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2013年1月4日
 援助交際という社会現象を、主に「承認」というキーワードから読み解いている。現代社会において「コミュニケーション」という回路による「承認」が、大きな意味をもつ。古くは宮台真司による95年の文化論『終わりなき日常を生きろ』、本田由紀『多元化する「能力」と日本社会』(2004年)などで問題化されているように「コミュニケーション」はその比重を非常に重くしているといってよい。

 まず興味深いのは「援助交際」の社会的な語られ方についての考察である。
・「今の社会そのままの拝金主義」?→×
・女性の「お金目的」という謳い文句は、こう言えば他人を納得させ安心されられる「動機の語彙」として使用されている。
 つまり、男性が納得しやすい、男性目線に合わせたイデオロギーで、男性側の性的志向に伴う「情けない自分」という心理的負担を軽減する役割を果たしている、ということである。

 また、レイプなど性的被害の被害者が、「傷で傷を癒す」ために援助交際に乗り出すケースも多いという。その自傷的な性行為には実は、自らがかかえるトラウマを一時的にせよ解消できるという逆説があるということだ。この視点は、当事者やその周囲にはつらいことでしかないのだが、道徳的なな価値判断抜きにこういった問題を捉える視点もあっていいだろう。

 援助交際を、現代社会における匿名的なコミュニケーションとして分析した部分も非常に示唆的だ。援助交際においては、相手が「一度きりの関係」だからこそ、家族や友人には相談できないことも話すことができる。ふだんの生活世界で本音を話すと、人間関係が壊れるリスクが大きい。身近な人を傷つけたり、仲間はずれにされたり、陰口を言われたりするわけである。あたりさわりのない建前のコミュニケーションではない、本音のコミュニケーションは、二度と会うことがないような匿名の他者にこそふさわしい。こういった光景は、現在では2ちゃんの自分語りスレなのでも日々繰り広げられているものであり、そこに何らかの救いがあることは事実だろう。

 20歳のときにレイプ被害に遭ったリエは、2ショットで下心を丸出しにして誘いかけてくる男性たちと話しているときは「(自分をレイプした)男を馬鹿にしているような気分になる」という。
 「本当の自分は汚い世界にいるんだと思うんだけど、そのときは私じゃないと思っているから」と語り、レイプされた自分や援助交際をしている自分は「本当の自分」には違いないが、日常の私ではないと思っている。この分離は、「同じように統一していたら、悩む、苦しいから」、彼女が心の中でつくりあげたものである。
筆者:自分が汚れているっていうのはある意味、気持ちがいい?
リエ:うーん、気持ちがいいと言うより、なんかねえ、なんて言うんだろう、傷で傷を癒す。
筆者:ある種の快みたいなものはある?
リエ:もう立ち直れないから、もう自分をとにかく傷つけて傷つけて逃げることしか考えれない、出口がない。(援助交際を)やり続ける。(210−211頁)

 また、「援助交際によって与えられる承認によって、トラウマやコンプレックスを解消し、個人として、あるいは女性としてのアイデンティティを回復し、取り戻す援助交際女性は少なくない」という。
 ミホという女性は、援助交際によって「コミュニケーションが読めるようになった」ことで人とのコミュニケーションがうまくなったと語っている。さらに、(彼女がもともと抱いていた幻想であり、失恋によるトラウマのもとになった)愛情に結ばれた男女の二者関係でさえもある種の幻想に過ぎず、「壊れたらダメになる関係でしかない」という彼女にとっての真実にたどり着き、他者からの承認がなくても「私は私でやっていける」自信を獲得することができた。
→Acにおける「回復」と呼ばれる現象に近い。
「回復するということは、それまでよりも健康的な方法で人生の危機を乗り越えられるようになるという意味ではない。回復が進めば進むほど逆境を切りぬける能力が高くなる」
 ミホの場合、失恋前よりも「健康的」になったのではなく、「逆境を切りぬける能力」としてのコミュニケーション能力を高め、社会のなかで「私は私でやっていける」自信を得た。(214−220頁)

 他にも、ロマンティック・ラブ・イデオロギーに対する批判的考察など、筆者の論にはスケールの大きさを感じさせる部分が多い。明治以前は、男が女について好きとか恋しいとかいうことはその女性と性交したいということであり、性と愛が未分化な状態であったというが、同様の観点は阿部謹也『「世間」とは何か (講談社現代新書)』における井原西鶴についての記述にも見られる。
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2016年9月22日
援助交際について学びたく本を探し購入しました。研修者が実際に援助交際を行っている女性に会い、インタビュー調査を行い書いているため興味やドキメンタリーでないため、援助交際について学ぶことができました。この本を読み、援助交際は、風俗とは違い、サービスを提供する側ではなく、相手を選ぶことができる側であること、お金や性の乱れだけではなく、心を満たされいために行っている人がいること。、援助交際の結果、妊娠や危険な目にあったことがあることなどを学ぶことができました。
先生や警察、児童福祉に関わっている人に読んでもらいたい1冊です。おすすめします
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2004年4月9日
 援助交際という、ある意味で日本特有の現象に関する社会学的考察。70件以上のデータをもとに構成されており、裏づけもしっかりしている(卒論などのために、調査方法を学びたい人にもオススメ)。
 援助交際と一般的な売春の違いの明確化、援助交際女性の動機に焦点をあてた類型論の構成にはじまり、売る女性のみならず買う男性も議論の俎上に乗せているあたりは、一読に値する。
 援助交際のみならず、セクシュアリティの問題を考える際に、大いに参考になると思われる。
 文章も平易で初学者でも問題なく読むことができる。
 ただし、宮台真司氏の調査と異なる結論が出てきたときに、調査地域や調査方法の違いによって和解せずに、宮台氏の図式からこぼれ落ちるものを発見して欲しかったとも思う。
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