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2002年7月3日
1987年に出版された第1版にプラスして「ピープルウェアの小さな続編」を設けたこと、それと電子メール環境の繁栄により一部の記述を変更した形となって第2版が出ました。実は第1版は読んでいないのですが、記述されている「プロジェクトにおける人」について如何に振舞うか、扱うかの内容は今も15年前も変らないです。特にプロジェクトにおける管理者の役割についてはプロジェクトマネージメントの精神論的な内容に思えて、「ここまで人を大事にすべきか!」と思われるほどです。作業環境について一人あたりのスペースについても記述されていましたが、目に見えない効果をどこまで管理者層が納得して動けるか・・・というのは大きな課題です。
これまでの日本において欧米に追いつけ、追い越せで実施してきて戦後(そのときは皆中流階級)、そして日本が世界に到達したときに得た次なる目標、次なる仕事の仕方が見えなくなり、それとともにITによる世界的なデフレ化。そのために「人」も他と同じように頑張れば食べていけた時代から、何時の間にか360度評価、実績主義へと変貌したかと思ったら、次は「整理解雇」に意味が取って代わったリストラが台頭してきている現在を思うと、「ピープルウェア」は誰のために?と悲しくなったりします。
お互いの利益を超えた(というか利益を考えずにお互いの幸せを供する)仕組みが近いうち訪れるのではないのかと考えています。資本主義は競争社会であり、かつかけがえのない地球を蝕んできたことを徐々に多くの人が気づき、良い方向に向かおうと努力しているように思われます。そのときには「ピープルウェア」の真髄が随所に発揮される世の中になっているのではないでしょうか。
「人」について一番幸せな方法を皆で考えましょうと訴えてくれた大切な一冊になりました。
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2004年11月28日
謳い文句としてはソフトウェアプログラマーの管理手法とそのあり方についてのお話。
だが、管理という概念について非常に考えさせられる有益な本だと思う。
実験結果もあり、童話のようなものもあり、説得力も高い。
ただ、内容的には「デッドライン」と多くの部分がかぶっている。
気になったのが、後半部から訳が直訳になっていて、
日本語としてというか文章として成立してないと感じる部分が
非常に多く、翻訳ソフトを通した結果でも見ているかのような
文章になっていた。
「デッドライン」のほうは完璧に日本語に感じられたので残念。
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初版は1987年だから、もう20年にもわたって読み継がれているソフトウェア開発者の「古典」である。著者のトム・デマルコは、80年代後半から90年代にかけて活躍したシステムコンサルタント。構造化技法のひとつである「デマルコ法」の考案者としても著名である。

ドッグイヤーとかマウスイヤーと呼ばれるほど進歩の早いこの業界にあって、本書がこれだけ長い間読者を魅了し続けるのは、まさに書名のとおり、ハードウェアでもなく、ソフトウェアでもなく、それを作る「人」に焦点をあてた論考だからであろう。

最近でこそ、コーチング理論やメンタルヘルスなど、ヒューマンリソースのケアが重要視されているが、当時、開発者のやる気や、生産性の高い作業環境、チームビルディングの重要性を正面から論じた本はこれ以外にはなかったと思う。

現場のソフトウェア開発者の視点に立って、管理者や会社側の不条理を追及するというスタンスなので、当時プログラマだった筆者は「わが意を得たり」と密かに喝采を送ったものだった。チームで回し読みしては「パーキンソンの法則」「スパゲッティディナー効果」「チーム殺し7つの秘訣」「黒服チームの伝説」などなど、議論白熱して終電を逃したことも懐かしい。

当時の仲間はいまや皆管理職になり、本書からは攻撃を受ける立場になった。今、第二版を読み返してみると必ずしも肯ける話ばかりではないが、それは単に立場が変わったというだけではなくて、きっと初心を忘れてしまっているからなのだろう。

というわけで、筆者にとって本書は、この業界に身を投じた当時の初心に立ち返るための大切な本であるが、もちろん若い方にも勧めたい。頭のかたい上司、理不尽な上司の下で働いている方なら、きっと溜飲が下がること請け合いである。
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2001年11月26日
いかなる仕事も,それを実行する「人」にかかっている。このあたりまえのことをあたりまえと放置せず,「人」の仕事の質を上げる,または下げる要素について広く深く分析している。特に阻害要因についての記述は,組織で仕事をしている人ならば誰しもが頷け,自分の組織にこうなって欲しいと希望を持ち,
あるいは自分の組織のダメ具合に暗澹たる気持ちになるような内容である。経営者やリーダーたち全員に読んで,本書の示唆通り実行して欲しい本。多数の読者の声によって,そのために復刊されたのだから。
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VINEメンバー2005年7月23日
今でこそモティベーションマネジメントという言葉が
聞かれるようになってきましたが、まさにこの本は
モティベーションマネジメントを堂々と唱えたパイオニアです。
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2007年6月18日
→この本は、「構造的に知識を得る」本ではありません

 「感覚的に知識を感じる」本です

 よって、どのページをめくっても

 読者に知識を感じる触覚がなければ

 得るものは何もありません..

→しかし、ひとたびその触覚に触れたのなら

 生きた知識が、まるで血液のように

 全身をめぐります

 深い見識に裏打ちされた、吟味された言葉たちが

 栄養となって..

→「プログラムは夜できる」

 「頭脳労働時間 対 肉体労働時間」

 「お手玉使いの曲芸師を雇う」

 「チーム殺し、7つの秘訣」

 私には、上記のような言葉たちが

 ゆっくりと、しかし確実に

 体の中をかけめぐりました..

→トム・デマルコ流の比喩、暗喩がかなりあります

 悔しいけど、全体の2〜3割は、

 どう考えても、その真意がわかりませんでした..

 数年たった後、もう一度読み返して

 自分の触覚がどれくらい伸びたのかを

 確認したいと思います..
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2012年3月20日
この本を読んでみるとソフトウェアの現場以外でもあてはまるパターンは多いと思います。
思わず、『あるある』と思ってしまう内容がこれでもかと網羅されていて、思わず笑って
しまいます。
ただ一つ、気になったのは日米の開発体制の違いという事。
自社社員、派遣社員、偽装請負社員が混成して組まれる日本の現場では決してマネージャの
下にチームメンバがフラットになる事はありません。この本を適用するにはマネージャは
苦戦を強いられるでしょう。だったらいっそ、階層に則ってデスマーチにしてしまう方が
楽に決まっています。

日本ではチームメンバの『ヤル気』はそっくり搾取されていきます。この辺は『デスマーチ』
の方が参考になると思います。
管理とは規則に則ってメンバーの尻を蹴っ飛ばす事だと思っている管理者は間違っても
この本を手に取る事はありません。彼らは決して自分を顧みないからです。
管理主義的なマネージャが自分に自信の無い人間という指摘は的を得ています。

この本にあるように中間管理職達がお互いをライバル視するというのも日本ではあり得ません。
彼らは選民意識に従って、一人が部下にパワハラをすれば残り二人が追い込みをかけます。
この国の会社ではQuality(品質)が共通のキーワードになる事はありません。
カイゼンでは近視眼的なefficiency(能率)を追い求め、乾いた雑巾でなく、人の生き血を絞るのです。

部屋のレイアウトに関する文章が長すぎます。この辺はもう少し短くても良かったかも。
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2007年8月22日
旧版とあわせて、折に触れて手に取ります。

・・・プロジェクト成功の鍵は、「技術」「プロセス」「人」の3つ。

IT技術者にとって「技術」は生命線ですが、

プロジェクトの円滑な推進には「プロセス」と、

そもそもの「人」・・感情を持つ人間の営み、組織論の理解が

十分条件になると再認識し、

チームのあり方や

自身の行言動を振り返ることしばしばです。
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2010年5月17日
初版の出版から数えて約20年、第2版からでも10年立った今でも、本書で指摘されている問題は、相変わらず起きている。
本書を読んで改めて感じるのは、ITとかソフトウェア開発と、一見、時代の最先端で、技術的にも優れていることをしていると思われがちな仕事であるが、人がこつこつと目で見えないことをするという仕事であることは変わらず、人依存であり、それが故に、問題も人間関係に帰着し、問題解決も簡単には行かないというが本書が発行されて20年以上立ったが、何も変わらないことに愕然とする。

また、日本にいるとソフトウェア開発の問題は、日本人のはっきりと物事を進めない擦り合わせ型のスタイルの原因にして、欧米のスタイル(最近では、グローバルスタンダードとか言っている)でやれば、丸く収まるようなことを言っているコンサルや評論家が多い。
しかし、結局、人間関係の問題は、現在の国際紛争などが未だ絶えないことからも明らかのように、人種、地域に限らず、人間共通の問題であることがよくわかる。
「欧米でもいっしょじゃん」と確信できる。たぶん、今、ソフトウェアを開発していないが、これから開発するであろう後進国も、間違なく同じ経験をするのであろう。
たぶん、中国でもインドでも同じことが起きていて、ただ、コストが安いので、相変わらずの人海戦術でごまかしているだけであろう。

問題解決の奥深さを痛感させられるとともに、10年後、本書を読んでみて、相変わらず何も変わらないと思えない状況でありたいと思った。
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2004年8月30日
会社勤めをしたことのない、一学生の感想です。
いままで、管理職っていうのは
「給料はいいけど、上司と部下の板ばさみで、
責任ばかりがのしかかってくる面白くない仕事の代名詞」
っていうイメージしかなかったけど、
(貧弱なイメージですね。ごめんなさい・・・。)
この本を読んで、管理職っていう仕事は、
存在するべく存在して、しかも、特殊な能力を要求される、
創造的な仕事なんだと気づかされた。
島耕作なんかに出てくる、派閥争いにあけくれて
本来の業務がなんなのかわからないような管理者には
魅力を感じませんが、
この本に書かれている魔法使いのような管理者
(決して魔法を使っているわけではないのですが)
には、心底、憧れますね。
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