上位の肯定的レビュー
5つ星のうち5.0伝説も納得
2015年12月29日に日本でレビュー済み
エリック・クラプトンやキース・リチャーズなどが影響を受けたブルースシンガー。
(行ってしまったギタリストを歌う、ロビー・ロバートソンのアクスマンにもRJの文字が)
十字路で悪魔に魂を売ってギター技術を得た、というクロスロード伝説の持ち主で、
その死因さえ諸説あって、やっぱり悪魔に魂を持ち去られたんだと言われるような、
実在した伝説のブルースマン。
90年と04年の日本版では、CDのレーベル印刷やブックレットに違いがありますが、
(04年の方が、CDのレーベルのデザインはきれいかなー)
一度借りて聞いたのですが、厚い解説がついていて、それが欲しくて買いました。
ラストワルツのマディの歌声に感動した程度で、ブルースなんて全くわからないのですが、
聞いてみると、素朴な歌声やギターが妙に心に引っかかって。
解説を読んで、ギター一人の弾き語りだと知ってびっくり。
簡単なバンド形式だと思っていたぐらいで。
好きなのは心優しい女のブルース、女と男の気持ちが良く現れていて。
正直、それほど聞きこめたわけでもなく、こんな感想を書くのはおこがましいですが。
1936年、37年のレコーディングで音質はあまりよくありませんし、
曲ごとにテイク1・2と固めてあるので、そのあたりは好みが分かれるかもしれませんが、
むなしい恋はストーンズやエリック・クラプトンがカバーを、
クロスロードブルースはクラプトンが曲のモチーフにしていたりと、
今の音楽のルーツになったようなミュージシャン。
(当たり前と言えば当たり前かもしれませんが、リチャード・マニュエルとか、
エリック・クラプトンが押すミュージシャンはすごい人ばかりですねー
相手への賛辞を惜しまない人なんでしょうね)
27歳でなくなって、残っている音源は29曲42テイクだけだそうで、
曲数からいくと入りやすいと思うので、興味がある方は、聞いてみてください。
このアルバムは41テイク、もう一曲は2011年のThe Centennial Collectionに
別テイクがあまりない、キング・オブ・ザ・デルタ・ブルース・シンガーズの方が、
曲数は少なくても最初は入りやすいかもしれません。