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カスタマーレビュー

5つ星のうち4.5
2

2008年8月16日
二度と太郎を拝めないのかと思い、閉店が決定してから、友人と夜行バスで
お別れを言いに行ったくらい、妙に太郎に心酔している自分。この写真集、
記念切手、太郎の物といったら常に購入している。関東圏で生まれ育って
いるのに、大阪のシンボル・太郎に何故惹かれるのか??その答えは今もって
分からないけど、彼は人形以上の何かを持っている。ひょっとして、おかみ
さんは動いたり、話してる太郎を見た事があるのではないか???
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2008年6月30日
 7月8日に閉店が決まった大阪は道頓堀の「くいだおれ」。
 その「くいだおれ」の看板人形のくいだおれ人形が、かの有名なくいだおれ太郎です。チンドン屋風の紅白の衣装にメガネをかけて、太鼓を叩いている彼です。その彼が書いたという設定で、自分の歴史を写真と文章で綴ったのがこの「くいだおれ太郎のつぶやき」です。
 まぁ、ありていに言ってしまえば企画ものです。大阪らしい、笑いを取ろうという姿勢をぐいぐい見せてくる写真集です。
 けれど、昭和25年に生まれてからの約60年の歴史の振り返りには、結構大阪の文化史の記録としては侮れないものも多数収められているので、そういう意味では文化的資料としても結構後年価値が出るものかも知れません。大阪万博のあとで景気が冷え込んだ当時の話、まだまだビール一杯が現在の価格にして7000円8000円であるときからビアホールをやっていた話。カニ道楽の巨大ガニと観光合戦をした話。阪神タイガースが優勝寸前までいった平成3年、亀山に似ているからという理由で、その前の優勝時に道頓堀川に投げ込まれたカーネルサンダースの二の舞になりかけた話。そうならないように吹き出しで掲げた「わて、泳げませんねん」というポップの話。アメリカやオーストラリアに行った話。などなどが写真とともに語られています。これがなんだかほのぼのしていて面白いです。
 巻末のほうには桂三枝師匠をはじめ、上方大阪の芸人や文化人たちの寄稿もあったりして、企画ものという大前提はあるものの、大阪の文化史としても楽しめる一冊となっていました。
 今からでも遅くないので、関西にいる人も、そうでない人も、くいだおれの(できれば食べ物屋さんなので食べてあげる事で)思い出を分かち合っておくのも悪くない。そう思わせる一冊でした。 
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