上位の肯定的レビュー
5つ星のうち5.0音の気持ちよさと切なさが同居するHALCALIの進化!
2014年3月10日に日本でレビュー済み
オリジナルアルバムとカバーアルバムの2枚組は、いずれも完成度の高い仕上がり。
カバーアルバムの方は、「今夜ブギーバッグ」をはじめ名曲ぞろいで。
それぞれ、HALCALIが歌っているユニークさもあり、
BGMとして流していても気持ちがよく、適度にルーズな感じ。
これはこれで素晴らしいけど、楽曲を見た段階である程度見えていた感じもあるので、
それよりも評価したいのはオリジナルの方。
リズムと言葉遊びが楽しい印象の強いHALCALIにとっては、
ややビターな恋心を感じさせるものが多い。
HALCALIのボーカルは歌としての感情を最大限に高めてという部分ではなくて
音としての心地よさを追求したものが多いけれど、
このアルバムでは情感を適度に見せる感じがあり、
切実な気持ちを歌っている「Long Kiss Good Bye」や「まばたき」は淡い気持ちが入ってくる。
「YES」「tears of love」も、リズムは強いけど、曲調はやや落ち着いたトーンでまとめている。
2人のボーカルはのっているんだけど、良い意味で「気持ちはどこか遠く…」という部分が感じられて
それが逆にリアリティを持たせてくれる。
虚飾性の中にドキュメントっぽさが宿っていて、
聴いていて気持ちはいいのに、ちゃんと切なくさせてくれる。
その不思議な心地よさが、たまらなくいい。
そんな意味で確実に進化しているHALCALIが感じられるアルバムだと思う。