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カスタマーレビュー

5つ星のうち4.2
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2016年4月24日
タイトルと表紙の絵から一人の武士の婚姻前後の物語かと思ったがそうではなく、「ひともうらやむ」から始まる6つの短編集であった。しかし、どの物語も情緒にあふれ、登場人物や背景の描写も細やかで細部までよく練られており、冒頭から作品の世界に引き込まれた。武家の世も今と変わらぬ男女の人生の葛藤があったのだと想像させた。1冊6編とも緩みが無く、大きな余韻が残った。最後の「つまをめとらば」の編を開くときには、それまでの次が読みたいと言う思いから、読み終えたくない、もう少し長くこの世界を味わいたいという思いに変わっていった。読み終えて更にその思いが強くなった。私の中で大切な一冊となった。
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2016年4月11日
一読、ユーモア時代小説の名手登場と感じました。
『つまをめとらば』は、幼馴染でともに隠居暮らしの武士ふたりが、それぞれに女性で苦労してきたことが、苦々しく、かつ噴きだすしかない滑稽さで描かれる。書き出しから結びまで、滑稽譚の語調も色調もいっさいないのに、可笑しくてしょうがない。
なるほどなあ、小説というのは、なんという豊かな表現形式なんだろうと感じ入ります。
『ひと夏』は一転して、若くてやる気満々の若い侍が主人公。天領の中に「飛び地」で自藩の領地があり、その支配を仰せ付けられたが…という一編。こちらも、解けない難問のような江戸時代の藩組織のありかた、武士も百姓も姑息でという人間のしがらみを描いて、笑いの生じようのない設定なのに、なんとも可笑しい。
主人公が奥山念流の目録という剣の名手で、あざやかにその手並みを発揮するという時代小説の王道場面もあります。
煮詰まってしまった文化・文政(1800年代前半、幕末期)のころの武家社会。身動きの取れない武家を尻目に町人文化は花ひらく。武家であれ町人であれ、女性のほうがはるかに緩やかに世の中を渡っている。
なんだか、煮詰まってしまった今の日本で元気なのは女性だけ、といった風潮と重ねて読んでしまいました。
ユーモアに満ちた時代小説の登場に、乾杯。
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短篇集『つまをめとらば』(青山文平著、文藝春秋)を読み終わって、これまであまり経験したことのない感慨に襲われました。お城や主家勤めの同僚の武士たちから、それぞれが経験した男と女を巡る生々しい物語を聞かされたような気分になったからです。

「ひともうらやむ」に登場する世津は、このように描写されています。「世津はとにかく、美しい。もう、どうにも美しい。ただ美しいのではなく、男という生き物のいちばん柔らかい部分をえぐり出して、ざらりと触ってくるほどに美しい」。しかし、結婚後1年近く経って、世津が突然離縁を申し出たことから、思わぬ事態を招いてしまいます。

「つゆかせぎ」の朋の美しさは、「獰猛とも思えるほどの美しさ」と形容されています。女性の美しさをこのように表現した作品を私は知りません。「女という生き物は美醜に関わりなく、いや、なにものにも関わりなく、天から自信を付与されているのではないか」。「朋は見た目に美しいだけでなく、すこぶる肌も合って、たしかに私は朋に搦め捕られたのだろうが、それを僥倖と思うことができた」。

「ひと夏」のタネは農民の18歳になる娘です。「庭先には、いちばん美しい季節を生きる女の獰猛な匂いが、夏草の厚い呼吸を押し退けてとどまり、啓吾は、たしかにあばずれだ、と声に出して、その残り香を振り払おうとした。けれど、匂いはしっかりと若者の鼻腔に棲み着いて」しまいます。

「逢対」を彩る24歳の里は町人で煮売屋の女主です。「理(わり)ない仲になると、女の顔は変わる。いや、変わって見えるようになる。よく見えるようになる女もいれば、その逆になる女もいる。里は、よく変わったほうだった」。

「つまをめとらば」は、省吾の屋敷に佐世という20歳の娘が下女として奉公に来たことから始まります。「なにしろ佐世は、罪のない童女のような顔を、罪ではちきれそうな躰の上に載せていたからである。首の上と下との落差はあまりに大きく、いきなり目の当たりにすることになった省吾は、思わず自分が視姦をしているような気にさせられ、知らずに目を逸らしたほどだった」。

著者の、「この世には、こんな人たちがいるし、こんな場処もある。この世は私が想ってきたよりも遥かに妖しく、ふくよからしい」という言い回しに思わず頷いてしまう、粒選りの短篇が6つ収められています。
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2015年12月29日
非常に読みやすい短編集です。簡潔で気持ちよく読み進められました。
内容は恋い焦がれた女を妻にした男が裏切られ(?)、その様が友人の視点から描かれる話や様々な別れを繰り返した中年男と独身男の女性にまつわる話などの短編集といった趣。

様々な女性が現れるのですが、それぞれの行動にスポットはあてられず、それが逆に男性から見た女性の行動の不可解さや理解しがたさといった畏れを浮き彫りにしていると感じました。
女性の事情や事件の経緯はほとんど説明されないため、女性読者からは納得できない部分があるかもしれません。
総じて男から見た女性への不安や不可解さ、そして男の妙な達観と寂しさが表現されているような気がしました。
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ベスト1000レビュアー2016年4月25日
六篇の短編の内、「ひともうらやむ」「つゆかせぎ」「つまをめとらば」の三篇は、「男」が「女たち」を理解できず、その逞しさに圧倒されている感じです。
これらの作品の語り手は男たちですが、物語の主人公は「男」の目を通した「女たち」です。
そこには、「男」の思いもよらぬ行動で「男」を戸惑わせる「女たち」がいます。
まるで、「女たち」はすべてを見通して、「男」を掌で弄んでいるようです。
でも、そこには「女たち」の優しさがあり、「男」への思いに溢れています。
そのために、「男」は「女たち」の思い通りに動かされている。そんな感じです。
時代は、江戸の文化文政の時代で、圧倒的に「男」の時代なのですが、実は「女たち」が操っていた時代なのかも知れません。
それは、同時に今の時代の男と女の関係を写し取っている様です。
その「現代性」にこそ、この本の魅力がある様に思います。
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2016年5月6日
読後感のすっきりした娯楽小説。ちょっと疲れた時、心の栄養に最適。
下級武士や生活の細かな説明は、リアリティの肉付けなっていて江戸時代しかありえないよねという物語に引き込まれる。
江戸時代考証に詳しい杉浦日向子は、「下級武士の妻にはなりたくない」とインタビューで言っていたと記憶するが、畑を耕すことから家事一切をこなさなくてはいけない妻、武士が職業として成り立たないながらたくさんの夫がいた時代。

いづれも一人称で描いているため、相手の心は説明されない。どの夫も思慮深く、妻には理由があり聡明である。
武士の規律のある人生観が、現代の日本人の在り方に繋がっているという歴史認識が、このところ散見されるが確かにそうなのかも。
一人語りによって、他人とは解りあえないという人生の前提と、それでもいささかでも理解でき寄り添えるという希望がある。

「逢対」の最後にはぐっときた。こんな思いをしたいものだ。
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2015年8月21日
一読して、非常にうまい書き手であると思いました。
簡潔な文で、すいすいと読ませ、江戸情緒を感じさせてくれます。
真偽はわかりませんが、江戸時代のことがらについて、リアリティを持って折りこまれています。

では、なぜ星が5つではなく、4つかと言うと、個人的な好みの問題になります。
本書の短編のいくつかで、女の強さ、しぶとさ、嫌な面が描かれています。
著者にしてみれば、
「どうだ、現実に、こんな女、いるだろう?」
ということなのかもしれません。
でも、私個人としては、現実の世界で、女の嫌な面を見ているからこそ、小説のなかでは、ファンタジーの女を読みたい、と思うのです。
それは理想化された、男にとって都合のよい女でしかないのかもしれませんが……。

なにはともあれ、時代小説のファンならば、一度読んでみて損のない本であることは確かです。
個人的な好みで言えば、最後からふたつめの「逢対」がお勧めです。
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2016年5月29日
 短編の本は楽しい。
この"つまをめとらば"も *ひともうらやむ *つゆかせぎ *乳付  *ひと夏  *逢対  とある。

 私は「ひと夏」についてかきます。
 高林 敬呉22才の物語 兄夫婦との同居、たいした仕事もしない。
それで家に住んでいる。まー今でいうニートの少しいいのかな。

 この彼の話になる。兄が独立させようとして、藩から仕事をもってくる。
たいしたしごとではない。領地をおさめるというの。

 ここから話はどんどんおもしろくなる。
とても読みやすいです。皆様も読んでみてください。

 直木賞作家 青山文平作 
推薦いたします。
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2016年1月4日
良い本です。直木賞をとって欲しい。先の「鬼はもとより」では藩の財政を立て直す武士の厳しい世界でしたが、今回は江戸時代の武士と女房(または女)との凛とした関係が感じられます。太平の世となれば武士は合戦での死はありませんが、生きる目標が必要です。短い人生を生き抜くには、女にも覚悟があります。今の時代にはない夫婦の間合いが良いですね。六編の短編はどれも味があってお勧めです。たぶん若い人には向かないですが、人生を闘ってきたシニアには何か共感いただけるのでは。『つゆかせぎ』の女性の母性にには感服しました。
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2016年7月7日
江戸時代という背景、生きるために必死だった生活環境、いずれも現在と異なる条件下での夫婦の生き様を、角度を変えて表現。
だからこそ、夫婦のありざまを新鮮に感じ取ることができ、現代に生きる自分自身の夫婦生活も距離を置いて眺められました。
おもしろかったです。
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