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2020年10月16日に日本でレビュー済み
蜀の卑劣な行為に何とか対抗しようと孫権が妹を劉備と結婚させようとするあたりから、周瑜の死、龐統の蜀軍への参加、馬騰が曹操暗殺に失敗して斬首され、馬超の登場のあたりまでが収録されています。
呉がらみは一貫して蜀が卑劣なのですが、それに対する孫権の抵抗の方が卑劣なものとして描かれているのは納得のいかないところ。また、孫権の妹の結婚に対して、孫権の母の横槍が実に鬱陶しい。平清盛が母の我儘(源氏の助命嘆願)を聞いたおかげで滅びたことを思い出させます。そのあと周瑜は無残に死亡。それなりに才覚も描かれたわけですが、一貫して孔明に翻弄され、最後も嫉妬しながら死ぬというのが哀れです……。そんな話、史実に元ネタがない、というのが本当に可哀想(笑)。
龐統は遂に蜀に参加し、最初は認められなかったが才能を発揮するというエピソードで瞬間的に輝きます。このあと史実では軍師として活躍していたようですが(あまり実例の記録はない)演義系である本書では軍師の仕事を孔明が奪ってしまっているため、あまり活躍しません。
曹操が間抜けに裏をかかれるエピソードが多い本作にあって、馬騰の暗殺失敗のあたりはザマアミロという感じ。
そして、息子の馬超が親の仇をとるために立ち上がります。馬超はのちに蜀軍に参加し、参加後のエピソードは皆無なのですが、ともあれ五虎大将軍の最後の一人が登場したわけで、高揚感があります。
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