上位の批判的レビュー
5つ星のうち3.0兄妹再会
2015年11月9日に日本でレビュー済み
トウ平化(トウ小平)は、夏国鋒(華国鋒)の肝いりプロジェクトである宝華製鉄建設をつまずかせることで夏国鋒主席の失脚をもくろむ。
松本耕次は、陸一心を最初に拾った丁夫婦をみつけだす。がめつい丁夫婦は一心をかわいがったとウソをつくのだが、ともあれ、松本は一心の手がかりをつかむ。満州開拓団は、広田内閣のときに強力に推進され、村の半分から3分の1を満州へ移住させなければ国からの助成金が出ないため、多くは町村会議決によって疲弊農村の復興のために送出されたという経緯がある。松本耕次は、開拓団へ入るという決断を悔やんでいる。
一方、建設現場では、一心と松本耕次は何度もぶつかるのだが、感情的な喧嘩ではなく、互いの立場をふまえた衝突でもある。
丹青の現在の夫・フウ長幸は、一心と丹青の間に何かあったのではないかと疑う。丹青は、一心が学生時代の恋人だとあっさり告白し、しかも、フウ長幸のように義父の地位を利用して昇っていくようなケチな人間とは違うと言い放つ。長幸は遊び人ではあるが、このことで一心に嫉妬するようになり、告げ口をするなどなにかといやがらせをする。その一方、一心は忠勤を認められ中国共産党への入党を果たす。
一心の妻・月梅は、巡回看護のとき、張玉花という女性に出会う。玉花はもと日本人で、姑とうすのろ亭主にこき使われている。月梅は、玉花が一心の生き別れの妹ではないかと感じる。
丹青の父・趙大烈は、宝華製鉄に関わる実力者だが、政治的風向きの変化を察知し、建設の足を引っ張る。トウ平化の工作が成功し、宝華製鉄の建設は中止。夏国鋒は失脚する。趙大烈はうまく動いたつもりだったが左遷されてしまう。フウ長幸は、義父の権力低下により、丹青に対してもエラソーな態度に変わってくる。トウ平化が権力を握ると、宝華製鉄はあっさりと建設再開。
忙しい一心は、やっと玉花に会いに行き、玉花との会話で彼女が妹のあつ子だと確信。しかし、あつ子は長年の苦労でもはや長くはない。