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2015年3月30日
河下水希先生の代表作である、「いちご100%」最終巻になります。連載が終了してから既に10年が経とうとしているんですね・・・しかし、改めて読み返しても古さを感じさせません。

ただのラブコメとしてだけではなく、登場人物たちがゆっくりとではありますが、それぞれに成長していき、夢に挑戦していく。そして抑えられない思慕を胸に募らせ、恋愛と夢との狭間で迷いながら、人を思う優しさを育んでいく…連載当時はラブコメとしてのドタバタやちょっとエッチな展開に目が奪われがちだった方も多いかと思いますが、描かれた風景や登場人物の表情がみせる繊細な心理描写や何気ないセリフに込められた深い想いなど、本当に素晴らしい作品です。

例えば、主人公の男の子と一番初めにつきあった女の子とが別れたのがクリスマスイブ前の夜。その後彼女との再会や印象深いエピソードでは夜がモチーフとして繰り返され、闇の中で世界から遮断された二人の関係が、能楽にも似た静謐な情景となり、徐々に二人の距離は縮んでいきます。こういうエピソードの使い方ひとつをとっても、稀有な作品だと思います。

特に物語が佳境を迎えたあとの、切ないまでの息苦しさ。登場人部たちは皆一様に優しく、優しいが故にどこかで相手を傷つけるような選択をしなければならない。その選択のために、自分の心を傷つけながら夢を追い、愛を追う。

その描写が堪らなく息苦しいけれども、それは多分私たちの初恋に似た息苦しさで、その息苦しさが、試験勉強をしながら好きな子を思う嬉しさや、街角で偶然見かけたときの何とも云えない高揚感や気恥ずかしさに似て、私たちの心に心地よいさざ波をたててくれます。

河下先生の作品の根底にあるのは、どちらかというと子供向けの分かりやすいコメディチックな部分ではなくて、美麗な絵に象徴されるように文芸や音楽や美術の世界にも似た深い心理描写の中にあり、少年ジャンプで連載されていたこの作品は、確かにジャンプの年齢層には難しい部分もあったと思いますけど、もっと評価されても良いのではないかと思います。

00年代を代表するラブコメの一つであり、普通のリアルな高校生の気持ちを描いた、語り継がれるべき作品です。
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