上位の肯定的レビュー
5つ星のうち5.0ひとことで言うなら「美しい」
2022年9月27日に日本でレビュー済み
坂本龍一の代表楽曲をピアノ、バイオリン、チェロのトリオのために新アレンジし、チェロは坂本の朋友ジャキス・モレレンバウム、ヴァイオリンはオーディションで採用したジュディ・カンを起用、と前説にあります。
いや~、演奏内容は、ひとことで言うなら「美しい」となりましょうか。
情景が目に浮かぶような(錯覚?)気がします。 すべてアコースティックによるクラシックでもあり、ときに即興らしき、ときにアバンギャルドな雰囲気もにじませる演奏です。どういう楽譜なんでしょうか。 ただ、メロラインはどれもゆったりしており坂本のピアノはほとんど片手だけと思われます。 シンプルなんだけど深い「何も足さない、何も引かない」感じのピュアなアコースティック感です。 ちょっとエリック・サティを彷彿とさせながら、より緊張感をくずさない、でもゆっくりした空気感(←イミフ)です。
10曲目、あの「Merry Christmas Mr. Lawrence」は、オリジナルよりすき間のあるゆっくりテンポで途中まで行ったかと思うとサビにさしかかると一気にアップテンポになり駆け抜けます。11曲目のバイオリンもスバラシイ、坂本のピアノがバックで淡々と盛り上げています。
録音も、ややスタジオっぽい残響が気になるものの、けっこうオン・マイクで左右に音像を定位させており、オーディオ・リファレンスにもなりそうです。
で、ジャケットがまた凝ってます。表裏の画像をあげてみます。CDを格納する部分とは別に、それを包み込む見開き構造なんです。初めて見ました。
ジャケットも含めて「美しい」と感じます。