上位の批判的レビュー
5つ星のうち3.0敵は本当に敵で,味方は本当に味方なのか
2015年6月11日に日本でレビュー済み
設定や内面に触れる描写の数々に,チラホラと『新世紀エヴァンゲリオン』が思い起こされ,
物語に根幹に関わると思われながら,抽象的なこともあり,特に序盤は戸惑いを覚えがちです.
とはいえ,それを活かしたというのか,終盤での落ち着かない様子は不気味でもあり,
おかしな空気や空間に呑み込まれ掛ける緊張感や,呑み込まれた相手とのやり取りには,
先の通り既視感はあったものの,ただの空戦や美少女ものとは異なるように感じられます.
ただ,その重要な場面を伝えるイラストは一枚もなく,こちらは少し物足りなさが残ります.
また,あちらの敵とこちらの味方,その『区切り』も含め,大半はまだ謎に包まれており,
そもそも,敵は本当に敵で,味方は本当に味方なのか,少年が抱いた懸念や畏怖はもちろん,
皮肉屋のサイエンティストが,ロマンティストもどきに語る姿は,意味深で印象的に映ります.