上位の批判的レビュー
5つ星のうち1.0スモールM&Aは売手市場、サラリーマンでは買えない、案件は紹介されないです。
2018年10月18日
スモールM&Aのアドバイザー関係者です。
著書はスモールM&A業界の実体を調査していないで、ネットで分かる情報を元に推測している程度の内容と感じます。
×本書は誤った情報を得ることになります。お勧めしません。
掲題の3点は注意してください。以下、コメント致します。
(なお、サラリーマンがM&Aアドバイザーに起業相談するのは嫌がられます。アントレが頑張っているので、そちらに行きましょう。)
①スモールM&Aは、売手市場です。
(上場企業のM&Aセ〇〇ー、ストなんとかも当然、こう言います。)
確かに、中小企業庁の試算では、向こう10年で
約120万社が廃業、そのうち60万社が黒字と言っています。
(これも中小企業庁が、事業承継の課題を持ち上げて予算を上げているとも思いますが。。)
しかし、売りの案件はなかなか出てきません。
これは、中小企業が売れることを知らないためです。
承継について、相談できそうなA金融機関、B税理士、C保険営業マンくらいだと思います。以下のようになかなか相談できない→案件化されないです。
借入しているA金融機関に、会社を売りたいと相談できますか?
金融機関は相談して欲しいのですが、実際相談されません。
B税理士は、顧問料があるため、
わざわざ経験のないM&Aを学んで、顧問料をなくしてでもやろうとはしません。
C保険営業マンは、一部M&Aアドバイザーと連携して行っています。
保険営業マンは概ね、懐に入るのは上手いので、事業承継の節税保険を提案したいことも
あり、承継問題を話せる人は多いと思います。
それでは、十分にはいないので、周知できていないと思います。
②サラリーマンでは買えない。
著書で出てくる企業評価(純資産+営業利益の3~5年分)に間違いがあります。
営業利益は正常収益力と言い、役員報酬を含みます。
純資産がほぼなく、営業利益500万円、役員報酬1000万円であれば、正常収益力(未来の営業利益)は1500万円
先の企業評価法では、4500万円~7500万円です。
*著書では、1500万円。
③サラリーマンには案件を紹介しない。
小規模のM&Aはアドバイザーのフィーが少ないです。(譲渡金額が小さいのであたりまえ。)
判断が悪い、無駄な手間・時間がかかる買手には紹介しません。(できません。)
なけなしのお金で数千万投資をする方と、中規模で10億円程度の売上がある企業などと
どちらが、決定は早そうでしょうか?
サラリーマンが数千万円を投資する際には、慎重にならなければならないのはあたりまえでしょう。
いろいろこまごまと質問もしたいと思いますが、小規模のM&Aのフィーでは対応できない工数になってしまいます。
以上。ご参考まで