上位の肯定的レビュー
5つ星のうち5.0とにかく城谷さんの表情が良い!
2022年1月30日に日本でレビュー済み
家族に強迫性障害が居る人です。単にBLの話として読んでみようと思いましたが、作者の宝井先生はかなりこの病気に対して配慮しながら書いたなぁという感じがしました。強迫あるあるを何度も感じました。
不潔恐怖症の人が漫画の中に書いてある事出来るわけ無いと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、強迫性障害は意味のない行為だと自覚していても、それをやめられなくて苦しむ病気です。一般的な感覚で考える汚いレベルで行動の難易度が上がるわけではないです。
心理カウンセラー(黒瀬くん)と患者(城谷さん)という関係が恋愛に発展するという単純な話ではありません。不潔恐怖症を克服しようと交流するうちに、恋愛感情が生まれたことによってお互いに子供の時から抱いていたトラウマに対峙したり、更にSMの関係っぽい事も入ってきて、嫌なのか嬉しいのか素直になれずすれ違ったり、悩みながら唯一の恋人としてお互いを認め合うまでの話ですね。素直になれない城谷さん(受け)のようやくの告白や、それを聞いた黒瀬くん(攻め)の涙は何度もジーンとします。
強迫性障害は完治する病気では無いと書かれていますが、そういう難しい題材を最後まで素敵な話に完結してくれて、宝井先生に感謝です。番外編でもアニメでも、ずっと待っていようと思います。