上位の肯定的レビュー
5つ星のうち5.0自分の仕事が嫌で嫌で仕方なかった私を救ってくれたみゃーもり達に感謝
2015年4月10日に日本でレビュー済み
第1話をテレビで視聴したとき、私の抱いた感想は「これは……たぶんBD売れないだろうなあ……」
という諦めムードな感覚でした。
水島努監督作品ということで視聴を開始したのです。
ガルパン、ウィッチクラフトワークスなど素晴らしい作品を世に送り出してくださってきた監督さんです。
半ば期待しながら、半ば義務感?的様子見で見始めました。
つづく本編のエピソードは、〝ダメ制作〟吉野タローによるヤラカシ事件とそれの尻ぬぐいに追われる新人制作1年目の宮森あおいの多忙な日々、
そのある種、殺風景な仕事が連続して描かれるんです。
脱落しかけましたよ。正直なところ。
私以外にも視聴者の方でいらっしゃったかも知れませんね。脱落組。
この第1巻収録のお話ではないのですが、宮森のお姉ちゃんもまた社会人としてストレス抱えつつも懸命に生きてく姿が活写されます。
その回のお姉ちゃんの職場の風景。まあ作中は信用金庫の人間模様をダイジェストで描かれていました。
私はそれ見て、己の仕事の不快な記憶がすぐさまよみがえったんです。
もう観ていられん、そう思いその当時は6話以降の録画を消してしまったほどでした。
でも、この名作はちがったんです。
我慢して見続け、そして〝レジェンドの第12話〟放送。
私は気づいたら、Blu-ray全巻予約しちゃっていました。
この気持ち、12話を観た瞬間心から涌き起こった気持ち。
第1巻のレビューとして不適切ですので、この場では割愛します。
でももし仮にBlu-rayの購入を迷っていらっしゃる方がいるようでしたら、
だいじょうぶですよ。
あなたの迷いは絶対に吹っ飛びます。
「アニメ制作? 専門用語ばっかり飛び交ってこんなもの観てられないよ」
そう思う方がいても不思議ではないでしょう。
創作ですから、自分に合う、合わないはどうしたってありますよ。
すくなくとも私は、この作品に出会えたことで深夜アニメに対する見方がひっくり返ったんです。
もちろん過去にも素晴らしい作品はありました。
でもそうした傑作たちは皆、キャラの萌え、魅力、ストーリーや世界観の魅力に頼るところが大だったのです。
〝業界モノのアニメ〟でこれほどうれし涙を流し、キャラたちの一喜一憂に自分もいっしょになってテレビの前で声援を送り続けた作品、SHIROBAKO。
世に出たアニメは何万とあるでしょう、でもSHIROBAKOは私にとってかけがえのない時間をくれました。
業界の仕事アニメで傑作はもちろん他にもありますよ。
あるんだけれども、
己の仕事に心底嫌気がさして、腐っていた私に、これでもか、これでもか、
と宮森たちのアニメ制作に賭ける情熱を、苦悩を、送り続けてくれた作品。
それが私にとってのSHIROBAKOです。
水島監督を始め、全てのスタッフの皆さん、キャストの皆さん、
素晴らしい作品を、ほんとうにありがとう。