いを楽しむものであると自分は考えています。むしろ完全に寄り過ぎてたらつまらなく思うでしょうね。
今回様々なアレンジが施されていましたが、個人的に一番気に入っていたのはSUGIZOです。
真綾さんがオファーをしたということと、今回ボーカロイドIAを使うということ。
この2つが一体どうなるのか非常に楽しみにしていました。
菅野さんのアレンジはイジる必要がないと言いつつも、
IAを敢えて人間に寄せずに機械的な部分を残し、大胆にエレクトロロックにする手腕はさすがだなあと思いました。
原曲のオリエンタルな雰囲気を強めた新居昭乃
チェンバロで全く違うアレンジに仕上げた鈴木祥子
ムーディなアレンジで別な一面をのぞかせてくれたKIRINJI
ポップかつ高度な演奏テクニックをいつも通り表現したthe band apart
ジャジーでもKIRINJIとはまた違う雰囲気を見せる冨田ラボ、
彼らしい綺麗なメロディーのハウスミュージックに仕上げたラスマス・フェイバー
ポップなアレンジでマクロスFのアイドルっぽさを引き出した渡辺麻友
プラチナの雰囲気はあまり崩さずに原曲通りに初々しく仕上げたNegicco
原曲に限りなく忠実にしながらもストリングスなどを変えたTRASTRICKS
一見ガレージロックっぽく生音を活かしたアレンジで男らしい歌に仕上げた真心ブラザーズ
そのどれもがバラエティ豊かで真綾さんの曲とは全く違う解釈で一つ一つ輝いている。
私はその事実に彼らがファン以上に曲を理解して仕上げてくれたのだなとすごく感動しました。
と、同時に真綾さんの歌声や雰囲気と全く違うアレンジを聴き比べて楽しんだり、違う解釈ができるという事自体に
非常に興奮していました。
そして、真綾さんに対する各々の強い愛情が感じられました。
ファンなんてソレに比べたら及ばないのではないでしょうか、立場の近い人間だからこそ見える魅力もあるのではないかと。
ちゃんと幅を持たせて思い思いにできているという点はやはりお任せしたという方式が良かったのだなと思います。
縮こまらないでのびのびできているということ自体を評価して僕は星5つです。