上位の肯定的レビュー
5つ星のうち5.0なかなかレビューのかけなかった作品
2017年7月22日に日本でレビュー済み
全巻読破し、言い尽くせない疲労感、脱力感に襲われ、なかなか作品レビューを書くことができなかった作品だ。(実に読後2年近くたってようやくレビューを書いている)
本作のように事実を基にした小説はその距離感をどのように定めるべきかに悩まされるが、ここまで古い作品なので、一度現実の出来事とは切り離して、ただ恩地のまっすぐな潔い生き方をかみ締めるのが良いのはないかと思う。モデルの人物はここまで責任を負わなかった、この部分はフィクションだと語るのは無粋でしかない。
1巻2巻は巨大企業の理不尽と主人公の正義のせめぎあいを描く。やや退屈に感じるかもしれないが、主人公の人格が少しずつ揺らいでいく姿が味わい深い。人生の指標としてすべての方に読んでほしい。