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VINEメンバー2016年9月1日
一読しても、それといって印象に残る所、語るべき所がなく、本の趣旨すらイマイチ分からない小著だ。いや、小著と言うにはそれなりの普通の分量はあるのだが、驚くほど密度が低いので、その辺の30頁くらいのパンフレットを読んだのと同じ程度の読後感しか残らない。実際問題これは何を狙って出版された本なのだろうか。安倍政権がテーマになっているわけでも、一昔前の橋下徹がテーマになっているわけでも、SEALDsがテーマになっているわけでもなく、集団的自衛権が専ら論じられるのでも、改憲問題が専ら論じられるのでもなく、思想としての民主主義が哲学的に論じられているわけでもなく、日本の戦後民主主義の歴史を振り返っているわけでもなく、これからの民主主義の具体的改善案が提出されているわけでもなく、正直、何を伝えたい本なのかもよく分からない。

ただ最初に殆ど何も印象に残った箇所がないかのように言ったが本当は嘘である。私は内田樹氏の愛読者では全くなく、どちらかというと子供の頃から否定的感情を持っており、殆ど著書を読んでこなかったのだが、91頁から始まる内田氏の「自分語り」はとても印象に残るもので、純粋に心から「良い話」だと感じた。オッサンの自分語り、過去語りなど、この世には溢れているが、素朴でありながら、これほど素直に「良い話が聞けた」と感じる事ができる、オッサンの自分語りは珍しいと思った。今素朴と言ったが正直、書いてしまえば別に大した話ではない。ありふれているとすら言える話かもしれない。要は若い頃はヤンチャしていたが、大人になって生まれ変わりました、それで今の自分があります、という話である。あまりにも平凡で素朴過ぎる。多くの人は失望したかもしれない。何でそんなよくある話でお前は感激してるのだ、と。だが私はそういう話が好きなのである。一人の人間が生まれ変わるという事、確かにそれは「ある意味では」ありふれているかもしれない。だが「別の意味では」それほど困難で、それほど稀有で、それほど必要で、それほど感動的な事はないのだ。私はそれを痛いほど知っている。痛いほど知っているのに、自分自身は生まれ変わる事ができなかった人間だ。だから羨ましさ、嫉妬、憧れ、尊敬、そんなものが全て混ぜこぜになって、この素朴な話に強い印象を受けたのだろうと思う。

とは言え、この最も印象深い箇所は、少なくとも浅い意味では、政治とも思想とも殆ど関係のない話だ。内田氏が自分語りと言うように殆ど個人的な事柄、もっと言えば友人同士の馴れ合いの延長の話題に過ぎないと言ってしまう事もできなくはない。そしてそれ以上の問題として、この最も印象深い箇所以外にはいくら贔屓目に探しても、本書に読むべき箇所、語るべき箇所、印象に残る箇所、拾い上げるべき箇所などはそれといって見つけられなかったのである。内田氏と平川氏と奈須氏の鼎談はあまりに雑談的であり、床屋談義的だ。殆ど重要な事、新鮮な事が語られているようには見えない。(致命的に間違った話もまた殆ど存在しないのだが。)知らない人は知らないかもしれないが、一級の知識人や教授が集まっても、普段の飲み会の席での政治談議などは、普通の大人達の床屋談義とそう変わらないレベルのものである。精々床屋談義にちょっとした毛が生えた程度のもので、まさか本にするような価値のあるものではない。だが本書はその程度の床屋談義を、多少偉い三人の鼎談だからという事で、軽い気持ちで本にしてしまっただけ、という感がある。鼎談の後にある三つの文章は、単なる後書きの類でしかない。では鼎談と後書き以外には何があるのかといえば、それは最初に配置されている内田氏の講演記録だ。この講演は決して悪い内容ではない。そして恐らくこれは本書のメインコンテンツであり、実際本書の中では最もメインに相応しい内容だ。しかし、この短い講演はやはり一冊の本の内容としては、それほど価値のあるものには見えない。結局、本書は全体として、何故こんな小さな内容に一冊の本が必要だったのだろう、と思わせてしまうものになってしまっているのだ。
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ベスト500レビュアー2016年9月27日
大田区区議会議員の奈須りえが、内田樹を招いて、大田区で行った講演会禄。
大田区は内田樹の生地で少年期を過ごした町というゆかりがある。
当時からの内田樹の親友である平川克美も招かれた。
内田樹の講演と、奈須、平川を交えての鼎談。三者による振り返りの文章でできた本。
物理的に薄いということはあるが、内容は面白かった。
講演ということで、普段は原稿に出てこない話も語られる。
内田樹が小学生時に受けたいじめ、離婚に至る結婚の修業、マッチョからの転回など、あまり聞けない話もある。
全体のトーンは、反安倍政権の、いつもの野党ぶりなんだけど、良かった。
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