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カスタマーレビュー

5つ星のうち5.0
1
モーリス (光文社古典新訳文庫)
形式: 文庫|変更
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2018年7月8日
映画版の「モーリス」を昔見たので、懐かしくて思わず手に取りました。
第一次大戦前の階級社会のイギリスを舞台に階級を超えた男性同性愛関係を描いたロマンチックな映画だという印象があったのですが、原作にほぼ即しているということが分かりました。

それにしても、この作品をフォースターが1914年に書いていたということには衝撃を受けました。
この作品のテーマである「ロマンチックラブ」は日本でも戦前から戦後にかけて影響力を持ちましたが、それはあくまでも男女関係としてイメージされていたと思います。「家」に縛られた封建的な男女を「解放」し、男女の平等な結びつきを可能にする関係であり、その結びつきはあくまでも「精神的」な関係として解釈されていた。

フォースターはこの時点で、ロマンチックラブ、すなわち「愛情を通じた平等性」という関係のあり方を男性同性愛の関係、しかも階級間の不平等な関係に適用している。さらに「肉体を通じた愛情」を、平等な関係の根本として肯定していた。
ロマンチックラブは今ではクリシェというか、むしろ女性を抑圧するイデオロギーのように解釈される傾向がありますが、やはりこの時点でロマンチックラブという枠組みから、人間関係をここまで突き詰めたフォースターはすごいと思います。

映画を見たときは、労働者階級のアレックが自分の将来をあきらめて中産階級のモーリスとの関係を選ぶというのが、正直なところ「ロマンチックすぎる」(この人達がどうやってこの後生活するのか、先が見えない。。)と感じたのですが、この本についている「著者あとがき」では、「ハッピーエンディング」が「どうしても必要だった」ということをフォースター自身が説明しています。
男性同性愛関係は最後に「心中」でもしない限りは、当時の出版コードでは出版できなかった。というか、フォースターが「あとがき」を書いた1960年の時点でも無理だったというのです。

解説によると、実際に出版が可能になった時点では、描かれている男性同性愛関係が読者には「古くさく」見えるようになってしまったそうです。何ともフォースターには気の毒ですが、、今読んでも素晴らしい作品だと思いました。

映画のほうも見直したくなりました。
DVDが絶版になっているのが、何とも残念です。。
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