上位の批判的レビュー
5つ星のうち3.0最高ではない、焦点がイマイチ定まっていない教科書
2018年10月14日
JavaScriptを一通りかじったあと、メインの用途である「サイトの動き」で便利に使えるらしいjQueryを学びたいと思い、この本を手に取りました。
結論から言えば、悪くはないけど中途半端な本という印象です。
前半はJavaScriptの基礎を解説しており、ifやfor文をささっと紹介して流しています。
しかしこんなにパッと流すぐらいなら切っていいと思います。生兵法は大怪我の基とも言いますし、ページの無駄です。
基礎解説が一通り終わると、今度はサンプルデータを元に
ボタンの色の変更、スライドショー、多機能なスライドショー、スティッキーヘッダー、etc..などを解説とともに紹介していく流れです。
構造の理解など、参考になる部分は多くありました。
実際に本書で紹介されている機能で個人的に活用できているものもあります。
しかし本書でも言及されている通り、★の数が多い(難易度の高い)章は理解と実装が難しいです。
ifやfor文をこの本で学ぶような人が理解できるとは思えません。
私も多機能なスライドショーは大きくハマり、自分のサイトで実装するにあたっては最終的にネットで調べて、さんざん迷って何とかしました。
一つのゴールを目指すにあたって様々な手段があると思いますが、個人的にこの本の手段は自分に合わないと感じました。
(例えばスライドショーのインジケーターをクリックと同時に作成したり、スライドショーのHTML構造で一本化できる要素を分けたり、なんでpositision:absoruteが4個も?とか、もっとコードを短くできるのでは?とか、これが理解をややこしくしてるのでは?と思う部分もありました)
本書は教科書として絶対視するのではなく、「これも方法の一つだよね」と割り切った方がいいと感じます。
後半はプラグインを使用してのギャラリーやソート機能、など。
プラグインの使い方を雑誌みたいな感じで紹介していく感じです。
プラグインを使うとはいえ簡単ではなく、長いサンプルのHTML,CSSの構造も把握して
jQueryでも色々していくというのもあり、
さらに個人的には手段が肌に合わないと感じていたので理解する気にもなれませんでした。
よくあるパターンです、中盤以降一気に難しくなって放置する類の入門書。
本書のサンプルを読んだぐらいでは恐らく理解できません。
理解した気になってるだけです。自分のサイトで実装しようとして痛感しました。
私も実際にやってみて結局頼ったのはネットでしたので。
本書は悪くはないけど、入門書なのか実践向けの本なのか、
対象読者が定まっていないというのが感想です。