上位の肯定的レビュー
5つ星のうち5.0米国人によって描かれた、日本人の誇りの源泉
2012年10月6日に日本でレビュー済み
この作品の価値は、「著者あとがき」に示されているところに明らかである。それは米国人である筆者が日本人に対して感じた印象、つまり、第一に、日本人が戦争を語ることを恥じているが、その恥の感覚は知識の欠如にあること、そして、国のために戦った精神を知らず尊敬の念を持っていないこと、これを残念に思い、その知識の真空を埋め、恥じる感覚を誇りに変えることを念頭に、日本人の誇りの源泉とすべく本書を書いたこと、正にそこだ。
世には数々の戦争小説があるが大半はフィクションである。そういう意味では、主人公自身が作品をチェックして送り出された本書は本当の戦争を知るという意味で読むべき価値のある書と考える。同時に、数多くの日本人に読んでもらいたい書と感じた。主人公の大場大尉もそうだが、圧倒的な物量の米軍に囲まれた、絶望的な戦場で日本人として戦い亡くなっていった一般兵士達を今の日本人は忘れてはならない。