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 現実の犯罪動向と日本人の大多数が感じている体感治安の悪さを比較論証しています。浜井氏が描いている部分はリアルかつ説得力を感じますが、芹沢氏が書いている部分は読んでいるうちに暗澹としていきます。浜井氏の単著だとよかったのに、と思います。
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ベスト500レビュアー2014年6月12日
 8年前の本ではあるが、決して古くなく先見的で今でも十分に納得できる。
 
 ごく普通の町の中の公園に『不審者を見かけたら・・・』の看板が掛けられ、町中に『子供110番』のステッカーが貼られ、ごく普通の人が夕方に一人で公園のベンチに座っていると、いつなんどき通報されるかも知れない社会に日本はなりつつある。
 目次が詳細なので気になる部分だけを読むことも可能。
 章の題名と簡単な感想は次の通り。
  『1章 犯罪統計はどのように読むべきか』
   もともと私自身統計というものをあまり信用していないが、何が原因で何が結果なのかを正しく判断することも重要かと思う。
  『2章 凶悪犯罪の語られ方』
   宮崎勤、酒鬼薔薇聖斗、宅間守たちが、あのように語られた背景とは何だったのか。それがあらためて説明される。物知り顔の識者は通常あてにならないのがわかる。
  『3章 地域防犯活動の行き着く先』
   この章が、副題である『誰もが「不審者」?』を最も良く解説している。こうした社会の中では、傲慢で偽善的な他人が寄ってたかって、周りの人間と雰囲気の違う異質な隣人を、そしらぬ顔で落とし穴に落そうとする。それが怖いから人の目を気にし、あるいは多勢に加担するために群れを作る。そしてそれにより、もっと不安で拠り所のない社会が作られていく。
   この章の最後のBさんの話は“悲しい”だけでは済まされない。抱く必要のなかった社会に対する不信と憎しみを当然に抱くことになるだろう。もっと端的に言うと、社会がそれをさせるのである。それこそが犯罪でないのだとしたら一体何が犯罪なのか。これが許しがたい今の日本の現実である。
  『4章 厳罰化がつくり出した刑務所の現実』
   略。

 日常の中に潜む現代の魔女狩り的な風景と、人間の疎外そのものである現代の日本の監視社会。
 たくさんの人に読んでもらいたいが、読む必要のある人は多分読まないだろうと思う。
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2012年6月7日
2008年の4月に光市母子殺害事件の差し戻し控訴審死刑判決があったころから、「死刑存置」や「厳罰主義」がまるで常識であるかのように世の中で語られるようになってきたことに気づき、団塊の世代に属する私は「どうして昔とちがうこんな意見が主流になってしまったのか?」と疑問をいだき、資料を調べ始めた。

すると、1990年代の半ばごろからこの兆候はすでに芽生えており、2000年前後には動きはかなり顕在化してきていたことに、あらためて気づいた。

永山則夫が世間の話題だった1970年代から80年代にかけては、凶悪犯罪といえば、「どうして社会はこのような加害者を生んでしまったのか?」とまず問いを立て、われわれ自身に内在する加害者と通じ合う闇の側面を見つめ、「私自身もまかりまちがえば彼らになっていたかもしれない」という内なる問題として犯罪を問う言説が主流だった。

これが宮崎勤事件以降、徐々に変遷し、加害者が理解不可能な社会の毒素のように見なされて、ひたすらそういう毒素からの「われわれの社会」の防衛を考える「セキュリティー」志向の方向へと、マスコミ・知識人の言説も舵を切ってきたありさまが、芹沢によって細かく解明されている。

それに加えて、「犯罪増加」「凶悪化」がひとつの神話であり、統計にもとづかない「体感」であることが浜井によってデータ面から克明に明らかにされている。

本書の出版年は2006年だが、その時点で今に結びつく問題点はすでに出尽くしていたのだ。この問題を考えるうえで貴重な一書である。なお、この傾向が北欧以外の多くの先進国に共通した国際的現象であること(死刑の存置は日本とアメリカだけの現象だけれど)をより学問的に明らかにしている本として、本書の著者の一人である浜井の編になる『グローバル化する厳罰化とポピュリズム』(現代人文社)があるので、本格的に考えたい人はそれも参照するとよい。
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2010年7月30日
ひとことでいうと犯罪は減っている減り続けている。凶悪犯罪も子供の被害も減り続けている。なのに根拠なしに治安は悪化しているとして市民は自衛のため活動している。でもその活動はただの自己満足で犯罪抑止効果はない。そのうえ子供たちに差別意識を植えつけて社会的弱者を排斥している。住みにくい社会を作り出しているだけではないか。
簡単に言うとそんな話。まったくもってもっともな話できちんと統計で証拠をしめしていて治安が悪化していないというのは間違いのないところ。子供にあいさつしただけの人が誘拐未遂で逮捕されたことあったがなんでこんな社会になってしまったんだろうか。いつか自分が不審者として通報されて刑務所行きになったりするかもしれない。
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ベスト500レビュアーVINEメンバー2010年4月18日
 この本は、主に次のことが書かれている。
(a) 統計的にみて犯罪は増加していない、凶悪化も進んでいない。(第1章)
(b) マスコミや評論家は、宮崎勤事件のころには「こんな犯罪を生みだす社会の方が悪い」というような無責任な論調が目立っていた。しかし、近年急激に「凶悪犯を取り締まる必要がある」という恐怖に根ざした論調が強まっている。このことが、住民の不安をあおっている。(第2章)
(c) 割れ窓理論や子どもを守る必要があるという意識から、住民は少し変わった人をみると「不審者」として排除する風潮が広まっている。(第3章)
(d) 刑務所の実態をみると、経済状況の悪化やセーフティネットのほころびから社会的・経済的弱者が受刑者となっていることが多く、そのことが受刑者人数を増やしている。凶悪犯は増えていない。(第4章)

 私も、これまで知らず知らずのうちに犯罪は凶悪化しているように思っていたが、正しく認識し、対応を考える必要があると感じた。その意味でたいへん有益な本である。
 ただ、私の読み込み不足のせいか、「著者は、今後具体的にどうすべきと言っているのだろう」と感じた。現状の認識はきちんとできる良書であるが、その反面、今後の具体的対応の部分がやや手薄な本と感じました。

 なお、浜井浩一氏の書いた第1章と第4章は、2円で刑務所、5億で執行猶予 (光文社新書)と内容がかなりかぶっている印象も受けました。
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2010年1月13日
犯罪について統計と思想の面から現状を教えてくれる。現状把握のための本である。論点はすごくわかりやすかった。ワイドショーのコメンテーターを含めマスコミの人はもう少し正しいデータを使って現状を知ったほうがいい。マスコミは何かしら変に事態をあおる傾向があるので、そこのところはもう少し注意してほしい。

厳罰化が果たして犯罪抑止効果になっているかということなんだが、抑止効果にはなっていると思う。しかし、歯止めが利かなくなったときには、もう抑止効果にはならないと思う。一度犯罪を犯したときには、社会に戻ることは難しいので、再犯率は高くなるだろう。
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2009年9月2日
高評価ばかりのカスタマーレビューを読んで購入したが、期待してた程は面白くなかった。知っている事ばかりが書かれていた。
まぁ期待が大き過ぎたから面白くなかったが、まぁまぁ面白かったので中古で安くなってから買う事をオススメする一冊。
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2009年8月2日
政策には常に一定のリスクやコストがつきまとう。
それを嫌って行動しないのであれば、何の政策も打てなくなるだろう。

この本は終始、現在の政策批判に終わる。
確かに特殊な事例を一般的な事象だと捉え、
大げさに対応することへの批判等は妥当かもしれない。
しかし批判のみに終始し、新たな政策を提示することのない
この本は、無責任と言わざるを得ない。

犯罪はむしろ減少しているというから、対策しなくてもよいと述べているが、
これが現在行われている対策による減少の可能性も否定しきれていないし、
コミュニティ崩壊で犯罪が増加した数より、経済成長で犯罪が減少した数の方が、多いという可能性も否定しきれていない。

どこかの政党と同じように、
他者の主張や政策には絶対的根拠や効果を求める割に、
自らの主張にはそれを満たすものはない。
こういった理由から高い評価を与えることは出来ないので☆3が妥当だろう。
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VINEメンバー2009年7月22日
著者らは昨今騒がれる治安の悪化が事実でない事を論証する事で治安悪化を根拠とした厳罰化をも崩し、厳罰主義に否を唱える。犯罪は別に増加しても凶悪化してもいない。今以上か同等に凶悪な犯罪は昔もあったし、むしろ統計的には昔の方がはるかに多く、現代は今までで一番平和なくらいである。犯罪数だけが問題なのではなくその異常性が…と言うかもしれないが食人から理由なき反抗から親殺しからもっと残虐なものまで昔からそれは存在してきた。それは確かな事実であり、そうである限り最近凶悪化してきたとか、最近治安が大変だという嘘に依拠した厳罰化や主張は全て聞くに値しないのである。

私はこれらの告発をとても有意義かつ正しいものと考えるし、彼らの危機意識を評価し、また本書の啓蒙的意義を高く評価したい。ここで告発されているような神話に未だ毒されている人は今すぐにでも全員これを読み、正しい認識に改めるべきとすら思う。何より事実に反した根拠からある政策が支持され通ったというその事の恐ろしさは大変なものだ。

また著者らは犯罪不安社会の到来により、単に少し変わった人やホームレス、障害者、老人が異常者扱いされてしまう事を危惧してるがそういう事態にも怒りを感じる。これよりさらに切実に怒りや危機を感じるのは、例えば犯罪を起こした人間が偶々オタクだったとか、一見普通の大人しい子供だったという理由で無関係の全てのオタクや大人しい子供が警戒されるというような事態である。これに対する芹沢氏の危機感などには私は強く共感した。だが厳罰傾向が実際にどうしようもない凶悪犯罪者にのみ向いてる限りはそれは正当なものではないだろうかという念は拭えない。犯罪は確かに増えていない。だがだから厳罰化をしない、重罪を犯した犯罪者に今よりも重罰を科さない、少年を裁かない、というのか。犯罪が増えれば強く裁くが、犯罪が増えていなければ緩く裁くのか。果たして厳罰化を求める人々が全員犯罪の凶悪化や増加を根拠にそう求めているのかという話である。治安悪化などという神話を平気で口にしている人が皆本書を読むべきだが、本書は治安悪化や犯罪増加、モラルハザードという虚偽的神話、ヒステリーを根拠にはしていない厳罰支持を止める力はないと思う。
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VINEメンバー2008年7月31日
 法務省出身で『犯罪白書』執筆経験のある1960年生まれの刑事政策・犯罪学研究者と、1968年生まれの近代日本思想・文化史研究者が、2006年に刊行した本。本書の主張は、第一に近年の犯罪の認知件数の急増、検挙率の急減は警察の対応方針の転換(潜在事件の発掘)に起因するもので、社会変化によるものではないこと、第二にむしろ統計上他殺による死者数、犯罪被害率は減少傾向にあり(高度成長期に比べれば、暴力犯罪は顕著に減少)、少年非行は減少し高齢化しつつあり、無期刑は運用上終身刑化していること、第三にしたがって治安は悪化していないにもかかわらず、犯罪不安が高まっている(体感治安の悪化)のは、犯罪被害者の再発見を契機とした、マスコミ報道と行政の対応の変化によるところが大きく、次第に犯罪者を理解しようとする社会の志向は薄れ、むしろ排除すべき異常者として厳罰化の対象とする方向に転換していること、第四にしたがって厳罰化はかえって犯罪不安を高め、犯罪のリスクを高める結果にしかならないこと、第五に警察と民間の協力による予防的な地域防犯活動は、客観的な根拠無き治安悪化神話と、保守的なノスタルジーでしかないコミュニティ崩壊言説と、根拠薄弱な犯罪機会論・割れ窓理論に依拠することが多く、かえって子どもに声をかけたら不審者扱いされるという、際限なき相互不信社会を創り出しつつあること、第六に不審者の概念が曖昧なままでの監視強化は、結局高齢者や障害者、在日外国人、失業者等を刑務所へ追いやり、過剰収容をもたらしたこと(刑務所の福祉施設化)、第七に犯罪低減や犯罪被害者支援自体は強化しつつも、例外的な事件を一般化せずに、またセキュリティの防犯効果を検証し、犯罪についての正確な情報提供により、犯罪不安の低減にも取り組む必要があることである。冷静なデータに基づき、犯罪を正しく恐れるために重要な本。
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