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カスタマーレビュー

5つ星のうち4.8
4
なぜ水俣病は解決できないのか
形式: 単行本(ソフトカバー)|変更
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2012年9月17日
東島大『なぜ水俣病は解決できないのか』(弦書房)は水俣病を扱ったルポタージュである。水俣病患者や家族が公害病で苦しめられてきただけでなく、周囲から激しい差別を受けていた。その差別が水俣病の解決を遅らせる原因になった。
これは福島第一原発事故によって発生した風評被害・福島差別に重なる。奇しくも水俣病差別という負の歴史を持つ熊本で一部の脱原発や放射能フリー(ベクレルフリー)の運動が危険視されている。良識的な脱原発派からも警戒の声が出ているほどである。放射能汚染の危険を過大に煽り、被災地への差別を助長するためである。
この種の放射脳カルトが幅を効かせると脱原発運動に対する市民の拒否反応を強めてしまう。つまり、放射脳は脱原発運動にも有害である。放射脳を自己と区別して一線を引くことができるか。これは脱原発運動が市民に受け入れられるか否かの試金石になる。
熊本は典型的な公害病である水俣病の発生地である。熊本には水俣病患者の家族が就職や結婚などで差別されたという負の歴史がある。被災地の食材への不安を煽り、福島で復興に取り組む人々を揶揄する熊本の放射脳カルトの言動は、過去に水俣病患者家族を差別した熊本県民と重なる。被災地の食材を差別するベクレルフリーは福島県民差別に向かう危険を内包する。
既に宮本勝彬水俣市長は被災地差別を憂慮する。「原発事故のあった福島県からの避難者に対する差別や偏見を知り、水俣市民はとても心を痛めています。放射線は確かに怖いものです。しかし、事実に基づかない偏見差別、非難中傷は、人としてもっと怖く悲しい行動です」(「水俣病公式確認から55年目を迎える水俣市からの緊急メッセージ」2011年4月26日)
阿部光裕・松柏山常円寺住職は水俣病患者差別と福島差別を同根のものと分析する。「水俣病差別問題も、社会構造が引き起こす諸々の問題はあるにせよ、最終的には国家=正義=清浄というイデオロギーが引き起こす“穢れ”を排除する思想が連綿として続いている現実が差別問題の根底にある」(つるりん和尚のああいえばこうゆう録「水俣病と原発事故」2012年3月15日)。
放射能汚染を穢れと過剰反応する差別意識に染まった放射脳は、無自覚であっても「国家=正義=清浄というイデオロギー」の信奉者である。放射脳の主導を許せば脱原発運動は原子力村と退治することはできず、放射能の危険を煽って怪しげなベクレルフリーの食品を売るような貧困ビジネスのたまり場になるだけである。放射脳に染まったベクレルフリーの飲食店で飲食することは風評被害や福島差別に加担する危険がある。(林田力)
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2011年2月22日
テレビで取り上げなくなった「事件」は解決してしまったかのように錯覚してしまう。つい昨年大騒ぎした、沖縄の米軍基地移転問題や八ッ場ダム建設中止問題ももう解決してしまったかのように錯覚してしまう。この本は、50年前に起きた「水俣病」を、今話題にもなっていない「水俣病」を、あえて今取り上げた本である。今も進行中の事件であることを世の中に伝えようとした熊本のローカルテレビ番組が基となっている。50人のインタビューからは、「工場が水銀を垂れ流して住民が病気になってしまった。」という単純な話ではないことが浮かび上がってくる。被害者と加害者が複雑に絡み合っている。微妙な問題についてよくこれだけのインタビューが出来たことと思う。50年経っても「水俣病」を解決出来ないなんて、日本は何というひどい国なのだろうと思う。なぜ、そこで苦しんでいる人を助けることができないのか。われわれの無関心もその一因なのかもしれない。最後にある年表が「水俣病」が現在も進行中であることを淡々と伝えていた。
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VINEメンバー2010年1月21日
 水俣病患者が増え続けている。
 この言葉を目にしたとき、その理由が分からなかった。
 すでに、解決した公害問題だったのでは、すでに水銀物質を含んだ工場排水の垂れ流しは止まったのでは、と本書を読了するまでは思っていた。
 しかしながら、水俣病患者ということで受ける周囲からの差別に耐え切れず、水俣病の症状を隠して生きてきた人々が、国と熊本県がこの公害事件の責任を認めた時を境に、名乗りを上げてきたという。
 当然、水銀を垂れ流したチッソは被害者に補償をするのは当然と思う。国も熊本県も責任を認めたのならば、生活支援を行うのが当然、と思う。
 しかし、そうは簡単に終わってはいない。
 チッソは今、携帯電話の液晶を生産するなどして、高収益企業という。
 かつて、このチッソは高度経済成長の名のもとに、日本国民の経済的上昇を支える企業でもあったが、反面、その陰では病気に苦しんで死んでいった人々も多い。
 
 本書には水俣病解決に向けて尽力した現役の政治家、閣僚の名前も出てくる。反対に、マスコミ受けは良くても政治家として無力であったことをさらけ出した閣僚の実名も出ている。世間の常識が通用しない官僚の実名も出ている。官僚政治を打破すると口にした民主党が自民党と官僚が描いた妥協案に納得した様も描かれている。
 この一冊は、水俣病という公害事件を描いているだけではなく、日本という国家のデザインを描く前に解決しなければならない問題を提起している。表には出てこないかもしれないが、いろいろと政治的にも圧力があったのではと思える。
 長いものに巻かれろ、スポンサー受け狙いのマスコミ報道が多い中、久しぶりに社会派のジャーナリズムに接した。
 日本航空は救済できても、水俣病患者は救済できない、この国が抱える不公平をまざまざと見せつけてくれました。
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2010年1月20日
 水俣病はまだ解決できていない。なぜなのか。この素朴な疑問に対する答えをこの本は豊富な証言を通して教えてくれる。
 門外漢にとって、公式確認から50年以上もたっているにもかかわらず、水俣病の患者なのかそうでないのかが問題になるのかは理解しがたい。本書はその理由を国が水俣周辺の住民の健康調査を行っていない点に求めている。
 過ちを素直に認め、現状を正しく認識することから問題の解決が始まるという教訓を忘れてはならない。それは官僚組織だけでなく、多くの民間企業にもあてはまる。そして中国やインドなど高度経済成長期を迎えている新興国の人たちにもこの本で書かれている内容が伝わってほしい。
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