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2017年4月24日
松林図屏風がどのような状況等で描かれたのか、推測の域ですが、大変上手く表現されていると思います。益々、松林図屏風を観覧したくなりました。
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2017年4月3日
作者の作品としては(発表順は逆だが)「イモータル(連作短編集形式の哲学篇)」に続いて本作を読んだ。本作は長谷川等伯及びその息子の久蔵の"絵師の業"を中心とした伝記風時代小説であるが、全編に哲学風味が漂っている点に如何にも"らしさ"を覚えた。

能登の染物職人の息子として生まれた等伯の成り上がり譚(秀吉のそれと重ね合わせている点が巧み)、それ故の格式が高くて華美な画風の狩野派に対する敵愾心、幾つかのラブ・ロマンスの織り込み等、物語としても楽しめるが、(ラブ・ロマンスを除くと)大枠は作中にも登場する等伯の親友日通の「等伯画説」の記載の域を越えるものではなく、新しい等伯像を描くというよりは、別の狙いがあったのではないか。等伯があるキリシタン豪商から「この世あらざる絵」の依頼を受ける(結局は中止となるが)エピソードが核となっているという印象を受けた。「この世あらざる絵」とは果たして何なのか、哲学談義の様でもあるし、禅問答の様でもある。また、キリシタンの集会で聴いた賛美歌によって等伯がある種の悟りを得る件も宗教論の趣きを呈している(「哲学篇+宗教論」はディドロ「ダランベールの夢」を想起させる)。本作の場合は主人公が絵師なので、「この世あらざる絵」あるいは「自分だけが描ける絵」となっているが、他の職業であっても、何を目標(生き甲斐)として仕事を進める(人生を生きる)のか、という読者への形而上学的問い掛けの色彩が濃い作品である。

そして、等伯が死の直前に最後に描き、本作の表題ともなっている代表作(国宝)「松林図屏風」(枯れて"いない"山水画の由)は果たして「この世あらざる絵」なのか否か、最後まで余韻が残る秀作だと思った。
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2010年10月2日
等伯が主人公ではあるのですが、
久蔵の存在がとても大きく感じられました。

絵師としての苦しみや、描くことへの火傷するような情熱や純粋さを凝縮した人生を送り
ある意味絵師として太く短く"生ききった"久蔵。

狩野派に羨望とも嫉妬とも言える心情を持ち
権勢に泣き、権力に翻弄されるも、抑えた情熱で一派をまとめる等伯。

絵師として成功した後
妻、友、弟子、息子の死、様々な死が等伯の人生を通り過ぎます。
「死」に慣れたあと、どのように「松林図屏風」を描く心境に至ったか。

最初から最後まで、文章にこもる感情はとてもフラットで淡々としています。
しかし、そうであるからこそ作中の人物がよりリアルに感じられる気がしました。

最終節の、宋宅の手紙では思わず涙を流してしまい、自分でもびっくりました。
天才を描いた小説ですが、最後の最後に凡人として達観した思いをあんな素直に述べられるなんて…
まったく不意打ちでした。
作中の人物全てに愛情を持って読める、本当に面白い作品です。

ただ、他の方も述べられていましたが、
久蔵が「桜図」を描く過程と心情を非常にうまく丁寧に書かれているので
等伯が「松林図屏風」を描く経緯があっさりと感じられました。

あの国宝「松林図屏風」を生で見たことがあるなら、ぜひあの絵と対峙した時の感情や
絵の雰囲気・空気感を思い出しながら読んでいただきたい。

等伯の最期の心境と重なり更に感慨深く感じることができると思います。

おすすめです!買って良かったです。
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 温もりはない。
 息吹もない。
 そういった人の情はことごとく排除されている。
 ……という等伯の「松林図屏風」。
 金箔を押した眩い雲を背景に枝が縦横無尽に走り、花が零れる。花弁は天から降り、地に散り敷く。
 ……久蔵が命を懸けて描いた「桜図屏風」。
 二つは、いったいどんな屏風絵なのでしょうか。
 日本画の知識は無きに等しく、「長谷川等伯」という名も、私はこの本を読むように薦めてくれた叔母から最近教えてもらいましたが、冒頭の「本能寺の変」から安土桃山時代に、あっと言う間にタイムスリップし、等伯や久蔵の視点で、そして、ラストは、史実では2男?(この本では長男)の宗宅の視点で、一気に読み上げました。
 千利休や狩野永徳、秀吉の描写も興味深かったです。
 ただ、「義晴」という人物の描き方は如何なものか。彼の心境の変化の理由が、私にはわかりづらく、もう少し書き込んでほしかったと思います。
 また、等伯と義晴を絡ませる必要はあったのでしょうか。ちょっと疑問です。
 でも、キーワードである「この世あらざる絵」が、いったいどんな絵なのだろうかと、最後まで読者を引っ張る筆致は見事だと思いました。とても面白かったです。
 蛇足ですが、装幀の「松林図屏風」という文字は、暗所だと銀色に浮かび上がって見えて、美しいです。

追記
 平成25年1月16日、直木賞受賞作品を聞いて愕然……。安部龍太郎著「等伯」。
 えーっと思い、インターネットで調べたら、叔母が感動したのは、直木賞受賞作品の方だということが判明しました。
 「松林図屏風」も、日本経済新聞社発行だったので、どうやら早合点してしまったようです。
 抜けている私らしい誤りですが、前向きに考え、二つの作品を比較して読んでみたいと思います。

 

 
 

 
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2013年7月21日
もう一つの戦国時代を探す。
戦だけでなく、文化そのものの時代の匂いが漂う
この書に見つけました。
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2016年4月24日
本作は長谷川等伯が本能寺の変からこの世あらざる絵=『松林図屏風』を描くまでの流れで書かれている。
しかしながら本作の真の主役は等伯の息子久蔵であると思う。
読んでいると純粋に真っ直ぐに絵と向かい合って生きた久蔵がいとおしくたまらなくなってくる。
まだ若く絵師としてこれからというときに彗星のように一瞬だけ光輝して天に召されてしまった久蔵。
生きていれば狩野派や父等伯をも凌駕する作品を描き続けたであろう天与無二の比類なき才能。
彼の残した入魂の作品を智積院の桜図で我々は今も見ることができる。
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2009年1月28日
安土桃山時代の絵師、長谷川等伯を主人公にした作品です。タイトルの『松林図屏風』は国宝にもなっている等伯の代表作です。

第2回日経小説大賞受賞作品らしく、個人的に「〜大賞受賞作品」の面白さは信用していないのですが、これは本当に面白かった。
最近読んだ小説の中ではピカイチの面白さでした。

文章は必要以上に熱くなく、かなり淡々とした文章でまさに『松林図屏風』なイメージです(笑)
作者の次の作品も是非読みたいと思わせられました。

長谷川等伯に興味がある人、日本の絵師に興味がある人には間違いなく素晴らしい一冊でしょう。
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2013年3月1日
長谷川等伯は好きな絵師で
「松林図屏風」は展覧会で、「桜図」は京都・智積院で観た。

話は「本能寺の変」で始まる。
人々が逃げ惑う中、襲撃の様子を描こうとする
信春(等伯)の絵師としての業の深さが躍動感のある文体で語られる。

後ろ盾のない絵師が妻子や弟子を抱えて暮らす苦労。
時代の寵児・狩野永徳への憧れと嫉妬。
僧・日通との仏教対話やキリシタン商人との出会い、利休との交流。
これらを通していかにして「松林図屏風」を描くに至ったか。

入江義晴という貴族もおもしろい。
独特の厭世観とそこから変貌していく姿は
物語に深みを与えている。

また息子・久蔵が桜図に挑む描写には
早世した天才の、非凡さゆえの悲しみと魂の熱が漲っていて圧巻だ。

絵の前に立った感動を思い起こすと、
まさしく「この世あらざる絵」だと思った。
世俗的な成功より、絵師としての到達点と悟りを見事に言い当てている。

「筆をとるのは己を浄化し救うため」の言葉が心に残る。
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2008年12月5日
国宝の「松林屏風図」を描いた長谷川等伯を主人公として、周囲の人々の生き方を描いた作品。当初は、狩野永徳ひきいる狩野派への対抗心に燃えていた主人公が、最終的に自分の絵(という表現だと軽すぎますが)を見つけていくという内容です。

個人的には、もっと熱い歴史小説がいいのですが、松林屏風図に似て、空間のある文章で、かつ、周囲の人の生活感がでていて、よい小説だと思います。
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2009年2月3日
本作は、戦国時代の絵師・長谷川等伯を主人公にした長編小説。

物語は、信春と呼ばれた時代、

等伯と呼ばれるようになっった以降、

そして、コンプレックスを抱き続けた狩野永徳の死後

の3章構成。

大半は等伯の視座から語られますが

時々、入江義晴なる中流貴族の物語が挿入されます。

それにどんな意味があるのかは、

最後まで読んでのお楽しみ

ところで、さきほど

長谷川等伯を主人公にした―と書きましたが、

本書はいわゆる『評伝』ではありません。

むしろ、

等伯の代表作『松林図屏風』を

「この世ならざる」情景を描いた作品と見立てたうえで、

この絵にまつわる、「此方ではないどこか」へ行こうとした、人々の姿を描いた

と読むべきでしょう。

そして、このことが、

狩野派へのコンプレックスと

息子の早世以外にあまり描きようのない等伯の物語を

個人の物語にとどまらない

普遍性と奥行きを持った作品にしているように感じました。

美術史上の人物を主人公にした小説―

と聞くととっつきにくく思われる方もいるかもしれませんが

予備知識の有無によって、楽しみ方に違いが出ることのない

どなたでも堪能できる作品だと思います。

ぜひ多くの方に読んでいただきたいです☆☆
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