上位の肯定的レビュー
5つ星のうち5.0あんたはラッパを吹いているときが笑顔がいい。
2017年8月1日に日本でレビュー済み
金八先生でデビューした 沖田浩之と三原順子が、主演。
二人が成長している姿に感心する。好演だった。
1905年(明治38年)日露戦争 2年目。
神田(沖田浩之)は軍楽隊員で、三笠に乗り込むことになっていた。
せつ(三原順子)は、娼婦であるが、神田を愛していて、
神田にあい、一緒にいてくれと懇願するが、神田は、振り切ってしまう。
せつは、『あんたはラッパを吹いているときが笑顔がいい。
戦争なんかあんたににあわない。』という。
神田は軍楽隊として三笠に乗り込むが、
演奏するのはわずかであり、戦闘になれば演奏はできない。
通常は 戦闘要員の補充の位置でしかない。そのために、しごきを受ける。
佐世保に着いたときに、またしても せつと、小料理屋であう。
せつは、お金をはたいて、トランペットの中古を買っていた。
せつは、あんたのほしいものを買ってきた という。
神田は、そんなせつをいとおしく思う。
同じ小料理屋にいた 三笠の乗組員が、酒を飲んでいたが
勘定を払うと 外で首吊り自殺を図った。
あくる日 その死体を運ぶ 後ろに妻と子がつづく、
『ひきょうもの』『地獄に落ちろ』と、罵詈雑言を浴びる。
その時 神田たちが、吹奏を奏でる。
その汚い言葉が、消えて、周りの人たちが、変化する。
神田は、佐世保港を出発する。
せつは、見送り 『ばかやろう!』という。
これは、戦争の中に集約された一つのドラマ。
国のために、闘う オトコ。天皇のために命を捨てるオトコ。
それを、ただ見守るだけの オンナ。
せつは、それを ばかやろうというところに、この映画の持つ意味があるのだろう。
東郷平八郎(三船敏郎) 秋山真之参謀(横内正)も登場するが、
戦争の中のラブストーリーに、エネルギーが奪われた。
『大日本帝国』;『二百三高地』と同じ脚本家(笠原和男)とは思えないでき。