上位の批判的レビュー
5つ星のうち3.0面白い世界観だけど人物作画の質振れに問題あり
2015年9月7日に日本でレビュー済み
面白い設定のライトノベルファンタジーのアニメ化だと思います。
原作は読んでいませんが、ファーストシーズン全話で設定と人物の紹介機能を果たしており、世界観への丁寧な導入と思います。
沢山登場する主要キャラクターの殆どが魅力的なことも美点です。
世界観を良く練ったと思われる原作を使用しているからでしょうか、ファーストシーズン全話を通して設定への違和感は有りません。但し、私はシスターズ2万人の内の1万31人の設定は好きになれません、1万人以上なので10人程度のような生々しさは無いのですが、この残酷な設定がどうしても好きになれないのです。それゆえシスターズへの好感は上がるのですが。
同様にアクセラレーターへの嫌悪感は「最終信号」後も無くなりません。これは脚本としては成功なのかも知れませんね。
各話の尺が異なることは原作によるものでしょうが登場させるキャラクターが変わることと併せて効果的です。
川にかかった橋が出てきますが、これはこの物語の世界からの一時的隔絶を象徴している良い演出だと思います。川は生死の彼岸、橋はその世界の仕組みや現実からの遊離。二人の登場人物によって、プライベートな事柄が進行されています。
残念なのは、ストーリーによっては問題発生と問題解決に無理が有りカタルシスを得難いことです。
ファーストシーズンは8ストーリー構成ですが「黄金精錬,大天使,偽物」の3ストーリーは残念な出来です。
「打ち止め」は、問題の展開に必然性を与えることに失敗しており、問題発生と解決のアイデアは良いのに残念です。
題名からインデックスが主人公だと思いましたが、上条当麻が主人公でした。
彼は大変好ましい人柄ですが、クライマックス時のセリフが長すぎて興が削がれます。
背景作画の質は安定していますが、人物の作画が不安定です。
崩壊とは言いませんが、人物のタッチと質の変動幅が大きく視聴中に物語へ没入する妨げになりました。
ファーストシーズンを通して視聴して、私は各話の問題解決や展開よりも日常描写・サブストーリーを楽しみました。
これは私がこの世界観とキャラクターにとらわれたからだと思います。
全ての女性キャラクターが最後はハッピーになる未来を夢想するのだけど、時間が止まった世界観では無いのでこれは無理な願いですね。
コメンタリーは声優さんのファンの人ならば楽しめると思います。
残念な事に4枚のピクチャーディスクは2種の絵柄が2枚づつに絵が描かれています。
4枚なのだから4種の絵柄が1枚づつ描かれるサービスがあって良いと思います。
TVやアニメを視聴しない私にとって久しぶりに出会った良い物語ですが、人物の作画の問題が大きいために星3つです。