このカバー作品集のうち60年代の3曲(ザ・フー、キンクス、ヴェルヴェッツ)以外はみんなリアルタイムで聴いてきたロック世代のおじさんリスナーです。洋楽ファンなので木村カエラを聴いたのははじめてでした。どの収録曲もオリジナルにわりと忠実なアレンジだし、彼女の高めのクセのないストレートな発声はまさにロック向きだと思え、概ねすんなり耳に馴染んできました。反面、せっかくコラボミュージシャンまで使って作っているのに個性的な主張がないなあ、とも。といっても、コラボしたメンツも自分は石野卓球と細野晴臣とブラジルのライオットガールズCSSの3者しか聴いたことがないので、他の9者を聴いていたらまた違った印象をもったかも知れませんが・・・それにしてもみんなおとなしすぎではないですかね?コラボした意義が感じられなかったです。リーダー役の木村カエラがもっと自由な発想でオリジナル楽曲に挑むべきだったと思えます。こういう作品集をメジャーでリリースできるのだから本来もっと実力のあるミュージシャンであろうと想像しますので、もし次の機会があったらもっとがんばっていただきたい。あと、細かいことですが、「MY GENERATION」はドモらないとロジャー・ダルトリーと彼のファンに怒られますよ。「RAINY DAYS AND MONDAYS」はカレン・カーペンターのテンダーなアルトヴォイスが曲の生命線だと思うので、ヴォイトレ積んでもう一度挑戦し直してください。ロックの人は自分のヴォーカルに自足する傾向があるけれど、それはカバーでは間違いだと思います。以上、辛めの評価で星3つ。