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私が総理大臣ならこうする 日本と世界の新世紀ビジョン

私が総理大臣ならこうする 日本と世界の新世紀ビジョン

大西つねき
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上位の肯定的レビュー

高評価のレビュー全69件を表示›
ゆうき
5つ星のうち5.0奇跡的
2018年12月23日
 まったく凄い人が現れたものだ。世界を支配している銀行家をはじめとした
勢力に対して、たった一人で戦いののろしをあげたと言えるだろう。
 お金は国民の生活に密着しているものなのに、殆どの国民はその本質を理解
していない。例えば、お金そのものが借金であることや、どうやってお金が世の中に
出現し、どうやって消えるのか等。
 国民はお金に対して無知の状態におかれ、自分たちがいかにして搾取されているか
にも気づかされない。
 著者はお金を発行する権利を国民の代表である政府に持たせて、搾取の無い平等な
世の中を作る方法を具体的に詳細に説明している。その思考力と実行力にはただただ
敬服の念を抱かずにはおれない。
 是非とも多くの方に読んで頂いて、奇跡的に芽生えた希望の光が全世界を照らす巨大
な光に成長するように応援したいものだ。
P.S
 前作”希望”において信用創造の説明に誤りがあったが、本作でも同じ間違いの
説明がなされていることだけは残念でならない。
 金融に関する知識に懸念があることは否めない。
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177人のお客様がこれが役に立ったと考えています

上位の批判的レビュー

低評価のレビュー全6件を表示›
う〜む
ベスト500レビュアー
5つ星のうち2.0考えが甘いの一言です。
2019年1月31日
 まずこの著者は経済の基礎に対する理解が深く、かつそれをひとにうまく説明する技術に長けているいることは認めなくてはならないでしょう。通貨がどのように増えていくかという説明はだれでも「なるほど~」と頷いたのではないでしょうか。ところが、それ以後の提案はやや(いやかなり)極端な個人的な意見としかいえないのではないかと思いました。

 まず政府通貨の発行問題ですが、この問題ほど長く各国で議論されてきた問題はありません。著者は発行された通貨は日銀の政府当座預金の中に保管されたまま動かないから問題はないとすました顔をしていますが、この問題がどれだけ多くの事件・議論を生んできたのかを全く説明していません。エッと思われるかも知れませんが、リンカーンやケネディの暗殺もこの問題が関係しているという説もあるんですよ。政府通貨問題はとてもここで論じきれるような問題ではありません。ネットで「政府通貨」といれて検索してみて下さい。ヒット量にびっくりするはずです。とにかく各方面の議論に目を通されることをお勧めします。

 ベーシックインカム問題についても考え方が楽観的に過ぎます。一般にこの著者は性善説に立ってものを考える方のようですが、人間はそんなに良心的な生き物ではありません。また、パレートの法則ではありませんが、本当の意味で生産的な仕事に従事しているひとというのは人口の2~3割で、それ以外のひとは自分が食べていくという以上に生産的なことはしていないというのが現実です。またBIとは関係ありませんが、国鉄や郵政の民営化がいけないようにいいますが、昔の国労や動労のあの騒ぎや職員のサービスの悪さを覚えているひとには噴飯物の議論でしょう。郵政にしても物流関係の仕事に従事されていた方(かなり年配の方でないと分かりませんが)郵便局がどれだけ意地悪なことをしてきたことか。詳しくは書けませんので山本夏彦翁の昔語りなどを読んでみて下さい。とにかく人間というのは競争とその報酬という原理がないと動かない存在なのです。そういうどうしようもない存在であることを前提に政治や経済は論じられなければならないのです。

 さらに付け加えれば、相続増税の問題は多くの格差に悩んでいる人々にとって拍手を送りたくなる提案のように見えます。しかし、現実には遺産税によっては社会格差は是正されませんし、頭脳流出や産業空洞化の原因にもなっていることを考えてみる必要があります。
 1998年年にアメリカ議会合同経済委員会は「遺産税(つまり相続税)の経済学」なるレポートを提出し、11項目にわたる反対意見を並べました。この中には やや抽象的なものもありますので、主なものをご紹介すると、○まず余りに高額な遺産税は懲罰的な色彩が強く反社会的である。○中小企業を解体させる主要な原因になっている(これは身につまされる人が多いのでは...)。○不要な土地開発の原因になっている。○遺産税徴収のためのコストが無視できない(つまり税として非効率的)。○生前の納税額を考えたとき、事実上の二重課税である。とした上で、極めつきなのが、○現在までの経験から遺産税には不平等の解消に実効があったためしがなく、むしろ消費の不平等をもたらす、というものでしょう。実際多くの国で遺産税は廃止されています。

 ただし、消費増税の問題は著者はとは違った立場からではありますが、反対です。我が国はまだデフレから脱しきっていません。いままで安倍政権と日銀はとにかく流通貨幣量を増やすことによって、何とか凌いできたのです。いま流通貨幣量を減らす政策をとってどうしようというのでしょうか?これには政府の借金がこれだけ膨れあがって国が破産するというマスコミを中心とする俗論が大きく寄与しているのではないかと思いますが、日本国債は日本円で発行されており、その9割以上を国内の企業(主に金融機関ですが)が所有しています。なぜ破産に繋がるのか理論的に説明して欲しいものです。とにかく国の借金を税金で返すという発想自体がまず誤りなのです。

 我が国の対外債権については我が国の安全保障問題であると考える必要があります(この問題はここで議論するのにはふさわしくない問題なのでしません)。その他、将来国の枠を越えた経済が成立していく希望などを述べていますが、話になりません。ではボルシェビキはなぜ国際共産主義の確立ができなかったのですか?なぜEUが今破綻しようとしているのですか?移民のトリレンマという言葉をご存じでしょうか。とにかく国家の安定・安全の根底にはナショナリズムがあり、人間は“国”、“民族”というものを越えてものを考えることはどうしてもできない存在なのだという理屈抜きの現実を見つめることから始めなくてはならないと思うのです。
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ゆうき
5つ星のうち5.0奇跡的
2018年12月23日
Amazonで購入
 まったく凄い人が現れたものだ。世界を支配している銀行家をはじめとした
勢力に対して、たった一人で戦いののろしをあげたと言えるだろう。
 お金は国民の生活に密着しているものなのに、殆どの国民はその本質を理解
していない。例えば、お金そのものが借金であることや、どうやってお金が世の中に
出現し、どうやって消えるのか等。
 国民はお金に対して無知の状態におかれ、自分たちがいかにして搾取されているか
にも気づかされない。
 著者はお金を発行する権利を国民の代表である政府に持たせて、搾取の無い平等な
世の中を作る方法を具体的に詳細に説明している。その思考力と実行力にはただただ
敬服の念を抱かずにはおれない。
 是非とも多くの方に読んで頂いて、奇跡的に芽生えた希望の光が全世界を照らす巨大
な光に成長するように応援したいものだ。
P.S
 前作”希望”において信用創造の説明に誤りがあったが、本作でも同じ間違いの
説明がなされていることだけは残念でならない。
 金融に関する知識に懸念があることは否めない。
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Amazonのお客様
5つ星のうち5.0是非 読んで下さい
2018年12月20日
Amazonで購入
是非とも読んで頂きたい書籍です。
あまりにも、我々の常識がどう間違っていたのかを、明快に伝えている書籍ですので、一見、荒唐無稽な主張にも見えますが、熟考すると、納得ができる内容です。
年間、200冊以上の書籍を読みますが、今年、一番の良書です。久しぶりに鳥肌が立ちました。
今後の将来のあり方を、示している内容だと思います。
大げさではなく、我々 日本人 必読の書籍です。
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ベスト500レビュアー
5つ星のうち2.0考えが甘いの一言です。
2019年1月31日
Amazonで購入
 まずこの著者は経済の基礎に対する理解が深く、かつそれをひとにうまく説明する技術に長けているいることは認めなくてはならないでしょう。通貨がどのように増えていくかという説明はだれでも「なるほど~」と頷いたのではないでしょうか。ところが、それ以後の提案はやや(いやかなり)極端な個人的な意見としかいえないのではないかと思いました。

 まず政府通貨の発行問題ですが、この問題ほど長く各国で議論されてきた問題はありません。著者は発行された通貨は日銀の政府当座預金の中に保管されたまま動かないから問題はないとすました顔をしていますが、この問題がどれだけ多くの事件・議論を生んできたのかを全く説明していません。エッと思われるかも知れませんが、リンカーンやケネディの暗殺もこの問題が関係しているという説もあるんですよ。政府通貨問題はとてもここで論じきれるような問題ではありません。ネットで「政府通貨」といれて検索してみて下さい。ヒット量にびっくりするはずです。とにかく各方面の議論に目を通されることをお勧めします。

 ベーシックインカム問題についても考え方が楽観的に過ぎます。一般にこの著者は性善説に立ってものを考える方のようですが、人間はそんなに良心的な生き物ではありません。また、パレートの法則ではありませんが、本当の意味で生産的な仕事に従事しているひとというのは人口の2~3割で、それ以外のひとは自分が食べていくという以上に生産的なことはしていないというのが現実です。またBIとは関係ありませんが、国鉄や郵政の民営化がいけないようにいいますが、昔の国労や動労のあの騒ぎや職員のサービスの悪さを覚えているひとには噴飯物の議論でしょう。郵政にしても物流関係の仕事に従事されていた方(かなり年配の方でないと分かりませんが)郵便局がどれだけ意地悪なことをしてきたことか。詳しくは書けませんので山本夏彦翁の昔語りなどを読んでみて下さい。とにかく人間というのは競争とその報酬という原理がないと動かない存在なのです。そういうどうしようもない存在であることを前提に政治や経済は論じられなければならないのです。

 さらに付け加えれば、相続増税の問題は多くの格差に悩んでいる人々にとって拍手を送りたくなる提案のように見えます。しかし、現実には遺産税によっては社会格差は是正されませんし、頭脳流出や産業空洞化の原因にもなっていることを考えてみる必要があります。
 1998年年にアメリカ議会合同経済委員会は「遺産税(つまり相続税)の経済学」なるレポートを提出し、11項目にわたる反対意見を並べました。この中には やや抽象的なものもありますので、主なものをご紹介すると、○まず余りに高額な遺産税は懲罰的な色彩が強く反社会的である。○中小企業を解体させる主要な原因になっている(これは身につまされる人が多いのでは...)。○不要な土地開発の原因になっている。○遺産税徴収のためのコストが無視できない(つまり税として非効率的)。○生前の納税額を考えたとき、事実上の二重課税である。とした上で、極めつきなのが、○現在までの経験から遺産税には不平等の解消に実効があったためしがなく、むしろ消費の不平等をもたらす、というものでしょう。実際多くの国で遺産税は廃止されています。

 ただし、消費増税の問題は著者はとは違った立場からではありますが、反対です。我が国はまだデフレから脱しきっていません。いままで安倍政権と日銀はとにかく流通貨幣量を増やすことによって、何とか凌いできたのです。いま流通貨幣量を減らす政策をとってどうしようというのでしょうか?これには政府の借金がこれだけ膨れあがって国が破産するというマスコミを中心とする俗論が大きく寄与しているのではないかと思いますが、日本国債は日本円で発行されており、その9割以上を国内の企業(主に金融機関ですが)が所有しています。なぜ破産に繋がるのか理論的に説明して欲しいものです。とにかく国の借金を税金で返すという発想自体がまず誤りなのです。

 我が国の対外債権については我が国の安全保障問題であると考える必要があります(この問題はここで議論するのにはふさわしくない問題なのでしません)。その他、将来国の枠を越えた経済が成立していく希望などを述べていますが、話になりません。ではボルシェビキはなぜ国際共産主義の確立ができなかったのですか?なぜEUが今破綻しようとしているのですか?移民のトリレンマという言葉をご存じでしょうか。とにかく国家の安定・安全の根底にはナショナリズムがあり、人間は“国”、“民族”というものを越えてものを考えることはどうしてもできない存在なのだという理屈抜きの現実を見つめることから始めなくてはならないと思うのです。
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アクアリウム
5つ星のうち5.0年収400万 共働きの30~50才が今、読むべき本
2019年1月5日
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「売上目標、昨対アップ!」
「効率化でコストダウン!」
その大号令に何の現実性や具体性が示されず同僚と愚痴をこぼしながら毎日頑張っていませんか?もしかしたら頑張る気力さえも消えてしまって、毎日の変わらない日々の中で自分を見失っていませんか?

住宅ローンを抱え子供の教育に備えれば、自分の老後の蓄えには手が回らない。
「何とかなる」と自分に言い訳をして、いずれ訪れる現実から目をそらして過ごす日々。
「努力すれば…」と、子供に言いながら、先行者利益を享受する人達や金融市場の恩恵を受ける一部の人間に自分は絶対に追いつけないと分かって諦めてたりして。

当たり前の幸せ。当たり前の生活って何だっけ?

目の前の家族や大切な人を素直に愛せないのはなぜ?

いつも他の何かを心配していなければならないのはなぜ?

「こうなったのは仕方ない」何て自分のせいにしても良いけれど、そうなったのは必然?偶然?

全ての出来事はアクションとそれに対するリアクション。アクションが間違っていればリアクションも間違う。

もし今、自分が懸命に生きてるのに状況が悪くなってると感じたなら、環境を疑ってみても良いんじゃないか?

私たちは実はアンフェアなルールの上で踊らされていて、巧妙にそれが公然の秘密として隠されているのかもしれないって。

この本には私達が感じていた違和感と、これからを生きるための希望。これからの日本と世界の未来設計図が書かれています。

あなたの、私たちの大切な人生の時間を再び取り戻すためにする事は、まずこの本を読むこと。そして行動をする事です!
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すぽっくり
5つ星のうち5.0いけない
2018年12月16日
Amazonで購入
もう一冊注文してしまった。
これは大切な誰かに手渡したくなる書物だ。
第九章「世界の中の日本」が、圧巻中の圧巻。
文字通り尻尾を巻く、じゃなくて舌を巻きました。
というか、舌だの煙だの管だの蜷局だの巻いている時間と労力があるならば、直ちにこうするといいのだ。
さあ、あなた(=わたし)も今、ここにカスタマレビュー(=投票)なと書いて、実体価値(=確かな生の現実)の創造に加担してみないかッ!!
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Himagine
5つ星のうち5.0大便でも小便でもない、僕たちは水が飲みたいんだ
2019年1月2日
Amazonで購入
「お金が足りないんだったら、たくさん刷ればいいじゃん」。小学生の頃、そんな子供らしい発想を口にして、「そんなことをしたって物の値段が上がるだけだ」と年の離れた叔父に軽くいなされた記憶がある。大人であれば、誰だってそれが当たり前だと信じている。ではその根拠は?ほとんどの人は、教えられたことをそのまま信じているに過ぎない。だが、どんな時代、どんな場所、どんな状況においてもそれが正しい答えだとは限らない。そしてある意味、その子供っぽい直感がまんざら間違ってもいなかったということをこの本は教えてくれる。

お金の発行の仕組みを変えること。テレビや新聞しか見ていない人にとってはにわかに信じがたいような概念だと思うが、それは先人たちが繰り返し言ってきたことで、決して新しい考えではない。問題はそれを誰も声高には言ってこなかったことだ。政治家とか専門家と言われる人の言うことはどこか本質的ではない気がして、素人らしい素直な考えでそれに疑問を呈すると、知識もない奴が口を出すなと一蹴されるのが関の山の今の社会。だが大西さんの本を読むと、何かがおかしいという自分の直感が決して間違ってはいなかったのだということがわかる。仕方がないと言ってあきらめる必要なんてない。できるかできないかは問題ではない、大切なのは私たちが本気でそれをやろうとするかどうかだという大西さんの主張には希望が湧いてくる。

右も左も、与党も野党も(特に与党は問題外だが)、どこかピント外れの議論ばかりしているように見える。前提となる思考的枠組みがそもそも間違っているのに(大西さんの言う旧体制の思考)、その枠組みに従った反論しかできないのが今の野党だ(山本太郎を除く)。退屈で魅力を感じないから、当然国民にもそっぽを向かれる。パムソム海賊団(韓国のグラインドコアバンド)の歌詞ではないが、水をくださいと言っているのに「大便か小便か選べ」と迫ってくるような不毛な政治的議論はもうたくさんだ。

「現実的」という言葉の裏には往々にして、「現状維持がもっともいいことだ」という根強い信仰が隠れている。政府がお金を発行してばらまくというのが奇抜でとんでもない考え方だと言うなら、奴隷制度の廃止や女性の参政権も同じように思われていた時代があったのだ。

私には大西さんの提示する哲学や処方箋が非常に「現実的」であるように思える。資本主義社会では人は「貪欲」でなければならない?「もったいない」と思う気持ちはただの感傷?お金を稼ぐことのできない人間はしょせん半人前?大人たちの論理にねじ伏せられ、ただ未熟なゆえにこのような疑問を抱いてしまうのかとあきらめていた自分の思いが言語化され、その思いは決して間違ってはいなかったのだというカタルシスのようなものを本書は感じさせてくれる。

一億円で穴を掘って埋めたときに、失われるのはお金ではない。失われるのは、その仕事をした人々の(もっとも貴重な財産である)時間と労力だ。その言葉に私は全面的に賛同する。

前著『希望〜日本から世界を変えよう』も良かったが、本書は小見出しの数も増え、さらに読みやすくなっていると同時に、より踏み込んだ内容になっている。著者の本を初めて読む読者の方には断然こちらをおすすめしたい。
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shkd
5つ星のうち5.0社会の未来を語るインテリは全員、この本と対決しなければならない
2019年1月14日
Amazonで購入
近年、様々な論者が、日本(そして世界)の経済政策が根本的に間違った方向に進んでいることを指摘している。

例えば、右派系だと三橋貴明氏や藤井聡氏や安藤裕議員、左派系であれば松尾匡氏やブレイディみかこ氏や山本太郎議員、他にも山口薫氏や堤未果氏やのらねこま氏などの名を挙げられよう。もちろん、論者によって強調点や価値観や「本質への踏み込み度」は大きく異なるが、それでも、ズームアウトして遠めに眺めてみれば、その経済的主張に共通点は多い。

しかしそうした中でも、著者の大西つねき氏は群を抜いている。理由は多くあるが、本書の特長ともなっている点を挙げるなら、

1. 経済とお金の根本問題に関する分析が深く充実している(上記の論者にも見られるが、これほど本質的かつ多元的な説明ではない)
2. 国際金融の観点からの分析が深く充実している(上記の論者ではあまり強調されないが、絶対的に重要な論点である)
3. 思想や哲学が深く総合的である(国家経営とは何か、外面と内面に同時に配慮する知恵、我々の日常生活や様々なアクターへの細やかな視点)
4. 土地の問題と日米関係の問題にも踏み込んでいる(「部屋の中にいる象」「死の恐怖に負けて道を誤るな」)

そして何より、
5. 単なる分析ではなく提言として、そして行動を呼びかける書として執筆されている(著者自身が総理大臣になる覚悟をもっている)
ということである。

具体的にどんな提言がなされているのかは、実際に本書をひもといていただきたい。

もっとも、細かく見れば、必ずしも同意できない箇所もある。しかし結果としての意見には同意できなくても、その意見を生み出すまでの誠実な思考には共感できる。そして「私から見るとそれは最善ではないと感じるが、著者が誠実な思考によってこう考えているのも分かるから、極端に変な方向には進まないだろう」と思えるので、不思議なものである。こうした「知的誠実性」も、著者のもう1つの魅力であろう。

---

本書が描き出すような未来へと向けて社会が動き出すことを、私は願っている。
いや、こう述べるべきであった。「私はこの方向に動き出したいと思うが、みなさんはどう思われるだろうか?」

ここは私たちの社会であり、眼前に広がっているのは私たちの未来である。私たちが本気で望んで行動すれば、それが私たちの未来となる。あなたは、どう思うだろうか?あなたと私で、どんな未来を、どんな世界を、創り上げていきたいだろうか?

確かに言えることは、社会の未来を語るインテリは全員、この本と対決しなければならないということだ。賛同するにせよ異を唱えるにせよ、ここに書かれている内容を(著者のyoutube動画を見たり、他著者の本を読んだり、必要であれば簿記の勉強などもしながら)咀嚼し、誠実に対決し、自分の態度を決めなくてはならない。

特に言うなら、経済に苦手意識があり、一般に言われている何となくのイメージで経済を考えてしまっているリベラル左派系の人々こそ、この本によって最も豊かな気づきを得ることができるだろう。そしてもちろん、知的な事柄にあまり自信のない人であっても、本書の内容を忠実に吸収していけば、少なくとも経済とお金のことに関して、大きく道を誤ることはなくなるだろう。

---

随分と偉そうなレビューになってしまったが、私自身の限られた時間と労力(現行の経済システムのせいで余計に限られた時間になっている)を費やして文章を書くことで、ささやかな支援になればと思い、筆を執らせていただいた次第である。

なお、1つだけ気になる点を述べさせてもらうと、「経済成長」ないし「成長」という言葉の使い方である。著者はおそらく経済成長という言葉を「GDPの成長」と似たような意味で用いており、「GDPだけを成長させればいい時代は終わった」という点には私も全く納得する。

ただ、「成長の時代は終わった」のような論調になると、今後、テクノロジーが発展し、我々一人一人が享受しうるモノやサービスの量/質が高まっていく(そして同じ量/質を生み出すのに必要な労働時間が減っていく)未来も否定されてしまったような気になるのは、私だけだろうか?(それは人口が多少減ろうが技術革新次第で全く可能なことである)

経済という言葉を「世を経(おさ)め、民を済(すく)う」という本来の意味で考えるとき、また成長という言葉も単なる数値の増大ではなく総合的な成長という広い意味で考えるとき、「(経済)成長の時代から脱(経済)成長の時代へ」よりも、例えば「カネの(経済)成長ではなく深い(経済)成長を目指そう」といった標語のほうが、私にはしっくりくる。

もっとも、こうした言葉遣いは地球調和型の経済を目指す多くの人に見られることで、ここで私見を述べるようなことではないかもしれないが、著者に対する期待が大きい(単なる1つの政党ではなく様々な勢力を束ねる位置にまで発展してほしい)だけに、言及させてもらった。

カネとGDPしか見ていない人はともかく、テクノロジーの発展等に基づくもっと広い意味での「成長」を重視する勢力(地球調和型の社会を実現するためにも技術進歩による成長が必要)からも、「反成長論者」ということで疎んじられてしまう事態は、避けたいからである。
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轟
5つ星のうち5.0ぜひ一度様々な人に読んでもらいたい
2018年12月26日
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事実を元にすごい箇所にまで触れて、日本の金融システムに限らず根本的な改善(もちろん良い方向)案を考えられていて、なぜこのような人が政治家にいないのかと、今の現状日本政府体制に辟易します。

試しに日本の一部を完全な自治区にして(できるかどうかは置いておいて)、大西さんに運営して頂きたいです。今の日本の政治家の影響が無い(もしくは少ない)場所を日本国内に構築できたら面白いのですけどね笑

兵器のお金に使われるような税金は払う必要があるとは思えないです。そのような使い方をしていたので、決して良い方向に向かわないのかなと。

一人一人がこういった問題にちゃんと意識を向けるためにも、もっと世の中に広がる必要がある本です。
様々な事情がある方もいらっしゃると思いますが、一読おすすめします。
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やっさん
5つ星のうち5.0日本政府の借金を税金で返してはいけない‼️
2018年12月24日
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前作、希望~日本から世界を変える~以上に分かりやすく、かつ、現実的です。「日本政府の借金を税金で返してはいけない」は非常に分かりやすい‼️まず、財務省のお役人に読んでいただかないと‼️
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なみたき
5つ星のうち5.0わかった。。
2018年12月16日
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国民一人当たり800万円の借金がある、の意味がやっと分かった。
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