上位の肯定的レビュー
5つ星のうち5.01市民として、いろいろ考えさせられます。
2012年7月22日に日本でレビュー済み
2012年、弁護士・日隈一雄氏の著書です。
本書は、原発をめぐる政府・東電の具体的対応を振り返りながら、制度・システムの矛盾・欠陥の改善方法を探る1冊です。
目次は、
「1, 情報は誰のものか」「2, 誰のための官僚か -『主権在官』の実態」「3, 司法の限界」「4, 主権者として振る舞うために」となっています。
主権在官や司法の限界については、他レビューで書かれているので、私は、「4, 主権者として振る舞うために」について書きます。
民主主義、主権在民というシステムでは、市民1人1人が主権者となります。
では、私たちは、主権者として機能しているのでしょうか? 民主主義リテラシーを持っているのでしょうか?
本書の中に、
諸外国では「主権者教育・シチズンシップ教育」「メディア・リテラシー教育」が熱心に行われている旨が記載されています。
民主主義は、市民の力によるボトムアップ的なシステムです。
民主主義を前提とするなら、真に民主主義を支持するならば、
上記2つの教育は行われていて当然であると思いますし、国を向上させるためには必須です。
原発を巡り、記者クラブという名の大本営発表、メディア・コントロールといった問題点が、浮き彫りになっていますが、
私は、「義務教育課程こそ、我が国最大のメディアである」と考えてます。
日本人の識字率が高いのは、義務教育課程のおかげです。
一方、民主主義リテラシー、メディア・リテラシーについては、日本人は全然明るくないと思います。
これは、「民主主義を機能させるレベル未満の教育」が行われているということではないでしょうか?
大人社会に、あるいは教育現場に、シチズンシップ、グッドシチズンという概念はあるのでしょうか?
「フクシマの事故は、主権者たる国民1人1人の歩みを、具現化したものである」ような気がしてなりません。
国民1人1人の良心が、一国の良心を形成する。。。そんな国、そんな時代を創りませんか? 国民1人1人の手で、民主主義的に!!!