上位の肯定的レビュー
5つ星のうち4.0マシンガン・パニック≒笑う警官!!
2017年9月30日に日本でレビュー済み
同じウォルター・マッソー主演の「サブウェイ・パニック」からの連想で付けられた邦題なのかもしれませんが、あちらは一応乗客のパニックというところがありますが、本作ではパニックを起こす間もない。でも当時は、冒頭のマシンガンの乱射というだけでも、結構ワクワクドキドキで観ていたように思うし、邦題に裏切られたという印象はなかったです。ただ、今このタイトルに期待して観ると何コレとなってしまうかも。ちなみに日本での公開は、サブウェイ→マシンガンの順ですが、製作年は逆だったようです。この映画を観たときは、原作「笑う警官」の存在自体を知らなかった。あとでマルティンベックシリーズを読んで(すごく面白かった!)、この映画化はイマイチだったのかなと思った記憶がある。でもあらためて観なおしてみると、70年代刑事(コンビ)ものの傑作だとわかる。マッソーとブルース・ダーンのコンビネーションも良く(初めは反発しながら、徐々にバディ感が出てくるところがイイ)、ルイス・ゴセットらの地道な聞き込みや捜査がサンフランシスコの街でドキュメンタリーっぽく描かれるところが良い。特に中盤までの捜査が空振りばかりしている描写がリアルな感じで面白い。中盤までの混沌とした部分の面白さにくらべ、犯人の目鼻がついてからの展開がどうも性急というかひねりもなく一本調子で、あまり面白くないので星1個減。バッサリと潔ぎ良いラストシーンは、なかなかGOODです!!ウォルター・マッソー、こういうシリアスな映画で独特の雰囲気を醸していて、実にイイですね。渋い。監督は、スチュアート・ローゼンバーグ。マッソーの家庭をサラっと描いたシーンなんかドライな感じがまた良いです。きっと中流の上の良い生活なんだろうけど、家族間の疎外感みたいな哀感も漂う。吹替えは、山田康雄さんのダーンは絶品。マッソーの佐藤英夫さんは、吹きかえ本職でないのでイマひとつ。風貌からは、合っていそうですけどね。ゴセットは、内海賢二さん。「ブレードランナー」の蛇使いのレプリカント、ジョアンナ・キャシディがちょっとだけですが、出演しているのが嬉しい。他に検視官や情報屋の役で70年代の映画でよくみた脇役俳優が出ているのも嬉しい。音楽のチャールズ・フォックスは、「パニック・イン・スタジアム」も手掛けていますね。