上位の肯定的レビュー
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2016年4月27日に日本でレビュー済み
危機管理の第1人者、内閣官房危機管理室初代室長でもあった佐々淳行氏の「スパイ語り」
氏の著作「目黒警察署物語」も昭和の風情と職務に精励する警察官達が活き活きと描かれ楽しかったが
今度はスパイとスパイハンターの攻防がスパイにやられっぱなしの国、日本を舞台に描かれていて興味深い。
(特定秘密保護法も成立し、遅ればせながらも少しずつ情報戦への基盤が整ってきた矢先、
対外情報機関の設立に執念を燃やしていた町村信孝衆議院議員が亡なくなられた。
大きな痛手であるが、日本のインテリジェンスに係る基盤整備が着々と進むことを望みたい。)
本書は佐々氏の自伝であるが、日本人の主観で著述されることに意味がある。
情報や外交、安全保障に関する公文書を広く公開することも極めて重要と考える。
「秘密だから」と火にくべていたのでは外国の文書で、外国人の自伝で、言葉で我が国の歴史が語られることになり、それこそ本末転倒となる。
民主国家として秘密を守ることのみならず、時がくれば広く国民の目にさらすことも訴えたい。